Cygwinでtrrを使う

大学でtrr(UNIX版)をやってCygwinでも使えないかと思い、入れてみました。
事前作業として、Cコンパイラ(gcc)をインストールしてある事は必須です。
また、Xwindow(X11)を導入しといた方が都合は良いでしょう。
Xwindowは[2005/2/25現在]Xorg 6.8.2系が通常、選択されます。
もしXwindowを使わずWindowsでのemacs使用する場合はコンソール上の起動しか出来ません。
(コンソール上の起動はオプションとして-nwを指定する必要がある。)
emacsバージョンは21.3.50.2又は21.2.13を使用しています。

Software Distribution こちらからソース(trr19.tar.gz)がダウンロードできます。
インストール方法の大半は付属のDVIファイルに記載されているので、
ここには追加部分的な記述をします。(追加といっても少しですが・・)

インストール手順として必要な部分は、
Makefileの49~52行目のBSD compatible installの
50行目INSTALL = .install-shのところをコメントアウトもしくは削除して、
51行目INSTALL = /usr/bin/installを有効にします。
その上でmake installをコマンドラインで入力。
この際、/usr/local/lib/emacs/site-lisp/trr/を作ろうとしますが、
作れないと言われてしまうので、Windows側、Cygwin側どちらでも良いので
手動でディレクトリを作成しておけば問題ありません。
(権限に関するエラーぽいので、これに対する対処をすれば問題ないかもしれません。)
改めてmake installをコマンドラインで入力。これで導入は完了です。

あとは.emacs等のemacs起動時に読まれるファイルに以下を記述して、
(autoload 'trr "/usr/local/lib/emacs/site-lisp/trr/trr" nil t)
emacs起動後にM-x(ESC -x) trrで使えます。

2005.4.20追記
難易度切り替え等の各レベル初回起動時に読み込みを失敗しtrrを終了する場合があるが、
この段階でスコアファイルの生成が行われるため、次回起動時には正常に動く。

2005.5.1追記
上記の/uer/local/lib/emacs/site-lisp/trr/の生成についての対処。

これについてはCygwinの階層構成から/usr/share/emacs/site-lisp/以下にtrr/を
生成をさせればこれらの警告は出ずにすんなりインストール出来ますが、
Makefile内の書き換えは少し多くなります。また注意として以前makeしていた場合は、
そのとき生成された古いビルド内容は事前に削除してください。(ソースと同ディレクトリ内)
Makefileの記述として
17行目trrdir=/usr/local/lib/emacs/site-lisp/trrを
trrdir=/usr/share/emacs/site-lisp/trr/に書き換え。
49~52行目のBSD compatible installのINSTALLは上記同様に
50行目を無効化し51行目を有効にする。
必要であれば、infodirなども変更しても良い。
ただしbindirはWindowsとの兼ね合いでCygwinのディレクトリマウントの干渉により、
不具合が出る可能性があるので必要がなければそのままのほうが良いでしょう。
もし書き換えるならbindir=/usr/local/binを/binにする。
あとは同様にemacs起動時に読まれる.emacsファイルに以下を記述して、
(autoload 'trr "/usr/share/emacs/site-lisp/trr/trr" nil t)
emacs起動後にM-x(ESC -x) trrで使えます。


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