戒壇院
太宰府市の大宰府跡より東側、観世音寺と隣接して建ち、古くは観世音寺の一部でした。
戒壇院(かいだんいん)とは、奈良時代に出家者が正式の僧尼となるために必要な戒律を授けるために設置された施設です。
奈良の中央戒壇(東大寺)、東戒壇(下野薬師寺)と共に「天下の三戒壇」と称され、この観世音寺の戒壇院は「西戒壇(さいかいだん)」と呼ばれました。
天平宝字5年(761年)、聖武天皇の勅願により観世音寺の境内の西南部の一角に設置されましたが、
後の元禄16年(1703年)に観世音寺から独立し、現在は博多の聖福寺の末寺となっています。
本尊は平安末期作の毘廬舎那仏(るしゃなぶつ)座像で、国指定重要文化財です。
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