佐世保東山海軍墓地 は、戦死・殉職した大日本帝国海軍の霊を祭る墓地で、 佐世保鎮守府が開庁してから太平洋戦争が終わるまでの約60年間に亡くなった海軍将兵１７万余柱の霊が祀られています。
1892（明治25）年に埋葬が始まり、 現在では、合葬碑62基、個人碑437基があり、年間を通じて慰霊祭が各艦船・各部隊ごとに執り行われています。

現在は佐世保市の管理により公園化されており、「東公園」「東山公園」とも呼ばれます。
佐世保港から東に位置する天神山の山頂近くに位置しており、 園内には海軍を象徴する桜（ソメイヨシノ）が多数植えられている事から、春は花見客でも賑わいます。

市民のウォーキングやジョギング、犬のお散歩コースとしても使われている様で、色々な方とすれ違いました。
個人墓や艦船、潜水艦、戦線別の慰霊碑があり、それぞれの艦の形を模した石碑など、 見ていて興味深い石碑が沢山ありました。
400基以上ある個人墓では、日本初のワルツ『美しき天然』の作曲者である田中穂積、 軍歌『勇敢なる水兵』のモデルになった三浦虎次郎三等水兵の墓が有名です。
また、第7代佐世保鎮守府司令長官を務め、後年日露戦争では連合艦隊司令長官として佐世保から出撃した軍人・東郷平八郎の銅像もあります。