小国町に7基点在する旧国鉄宮原線のアーチ橋のひとつで、コンクリート造6連アーチ橋です。
   7基ある旧国鉄宮原線のアーチ橋のなかで唯一、透かし穴のデザインが入っています。
   また、鉄不足の為、コンクリートの中に鉄筋を入れる代わりに竹を入れたと伝えられており、
   「竹筋橋」と呼ばれる物です。
   6連のうち、かろうじて4連までしか見えないのが残念ですが、
   周囲の農村の風景との調和が美しい橋です。
   
   旧国鉄宮原(みやのはる)線は、かつて大分県九重町の久大線恵良駅から、小国町の肥後小国駅まで約26キロを結んでいた鉄道路線です。
   1935年に着工し、戦争を挟み1954年(昭和29年)に全通しましたが、1984年、赤字ローカル線の筆頭として全線が廃止されました。
   山間部の為、橋が多く、計8基のコンクリートアーチ橋が架けられました。
   現在小国町には7基の橋が現存しており、2004年に国の登録有形文化財に登録されました。
   
   
| 【旧国鉄宮原線北里橋梁】
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構造:コンクリート造6連アーチ橋、橋長116m。年代:1939年(昭和14年)頃 
                         北里駅と肥後小国駅の間に位置し、筑後川水系樅木川に架かる充腹式コンクリート造アーチ橋。4連を径間長20mの大規模アーチとし、その両脇に径間長10mのアーチを連続させる。
                          
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   場所は、
道の駅おぐに などのある小国の中心地より、
   国道212号を日田方面へ少し走り、県道318号へと右折します。
   そのまま道なりに走ると、最初に見えるアーチ橋が 
幸野川橋梁 です。
   
   さらに道なりに進むと、
北里橋梁 があります。