PICNICA連携企画
アートで膨らむプロジェクト#3 「箱の中のドローイング」
●日程と場所 12月25日(木)午後6:00開演〜午後9:00終演
卸町 仙台演劇工房「10−BOX」 BOX−1にて
入場無料:来場者11人。
●目 的
ライブドローイングによる「アートが主役の」パフォーマンス。いろんなドラマを同時進行させながら、
予測不可能な結末に向かう。愛と涙を、感動と失笑をプレゼンテーションするクリスマスナイト。
●実施内容について
今回は当初から参加希望者を募り、そのメンバーを中心に全て自分たちのオリジナルで、短期間のうちに一から物語制作、舞台美術や演出、会場運営の全てを行うという難題であったが、様々な方々の協力を得ながら、充実したライブドローイング演劇の内容となった。
@ シナリオづくり
シナリオから自分たちで作成する事とした為、はじめ2回の打合せを行った。1回目で主旨を伝えてはいたが、雲を掴むような感じのことで、殆どのメンバーが一体何をしてよいか分からない状態であったが、2回目で各々がアイデアを持ち寄り、シナリオ作成希望者が10月末までにシナリオを作成、および11月8日迄の間シナリオコンペディションを行う事になった。(場所:PICNICA)ふくらむプロジェクトメンバーの投票によって1番人気が高かったものを採用し、実際のライブドローイング演劇に使用する予定であったが、結果は票がそれぞれのシナリオに分かれた為、全シナリオを採用および1つの冊子にまとめ、12月25日当日の来場者にも配布する事になった。シナリオの作者と題名については以下のとおりである。
「イタコ DE サンタクローセス」加藤高志
「魚たちのクリスマス」やまびこ
「カプセルノナカニ」原田薫
「ケーキ屋」「ない!」齋藤唯
「ぼくのおとうさん」鈴木昭一郎
※なお、シナリオについては美術カフェ「PICNICA」内にあるアートでふくらむプロジェクトファイルにより誰でも閲覧可能。
A当日について(全体)
具体的には、朗読(リーディング)担当がストーリーを会場で読み上げ、それに沿ってライブドローイングで視覚部分を描く。ストーリー(シナリオ)は5話のオムニバス形式をとり、ライブドローイングはストーリーの展開に応じて前の絵が次の絵に次々と上書きされ、塗り替えられていくスタイルをとった。従って最終的には軌跡は残らず、ストーリーの結果(結末)のみが表示される形となった。
ただし、途中から来場した人にも大まかな流れがわかるように、家型やカプセル型の舞台美術を設け、またストーリーの断片を記した書道を会場内の様々な場所にに貼り付けした。合間合間に映像も流れ、何でもありの様相で進行していきながらも、最終的には心温まるに展開にもっていき、来場者に心のクリスマスプレゼントとして感じてもらい、持ちかえってもらう事を目標とした演出を行った。
そのほか、先に@で述べたとおり、シナリオを来場者に配布、およびオリジナルのパッケージを用いたプレゼント(お菓子)を配布した。
B当日の実施内容について(担当ごと)
○ライブドローイング担当−当日のストーリーの要となる役割である。画力、発想力、スピードが問われるため、ライブドローイング経験者等で構成した。
○朗読(リーディング)担当−シナリオを当日来場者にむけて読み上げる役であると同時にストーリーそのものを引き立てる役者。
○書道担当−書道や作品を次々に制作し、会場内に展示していく。同時進行性を会場に意識させ、ストーリー展開を支える。
○プレゼント担当−受付をかねる。来場者に手作りのプレゼントや冊子を配布する役。今回テーマが難解であるがゆえに、来場者へ「感謝の気持ち」として効果的で、ライブドローイングとともにこの場所この時間でしか手に入らない、というレアリティを印象づける事にもなった。
○舞台芸術・照明担当−プレゼント担当と同様、この場所この時間でしか経験できない
空間を作る事が目的であった。浜田氏と学生の協力により、家型模型とカプセルで囲んだ電飾等を製作してもらった。
○音響、映像担当−ライブドローイングと朗読担当のみでは会場の空気が張りつめ過ぎる為、合間にプロジェクターを使用し、ライブドローイングの中継映像をを加工して会場に流した。
総合MC:鈴木昭一郎
ライブドローイング担当:木村良、武田卓、山内文貴、鈴木昭一郎
朗読(リーディング)担当:やまびこ、原田薫、後藤江里
書道担当:加藤高志、原田薫、後藤江里
プレゼント担当:本田愛、櫻井沙也佳
舞台芸術担当:浜田真輔
照明担当:後藤江里、鈴木昭一郎
音響&映像担当:高橋周吾
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