天念寺の背後にそびえる奇岩・岩峰は同じ大分県の名勝・
耶馬溪 にちなんで天念寺耶馬と呼ばれています。
天念寺耶馬は平安時代以降、六郷満山などの僧侶たちの「行の場」として修行僧たちが歩いた場所です。
今でも約10年に1度のスパンで峯入り行が行われています。
中でも天念寺耶馬のシンボル的な存在であるのが、標高211mの尾根上に架かる「無明橋」という石橋です。
幅1.2m、長さ5.7mのアーチ橋で、手すりなどはありません。
現在の橋は大正時代に作られたもので、それ以前は木製だったとされています。
無明橋は無命橋と標記されることもある危険な橋で、心に邪があれば落下してしまうと言われています。
実際に滑落事故が何件も起こっているそうです。