柴石温泉は 血の池地獄 や 龍巻地獄 のある一帯の 由緒ある温泉で、895年に醍醐天皇、1044年に後冷泉天皇が入湯したといわれています。
柴石川に沿って谷間を登ると、共同浴場の「柴石温泉」があります。 平成9年にリニューアルされ、市営温泉としては比較的広く、家族湯が1室あります。
男女別大浴場にはあつ湯と普通湯の温度の違う2つの内湯と露天風呂、蒸し湯が楽しめます。 休憩所もあるので、ゆっくり寛げます。
泉質は「ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉」で、飲用も出来ます。

今回は家族湯を利用しました。
1室しかないので、休憩室で少しだけ待っていると、 受付のおばちゃんが、来る人ごとに何所から来たのか聞いているのが印象的でした。 地元の方は常連さんばかりなのか、それとも雰囲気で分かるのか、見事に遠方の方ばかりに声を掛けていらっしゃいました。

家族湯は、1棟離れタイプの造りで、 以前は共同浴場として使われていたのかな(？)という気がしました。
脱衣所、トイレ、浴室、浴槽など、どれもゆとりのある造りで、 浴槽は広く大人8人くらいは入れそうです。 脱衣所には洗面台とドライヤー、ベビー用のおむつ替えシートがあります。

大浴場には石鹸類の備え付けはありませんが、 家族湯にはリンスインシャンプーとボディソープが置いてありました。

ほぼバリアフリーな造りで、浴槽には手すりが付いています。 窓が広々と取ってあるので明るく、窓を開けると外からは見えない様に目隠しがされています。

お湯の色は緑褐色で、つるぬる感は感じられず、無味無臭でした。 お湯の色から予想される様に、 泉質は『ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉』で、 湯口から新鮮なお湯がとうとうとかけ流され、気持ち良く入浴する事が出来ました。

柴石温泉の横には、柴石川という小さな川が流れているのですが、 そのほとりには以前は無料のうたせ湯「滝湯」があり、館内のパネルにもその様子が紹介されていました。 資料写真を見ると、まさに滝の様な打たせ湯で、湯量も豊富な様子が伺えますが、 残念ながら2003年までで閉鎖されてしまった様です。

また第一駐車場の隅には数体のお地蔵様と「むし湯跡」があります。
柴石温泉の入口には飲泉場がありますが、この日は止まっていました。

大浴場の方は利用していませんが、館内図を見るとなかなかの広さが確保されている様です。
昔ながらの共同浴場の雰囲気を残した、ゆったりと過ごせるプライベート空間の家族湯は、 また再訪したいと思いました。

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