如己堂
如己堂(にょこどう)は、医学博士であった永井隆が最後を過ごした二畳一間の小さな建物です。
その横には永井隆博士の生涯を記録する 永井隆記念館 が建ち、記念館の2階には児童図書館も併設しています。
永井隆博士(1908-1951)は、「長崎の鐘」「この子を残して」などの著書がある医学博士です。
島根県で医師の長男として生まれた永井博士は、1928年(昭和3年)長崎医科大学に進学し、浦上天主堂近くの森山家へ下宿しました。
森山家がカトリックであったことから、カトリックに興味を持ち始めたと言われ、
1934年にはカトリックの洗礼を受け、同年に森山家の一人娘・緑と結婚しました。
大学卒業後、助手として放射線医学教室に残り、放射線物理療法の研究に取り組みます。
しかし当時は医療機器も不十分だったことから、放射線を過料に受けていました。
また1933年の満州事変、1937年の日支事変(日中戦争)にも出征しています。
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▲ 白い建物が永井隆記念館。左側の小さな木造の建物が如己堂
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