廣久葛本舗
創業は文政2年(1819年)という、秋月葛の老舗です。
昔、秋月周辺の山野に沢山自生していた葛の根は「寒根(かんね)」と呼ばれ、
この澱粉を幾度となく水でさらしてアク抜きをして純白にしたものが本葛粉です。
秋月で葛の製造が始まったのは江戸時代中期と伝えられていますが、質が悪かったため、
初代久助が長年にわたり葛根の良否、精製法を研究し、ついに
久助が作った製品は、ときの藩主の激賞を受け、将軍家への献上物となって江戸へ上りました。
黒田藩制当時は廣久葛本舗のみが製造販売を許されていたほどです。
この店舗の裏を流れる野鳥川沿いに続く白壁の道は、昭和56年「男はつらいよ」でマドンナ役の音無美紀子さんが
歩いた道です。
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