世界最高峰、8,848メートルのエベレストを観るためにネパールへでかけました。登山の経験の全くない私達には、陸上から眺めるのも不可能なので、手っ取り早く上空の飛行機、その窓からエベレスト山頂の観察をすることにしました。結論から申しあげると、素晴らしかったです。感動〜❣ 現地を見て初めて、世界最高峰のエベレストの登頂に成功することがいかに凄いことかよく理解できました。富士山のように周囲が平地になっていて、そこに高い山があるのとは全く状況が異なります。周囲をヒマラヤ山脈の高い山々に囲まれ、エベレストの在る位置は奥の奥。麓に着くだけでも困難なのに、頂上まで登らないといけません。命がけじゃないと出来ない偉業ですね。エベレスト山頂を眺めて征服後、カトマンズ市街からエベレストの方向のヒマラヤ山脈に近いナガルコットのホテルに移動して、ヒマラヤ山脈から昇る初日の出を拝みました。カトマンズでは、近郊のヒンドゥー教寺院、仏教寺院や王宮などを巡りました。このたびの旅行には、クルーズ船は利用していません。
1.旅行先
カトマンズ・ナガルコット/ネパール
2.旅行時期及び期間
2025年12⽉28⽇(日)から2026年1⽉3⽇(土) 6泊7⽇
3.福岡発・バンコク経由・カトマンズ着&泊 2025年12月28日(日)
福岡国際空港の国際線ターミナルのタイ航空カウンターでチェックイン。その後、出国手続きを終え、ラウンジに入りました。
タイ航空カウンター
ラウンジ入口
ラウンジの様子
食事
タイ航空 TG649便バンコク行に搭乗しました。定刻通り11時40分に出発し、しばらくしてから昼食がでました。
タイ航空 TG649便
昼食
福岡―バンコク飛行ルート
着陸1時間前のスナック
タイ航空 TG649便は、ベトナムのダナンやラオス上空を通過してタイに入り、バンコク・スワンナプーム国際空港に向け飛行しました。
タイのウボンラーチャターニー空港上空通過
バンコク・スワンナプーム国際空港着
バンコク・スワンナプーム国際空港にほぼ定刻に到着しました。乗継のタイ航空カトマンズ・トリブデン国際空港行TG309便は、サテライトターミナルに搭乗ゲートがあることがわかったので、シャトルトレインに乗ってサテライトターミナルに行きました。
サテライトターミナルへのシャトルトレイン乗場
シャトルトレイン
サテライトターミナルでのタイ航空カトマンズ・トリブデン国際空港行TG309便の搭乗ゲートが、S120であることを確認し、その後、搭乗時間までラウンジ「MIRACLE」で待つことにしました。
TG309便の搭乗ゲート S120
ラウンジ「MIRACLE」
ラウンジ「MIRACLE」の中の様子
ラウンジ「MIRACLE」でいただいた軽食
タイ航空カトマンズ・トリブデン国際空港行TG309便は、バンコク・スワンナプーム国際空港をほぼ定刻に出発しました。離陸後、夕食がでました。
バンコク・スワンナプーム国際空港離陸
TG309便の夕食
タイ航空カトマンズ・トリブデン国際空港行TG309便のルート
カトマンズ・トリブデン国際空港に着陸する態勢の様子
カトマンズ・トリブデン国際空港に無事到着しました~。
カトマンズ・トリブデン国際空港
23時30分頃、ネパールのトリブデン国際空港に到着。現地旅行会社のヴィスタ・トレック代表のデベンさんがお迎えに来てくれました。フラワーレイを首にかけて歓迎してくれました。彼は、なかなかのイケメン。今日から6日間、私達を案内する車とドライバーを紹介してから、ホテルまで車で連れて行ってくれました。
現地旅行会社のヴィスタ・トレック代表のデベンさんのお出迎え
現地旅行会社のヴィスタ・トレック代表のデベンさんのお出迎え
カトマンズでは、5つ星ホテルAloft Kathmandu Thamelに宿泊しました。デベンさんがホテルのフロントまで案内してくれ、チェックインもサポートしてくれました。部屋は、なかなかいい感じでした。
部屋
部屋
部屋
部屋
4. 観光1日目 カトマンズ泊 2025年12月29日(月)
朝食はホテルのレストランでビュッフェです。メニューは豊富でゆっくりと朝食を楽しみました。
レストラン入口
レストラン
朝食
朝食
ホテルの部屋から見えたカトマンズの市街地の様子です。小さな古い建物が乱立して、ごちゃごちゃしている感じです。朝ですが、遠くの景色は埃が舞い上がっているようで、霞んでいます。
ホテルの部屋から見た市街地
午前9時ごろ、ホテルのフロントに、旅行会社のヴィスタ・トレックのデベンさんが迎えにきてくれました。カトマンズの私たちのガイドをしてくれるバスさんを紹介してくれて、観光の打ち合わせをしました。
今日のカトマンズ市内観光は、スワヤンプナート仏教寺院、ボダナート仏教寺院、パシュパティナート ヒンドゥー教寺院を巡ります。夜は、ボジャン・グリハで食事をしながら民族舞踊鑑賞です。それぞれの位置を下記の地図に示します。
本日の観光先
ホテルを出発して、まず、両替してネパール・ルピーを手にいれました。ガイドさんが近くの両替の店まで案内してくれました。市街地の道路は狭く、歩行者、バイク、車が行き交い大変です。
100RSネパール・ルピー=100円でした。
ホテルの前の通り
両替レート
両替をして貰いました。
ネパール・ルピーをゲット
ネパール最古の仏教寺院スワヤンブナート(Swayambhunath Stupa)に来ました。小高い丘の上にあり、現地の方は、麓から400段を超える急峻な階段を仏塔まで昇ってお参りされています。標高1,500メートルの酸素の希薄な高地のカトマンズなので、私たちには昇れません。車で丘の上の入口まで案内してもらいました。世界遺産に登録されています。周囲の森には猿が多いことから別名「モンキーテンプル」とも呼ばれています。丘の上にあるので、カトマンズの街を見下ろすことが出来ます。
野生の猿がたくさんいました。
本殿へ向かう途中の景色
昔、NHKが、スワヤンブナート寺院で信者の人達が五体投地(ごたいとうち:両手・両膝・額(五体)を地面に投げ伏して、仏や高僧を礼拝する、仏教において最も丁寧とされる最高敬礼法)で祈りを捧げている様子を放送したことがありました。信仰心のあつさに驚かされ、いつか現地を訪れてみたいなぁと思っていました。ガイドさんの説明では、お祭りの時は、五体投地で祈りを捧げることもあるけれど、普段は「マニ車(摩尼車)」を回す程度とのこと。ネパールでは、生活の中に宗教が浸透している様子で、文化史跡も大事に扱われているのを感じました。私達のように、科学を第一に捉える考え方とは、かなり違ってましたねー。
スワヤンブナートの仏塔
マニ車(摩尼車、まにぐるま)は、主にチベット仏教で使われる、経文が収められた円筒状の仏具。回転させると、1回転につき経文を1回唱えたのと同等の「功徳(善業)」が得られると信じられています。白い砲弾形の曲線状の高塔(屋根)は、インドの「シカラ(Sikhara)」様式の建物で、主に北インドで発展したヒンドゥー教寺院建築の代表的な様式だそうです。
マニ車(摩尼車)
インドの「シカラ(Sikhara)」様式の白い高塔
スワヤンブナート寺院の片隅にには、ディパンカラ・ブッダ(燃燈仏)の石像が安置されていました。この石像は、7世紀に作られた非常に古いものとされ、巨大な一個の石から彫り出された珍しい像だそうです。
ディパンカラ・ブッダは「過去仏」の一人とされ、現在のお釈迦様(ゴータマ・ブッダ)が将来悟りを開くことを予言した仏として、ネパールの仏教徒の間で深く信仰されています。
ディパンカラ・ブッダ(燃燈仏)の石像
スワヤンブナート寺院の丘から見たカトマンズ市内の光景です。遠くの方が霞んでいます。粉塵のせいでしょう。いつもこんな光景だそうです。
スワヤンブナート寺院の丘から見たカトマンズ市内の光景
ボダナート(BoudhanathまたはBouddhanath)仏教寺院に来ました。この仏教寺院の象徴は、高さ約36mのネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔(ストゥーパ)です。「カトマンズの渓谷」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されているチベット仏教の代表的なシンボルであり、約1,500年前に建設されたとされています。巨大仏塔の中心に、ブッダのお骨(仏舎利)が埋められているそうです。
入場券(400RS)売場とボダナート仏教寺院入口
入場券(400RS)売場とボダナート仏教寺院入口
ボダナートの「ボダ(ボゥッダ)」は「仏陀の」「仏教の」「知恵の」を意味し、「ナート」は「主人」「神」などを意味します。三重の基壇と直径27mの石造りドームからなり、その上には四方を見渡すブッダアイ(知恵の目)が描かれています。
ボダナート仏教寺院の巨大仏塔(ストゥーパ)
スワヤンブナートにも、巨大仏塔(ストゥーパ)には、ブッダアイが描かれていました。これは、仏の目で、すべてを見通す知恵の象徴であり、悪を払い安寧をもたらすとされています。ブッダアイは、単なる装飾ではなく、ネパールの人々の信仰心とスピリチュアルな世界観を表現する重要なシンボルなのだそうです。よくよく見たら、カッコイイね~。
ネパールの国旗とブッダの目
ボダナート仏教寺院の巨大仏塔の周りには、巨大仏塔を取り囲むように、たくさんのホテル、レストラン、お土産屋などが立ち並んでいました。ネパール国内だけでなく周辺国からも、たくさんの参拝客が訪れるのだろうと思われます。
ボダナート仏教寺院の巨大仏塔の周辺の景色
また、ボダナート仏教寺院の巨大仏塔の周りには、臙脂(えんじ)色の法衣を纏った僧侶がたくさん忙しそうに歩いていました。信者の方々の強い信仰心が覗えます。
ボダナート仏教寺院の臙脂色の法衣を纏ったたくさんの僧侶
ボダナート仏教寺院の臙脂色の法衣を纏ったたくさんの僧侶
ボダナート仏教寺院の巨大仏塔の廻りをしばらく観て歩き、昼食にホテル&レストランの『Boudha Stupa View Guest House』の屋上レストランに寄りました。巨大仏塔がテーブルのすぐ前に見えます。
ホテル&レストラン『Boudha Stupa View Guest House』
屋上レストラン
ネパールのビールとコークそれとネパールの国民食「ダル・バート」をお願いしました。ダルは豆のスープのこと、バートは米飯のことです。量が多く食べ応えがありました。
ネパールのビール
ワンプレートランチ
ヒンドゥー教の最大の聖地であるパシュパティナート寺院(世界遺産)にやってきました。入場口から参道を寺院の方へ歩いて行くと、前方に煙がモクモクと上がっているところが見えました。
パシュパティナート ヒンドゥー教寺院入口
参道の奥には煙
入場チケット売場でチケット(1,000RS)を購入し、寺院内に入場しました。しばらく歩くとバグマティ川に出ました。モクモクと上がっていた煙は、川べりで薪を積み上げた櫓(やぐら)を燃やして出ている煙だとわかりました。たくさんの人が燃える櫓の周りを取り囲んでいたので、ガイドさんに何をしているのかと聞くと、櫓の上に遺体を置いて、火葬を行っているとのことでした。煙がモクモク立っていて、周囲にかなり漂っていたので、ギョッとしました。ガイドさんの説明では、ヒンドゥー教徒の人達は、亡くなったらここで火葬され、遺灰は川(バグマティ川)に流されて、下流で神聖なガンジス川に合流するとのことです。
入場チケット売場 入場券1,000RS
オレンジの布で覆われた遺体
川べりの薪を積上げた櫓での火葬
川べりの薪を積上げた櫓での火葬
ヒンドゥー教の火葬には、次のような説明がありました。ヒンドゥー教では、人は何度も生まれ変わる輪廻転生をするという考え方が中心にあります。肉体は一時的な入れ物で、魂こそが本質とされるため、肉体は火で清めて手放す、という意味で火葬が重視されてきました。ネパールのパシュパティナート寺院などは、ガンジス川やその支流の川岸で「聖地」とされているので、そこで火葬が行われます。火葬後の遺灰は、聖なる川に流すのが理想の形とされます。ガンジス川に遺灰を流すことで、輪廻の苦しみから解放され悟りに近づけると信じられており、そのため遠方からも多くの人が巡礼に訪れます。
信者のみ入場が許されるパシュパティナート寺院本殿
火葬の様子をご覧ください。
動画:ヒンドゥー教パシュパティナート寺院の火葬
ガイドさんがチベットの葬式についても教えてくれました。チベットは、ヒマラヤ山脈の北側に位置していて、標高が高く、寒冷地のため樹木は育たないし、腐らないし、岩や石ばかり。なので、火葬や土葬は難しく、ハゲワシに遺体を食べさせる「鳥葬」が一般的なのだそうです。これも話を聞いただけでもギョッとしますが、自然環境を考えた上での知恵なんだなぁとの思いに至りました。
パシュパティナート寺院を観終えて、一旦、ホテルに帰り休憩しました。
17時30分頃にドライバーがホテルに迎えにきました。ボジャン・グリハに民族舞踊鑑賞と食事に行きます。ボジャン・グリハの建物の外観は、普通のアパートのようでした。部屋は4人用のテーブルが15組くらいあって、中央部が民族舞踊のために広く空けてありました。椅子は床から20cmくらいの低い椅子でした。
ボジャン・グリハの建物の外観
部屋に通されて、料理が出てくるのを待ちました。ウエイターが立った高い位置のお酒のポット口から、テーブル上の小さな杯に零さずにお酒を差してくれたのが、給仕方法として面白かったです。とても上手ですね~。なかなかのテクニックの持ち主です。おかずは、皿の上に次々と盛ってくれました。この方法だと、盛り付けの美しさとか考えなくて良いから楽チン。
高い位置からテーブル上の杯にお酒を差す
ネパールのビール
食事の開始
食事の開始
給仕の様子を動画に撮りました。ご覧ください。
動画:ボジャン・グリハでの食事の給仕
肝心の民族舞踊ですが、若い男女がニヤニヤヘラヘラしながら踊り、あまり感動しませんでした。
演奏の開始
民族舞踊の開始
民族舞踊の様子
民族舞踊の様子
民族舞踊が終わりホテルに帰りました。
今日はカトマンズの市街地を車でかなり走りました。日本国内の状況とかなり異なっていたので記述します。カトマンズ市内には、信号はほとんどありません。しかも、正常に作動していないらしい。そのため、交通混雑は酷いものです。カオス状態ですね。横断歩道もありません。道路の反対側に移動するためには、車道を横断しないといけませんが、車もバイクも停まってくれません。なので、通行量が少なくなったのを見計らいながら、意を決して横断して行きます。現地の人は慣れているので平気な様子。彼らの後ろをビクビクしながら付いていき、何とか渡りました。
交差点の交通巡査
横断歩道のない道路
カトマンズの道路状況を動画に撮りました。ご覧ください。
動画:カトマンズの道路状況
5.観光2日目 カトマンズ泊 2025年12月30日(火)
朝食
今日は、カトマンズ市の中心部に位置するダルバール広場に歩いて行き観光します。ここは旧王宮や20棟以上のヒンドゥー教寺院、貴族の館など、職人が築いたネワール建築が集まるエリアです。2015年にはM7.8の大地震が発生して被害を受けたため、現在も修復が進められています。広場の周囲で有名なのは、女神クマリの化身である少女が住む「クマリの館」。2階の窓から顔を出すクマリを見ると幸せが訪れるということで知られています。2階の窓から顔を出す時間を見計らって、クマリの館にも行きます。
本日の観光先
滞在しているAloft Kathmandu Thamelホテルから、ダルバール広場まで歩いて約20分です。途中、Postal Services(郵便局)に寄って、孫たちにネパールの絵はがきを送りました。その後、狭い路地をダルバール広場まで歩きました。路地は車がすれ違えない狭い道で、車、バイク、歩行者が多く、しかも両側にはいろいろなものを売っている小さな店がたくさん並んでいました。
狭い路地の様子
狭い路地の様子
ダルバール広場はネパールの歴史的、文化的に重要な場所であり、カトマンズ盆地にある3つの旧王宮広場のうちの1つで、ユネスコの世界遺産に登録されています。
最初にダルバール広場の北端にあるシヴァ神を祀るマヘンドレシュワール寺院(Mahendreshwor Temple)を観ました。この寺院は、1561年頃にマヘンドラ・マッラ王によって建立されたそうです。
マヘンドレシュワールヒンズー教寺院
マヘンドレシュワール寺院(Mahendreshwor Temple)の斜め前に、ダルバール広場への入場チケット売場がありました。1,000RS/人でした。
ダルバール広場への入場チケット売場
少し歩くと、ヒンドゥー教の神カーラ・バイラブ(Kaal Bhairav)の巨大な石像がありました。ヒンドゥー教の主神シヴァ神の憤怒の化身(化身の一つ)とされています。たくさんの人が参拝していました。1枚の大きな岩から彫り出された高さ約5メートルの像で、17世紀に現在の場所に移されたと言い伝えられています。「恐怖の神」や「時間の神」としても知られ、この像の前で嘘をつくと即座に死んでしまうという恐ろしい伝説があるため、かつては裁判の際の誓いの場所としても使われていました。現在も多くの参拝者が訪れる非常に信仰の厚い場所で、像の前にはお供え物や色鮮やかな装飾が施されていました。
ヒンドゥー教の神カーラ・バイラブ(Kaal Bhairav)の巨大な石像
中心の三重の塔の寺院は、マジュ・デガ(Maju Dega)と呼ばれています。その左側にある白い山のような形をした寺院は、カゲシュワール・マハデヴ寺院(Kageshwor
Mahadev Temple)です。マジュ・デガは、1690年に建立されたシヴァ神を祀るヒンドゥー教寺院です。9段のレンガ造りの台座が特徴で、地元の人々や観光客が座って広場を眺める人気のスポットとなっています。カゲシュワール・マハデヴ寺院は、白い「シカール(山)」様式の石造り寺院で、マジュ・デガのすぐ前に位置しています。いずれも2015年のネパール地震で被害を受けましたが、美しく修復されています。
マジュ・デガ寺院(中央)とカゲシュワール・マハデヴ寺院(左の白塔)
カトマンズの旧王宮広場であるダルバール広場の南の奥のクマリの館には、「生き女神」のロイヤル・クマリがいます。
クマリの館の正面入り口
四方を建物に囲まれた中庭
クマリは、ヒンドゥー教の女神タレジュの化身とされていて、仏教徒のネワール族「サキャ(釈迦)」一族から選ばれます。ネパールでは国民の約8割がヒンドゥー教徒ですが、約1割の少数派の仏教徒の家庭から選ばれた少女をヒンドゥー教の女神として崇められるクマリは、「ヒンドゥー教と仏教の共生」を象徴する存在となっています。ネパールには、ヒンドゥー教と仏教が融合した独特の信仰があるってことですね。クマリの役割は、女神タレジュの力が宿った「生き女神」として「国家と民衆を守護し、人々に祝福を与えること」だそうですが、2~3歳から初潮が始まるまでの約10年間、クマリとして生きていくのは大変なことだと思いました。①親と離れて暮らす、②家族や親しい友人や世話役以外とは言葉を交わしてはいけない、③「神」として振る舞って感情を抑制する、④地面を歩いてはいけない
等々いろい ろと規制があるようです。我が家に同じ年頃の孫がいますが、クマリとかトンデモナイこと。パパママと切り離したら、大泣きして手が付けられなくなります。なので、クマリは失格ですねー。(由緒正しい血統の家系じゃないから、最初から失格やけど)そして、初潮を迎え、一夜にして「神」から「ただの人間」に戻るのも大変な苦労を伴うそうです。地面を歩くことから練習しないといけないらしい。
ロイヤル・クマリを見たくて、クマリの館に出向きました。11時の予定が少し遅れて、11時3分頃に顔を出しました。目の周りの隈取メイクが印象的。可愛らしい子でしたが、何だか可哀そうでした。
三階の中央の窓から顔を出しました。
絵葉書に載っていたクマリの写真です。実物の写真は、撮影禁止だったのでありません。カトマンズには数箇所クマリの館があるそうですが、それぞれに「生き女神」のクマリさまがいらっしゃいます。
「生き女神」のクマリさまたち
ダルバール広場のクマリの館の近くには、たくさんの露店が並んでいました。特に目立ったのが、シンギングボウルがたくさん売られていたことでした。観光客に人気があるようです。
クマリの館の近くのたくさんの露店
クマリの館の近くのたくさんの露店を見て、ダルバール広場入口の方へ引き返しました。
18世紀後半に建てられた、ヒンドゥー教のシヴァ神とその妻パールヴァティを祀るシヴァ・パールヴァティ寺院の前で踊りを踊っていた娘さんたちがいました。シヴァ・パールヴァティ寺院は、ネワール建築の伝統的な様式で建てられており、窓枠の繊細な木彫りが特徴です。
シヴァ・パールヴァティ寺院の前で踊っていた娘さんたち
シヴァ・パールヴァティ寺院の前で踊っていた娘さんたち
ダルバール広場の入場料は、外国人一人あたり1,000RS=1,100円と少しお高いですが、2015年の地震からの復旧等に用いられているとのこと。あちらこちらに足場を組んで建物の改修工事がおこなわれていました。足場の材料は、竹でした。
改修工事中の建物
ダルバール広場の観光を終え、インドラチョークにある有名なラッシー専門店「Mitho Lassi」の看板を見つけ、入りました。水牛のミルクで作られたラッシーを販売しています。ラッシーには、ローズウォーター、サフラン、ドライフルーツなどのトッピングがあります。価格は大サイズが110RS、小サイズが60RSでした。
ラッシー(Lassi)は、インド発祥のヨーグルトベースの伝統的なドリンクです。ダヒー(インドの濃厚なヨーグルト)に牛乳や水、スパイス、果物を加えて攪拌(かくはん)したもので、さわやかな酸味と甘さが特徴。カレーなどの辛い料理と相性が良く、唐辛子のカプサイシンを緩和する効果も期待されています。
ラッシー専門店「Mitho Lassi」
ラッシー
ホテルの方向へ歩き、Mountain Tea Tradeというお土産屋に入りました。ここで紅茶、マグネットなどお土産を購入しました。店員さんがとても愛嬌が良く、安くしてくれました。
Mountain Tea Tradeとお店の中
Mountain Tea Tradeとお店の中
次に、近くのシンギングボウル専門店に入りました。シンギングボウルの効果は、その音と波動の効果により、リラクゼーション、ストレス軽減、心身のバランス調整ができることだそうです。仏壇に置いてある「おりん」に似ているのですが、音の振動が違うような感じです。どちらも仏具なので、根は同じかもしれませんけどね。で、1.5㎏のデカくて重いシンギングボウルを買ってきました~。買う気になった理由は、ガイドのバスさんが、時間がある時はいつもシンギングボウルを奏でてリラックスするそうです。その効果なのか、彼女の肌はツルツルピカピカ。若く見えるのよね~。羨ましいな~。少しでいいから私もアヤカリタイナァ~と思って、大奮発して買ってきました。効果があるかどうか、今後のお楽しみ。
下記の動画は、自分のお土産として購入したシンギングボウルです。直径24㎝、高さ10㎝で、重量は1.5kgです。重さで値段が決まるようになっていて、1gが約10円です。大きければ大きいほど、ヒーリング効果が高いとか。ホントかね?と思ったのですが、不思議な音に魅せられました~。お肌もツルツルピカピカになるみたいだし。孫達は、ガンガン叩いて遊んでいます。
動画:癒しのシンギングボウル
一旦、1.5kgのシンギングボウルを担いでホテルに帰り休憩してから、夕刻、夕食にでかけました。Thamel House(タメルハウス)レストランに入りました。レストランとホテルが併設されていて、次のような説明がありました。
・・・約150年以上前にネワール族の家族のために建てられたこのレストランは、熟練した職人技が光る建物です。建物の孔雀の窓「マユール・ジャ」には、その職人技が随所に見て取れます。店内は、趣のある内装と温かい雰囲気が見事に調和しています。天井には地元の木材を使ったパネルが用いられています。こうした古き良き生活様式が大切に守られていることが、他に類を見ない特別なダイニング体験を生み出しています。タメル地区の中心部に位置するホテル・タメルハウスは、タメルを訪れる旅行者にとって見逃せない場所です。ぜひ、私たちの文化と食の魅力をご堪能ください。・・・
レストラン入口
レストランの中の様子
レストランの中の様子
ネパールの国民食「ダル・バート」とネパールの焼きそば「チョウミン」をお願いしました。肉やエビなどの具がたくさん入っていて、とっても美味しかったですよ! これで、700円くらい。安くて美味しいので、気に入りました。
ネパールの国民食「ダル・バート」
ネパールの焼きそば「チョウミン」
ネパールのビール
6.観光3日目 ナガルコット泊 2025年12月31日(水)
今日は、Shree airlinesの飛行機に乗って、念願のエベレストを観るマウンテンフライトに搭乗しました。素晴らしかったです。感動〜。現地を見て初めて、世界最高峰のエベレストの登頂に成功することがいかに凄いことかよく理解できました。富士山のように周囲が平地になっていて、そこに高い山があるのとは全く状況が異なります。周囲を高い山々に囲まれ、エベレストの在る位置は奥の奥。麓に着くだけでも困難なのに、頂上まで登らないといけません。命がけじゃないと出来ない偉業ですね。登頂に失敗して命を落とした方の遺体があちこちにあるそうです。彼&彼女らは、きっと本望だったに違いありません。
その後、ナガルコットまで車で移動し、標高約2,200 mのHotel Club Himalaya チェックインし、インド方向に沈む夕日を眺め、明朝ヒマラヤ山脈のエベレストの方向から昇る初日の出を拝みます。
エベレストの位置
午前4時30分頃、ドライバーがホテルに迎えにきて、カトマンズのトリブデン国際空港の国内線ターミナルに行きました。早めに行ったのでShree airlinesのチェックインが始まるまで少し待ちました。
Shree airlinesのチェックインカウンター
搭乗ゲート前の待合室
2025年12月31日のShree airlinesのエベレスト山遊覧便は2便あり、私たちは06:00発のSHA601便に搭乗しました。トリブデン国際空港発でトリブデン国際空港着なのですが、行先は『MOUNTAIN』となっていました。
2025年12月31日のShree airlinesの出発便
06:00発のSHA601便
トリブデン国際空港の国内線ターミナルから離陸し、しばらくすると、左窓から遠くに山頂周辺が白く雪に覆われたヒマラヤ山脈が見えてきました。
カトマンズ上空
遠くにヒマラヤ山脈
エベレスト遊覧飛行の飛行ルート
ヒマラヤ山脈の山々
ヒマラヤ山脈の山々
世界最高峰のエベレスト山頂(8,848 m)
遊覧飛行を動画に撮ったので、ご覧ください。
動画:世界最高峰のエベレスト山頂の遊覧飛行
動画:エベレスト山頂の遊覧飛行達成証明書ゲット~‼
遊覧飛行達成証明書
遊覧飛行達成証明書
1時間30分程度のエベレスト山頂の遊覧飛行を終えて、ホテルに帰り、朝食をいただきました。
朝食
ホテルでひと休みして、午後1時過ぎにレストラン『JASPER』に昼食に出かけました。
レストラン『JASPER』の看板
『JASPER』入口
レストラン『JASPER』の内部
ドリンク
ピザとモモを注文しました。モモとは、餃子のことです。食べ方としては、カレーなどのスープを掛けて食べるのが一般的で、350円程度でした。日本でよく食べる焼き餃子は、残念ながら見かけませんでした。
ピザ
モモ
午後3時頃、ガイドさんとドライバーがホテルに迎えに来て、ナガルコットのHotel Club Himalaya(ホテル・クラブ・ヒマラヤ)に向け出発しました。約1時間半後、標高約2,200mのホテルに到着しました。
Hotel Club Himalayaのロビー
テーブルの上の生け花が花手水みたいで綺麗でした。
Hotel Club Himalayaの部屋
Hotel Club Himalayaの部屋
Hotel Club Himalayaのロビーには、日の出(6:45am)と日没の時間(5:10pm)が表示されていました。屋上には、座って飲み物を飲みながら、スナックを食べながらヒマラヤ山脈を眺望できるように、喫茶とテーブルとソファーチェアがありました。私たちはここで、2025年の最後の日の入りを眺めました。
日の出と日没の時間の表示(ロビーに掲示あり)
Hotel Club Himalayaの屋上
Hotel Club Himalayaの屋上
Hotel の屋上から見た日の入り
日没を眺めた後、夕食はホテルのレストランでネパールの焼きそば「チョウミン」を食べました。
ネパールの焼きそば「チョウミン」
ネパールの焼きそば「チョウミン」
今日は、朝早く起きたので眠たくなってきました。早々と床に就きました。
7.観光4日目 カトマンズ泊 2026年1月1日(木)
日の出の6:45amの15分前の6:30am頃にホテルの屋上に来ました。東のヒマラヤ山脈の空が明るくなっています。東の方向のヒマラヤ山脈の中に、条件が良ければ、ほんの僅かにエベレストが見えるそうです。
東のヒマラヤ山脈の上空が明るくなってきました.
東のヒマラヤ山脈の上空が明るくなってきました.
2026年1月1日 ヒマラヤ山脈の初日の出
2026年の始まり 今年も良い年でありますように!
ホテル・クラブ・ヒマラヤの屋上からみたヒマラヤ山脈の様子を示します。視界の中央部(二段目)は、距離が近く、比較的はっきり見えますしたが、西方向(一段目)と東方向(三段目)は距離が遠く、かなり小さくなってしまい、エベレスト(8,848 m)も含めて確認できませんでした。ただ、初日の出は、エベレスト近傍から昇りました。
ナガルコットのホテル・クラブ・ヒマラヤの屋上からみたヒマラヤ山脈
初日に照らされる近くのヒマラヤ山脈の様子を撮りました。
明るくなってきたため、北方に連なるヒマラヤ山脈が見えます。
明るくなってきたため、北方に連なるヒマラヤ山脈が見えます。
初日の出を見たので、レストランで朝食をいただきました。
朝食
朝食
朝食後、しばらくゆっくりと部屋で過ごし、ホテルをチェックアウトしました。今日は、バクタプル(Bhaktapur)とパタン(Patan)の世界遺産を観て、ホテルAloft Kathmandu Thamelに帰ります。
バクタプル(Bhaktapur)とパタン(Patan)訪問後、ホテルAloft Kathmandu Thameへ
バクタプル(Bhaktapur)の観光先
バクタプル(Bhaktapur)は、ネパールのカトマンズ盆地にある「カトマンズの谷」の一部として1979年に登録された世界遺産(文化遺産)です。12〜18世紀にマッラ王朝の首都として栄えた、赤レンガの街並みと精巧な木彫りが美しい中世の面影を残す「ネワール族」の古都です。
下の写真は、世界遺産都市であるバクタプルの入口にあるチャマシンハ・ゲートです。バクタプル歴史地区への入口となるゲートです。伝統的なレンガ造りの建築で、門には「Chyamhasingha」という地名を示す看板が見えます。傍には、入場チケット売場がありました。
バクタプルの入口にあるチャマシンハ・ゲート
バクタプル・ダルバール広場へ向かう道路は狭く両側にお店が並んでいました。
バクタプル・ダルバール広場へ向かう狭い道路
バクタプル・ダルバール広場へ向かう狭い道路
バクタプルのダルバール広場へ向かう途中のタチュパル広場のダッタトラヤ寺院です。1427年に建立されたヒンドゥー教の寺院で、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三神を祀っています。寺院の入口の階段は、力強いことで知られるマッラ王家の力士の像によって守られています。このタチュパル広場はバクタプルで最も古い場所の一つであり、周囲には伝統的なネワール建築の建物が立ち並んでいました。
ダッタトラヤ寺院
バクタプルのダルバール広場の観光
バクタプル・ダルバール広場に位置するシル・マハデヴ寺院(Shilu Mahadev Temple)です。地元では「ファシデガ寺院(Fasidega Temple)」とも呼ばれています。白いドーム状の「シカラ」様式の屋根を持つのが特徴で、バクタプル・ダルバール広場内で最も高い寺院の一つとして知られています。寺院へ続く階段の両脇には、下から順にゾウ、ライオン、牛(ナンディ)の石像が守護として配置されています1934年の大地震で倒壊しましたが、その後再建されました。シヴァ神を祀るヒンドゥー教の寺院です。
シル・マハデヴ寺院(ファシデガ寺院)
ヤントラ・ヴァツァラ寺院(Yantra Vatsala Temple )は、中央に位置する、階段に石造りの守護像が並ぶ寺院です。特に階段のふもとにある一対の大きな石造りの獅子像が特徴的です。シッディ・ラクシュミ寺院の背後に見える、石造りのシカラ様式の寺院は、バツァラ・ドゥルガ寺院
(Vatsala Durga Temple)です。55窓の宮殿 (55 Window Palace)は、左側に見える、精巧な木彫りの窓が特徴的な王宮建築です。
ヤントラ・ヴァツァラ寺院
更に進むとダルバール広場に入り、55窓の宮殿(ネパール語で Pachpanna Jhyale Durbar)に遭遇しました。その名の通り、上層階に精巧な木彫りの窓が55枚並んでいるのが最大の特徴で、伝統的なネワール建築の傑作とされています。15世紀にヤクシャ・マッラ王によって建造が開始され、17世紀から18世紀にかけてのブパティンドラ・マッラ王の時代に完成または改築されました。宮殿の入り口には有名な「ゴールデンゲート(金門)」があり、ダルバール広場内には他にも多くの寺院や歴史的建造物が集まっています。
55窓の宮殿
ダルバール広場にある黄金の門(Golden Gate)です。18世紀(1754年頃)にマッラ王朝の王によって建てられた、旧王宮の主要な中庭への入り口です。金箔を貼った銅で作られており、非常に精巧な金属細工や彫刻が施されています。
黄金の門(Golden Gate)
ゴールデンゲートのすぐ内側にあるタレジュ・チョーク(Taleju Chowk)への入口です。
タレジュ・チョークへの入口
扉の両脇には、この神聖な場所を守るように立つ2体の石像が配置されています。これらはジャガト・プラカーシャ・マッラ王とその大臣チャンドラシェカラの像であるとされています。中央の木製の扉には、ネパールの伝統的な建築様式を示す非常に細かな彫刻が施されています。
下の写真は、バクタプルの旧王宮広場にあるナグ・ポカリ(Nag Pokhari)です。17世紀にマラ王国の国王ジタミトラ・マッラによって建設された、王族のための沈没風呂(沐浴場)です。周囲の壁には石造りの蛇(ナーガ)の彫刻が施されており、中心の柱の上には蛇の神が鎮座しています。かつては王室が神聖な儀式や沐浴を行う場所として使用されていました
ナグ・ポカリ(王族のための沐浴場)
国立美術館(National Art Gallery)です。美術館の建物は、かつてのバクタプル王宮の一部であり、レンガ造りの伝統的なネワール建築で建てられています。美術館の入口の両側には、守護神としてライオンの石像が配置されています。内部には、ヒンドゥー教や仏教に関連する歴史的な絵画(タンカ)、彫刻、手稿本などが収蔵されています。2015年のネパール地震により大きな被害を受け、建物の一部は支柱やつっかえ棒で支えられながら保存・修復されています
国立美術館(National Art Gallery)
バクタプル・ダルバール広場のパシュパティナート寺院です。1492年に創建されたバクタプル最古の寺院で、ここにはシヴァの化身の一つであるパシュパティが祀られています。12月29日に訪れたカトマンズのバグマティ川沿いにあるヒンドゥー教のパシュパティナート寺院を模して造られたそうです。
パシュパティナート寺院
パシュパティナート寺院
休憩して、ガイドさんと人気の手作りヨーグルトを食べました。材料は、水牛の乳だそうです。甘くて美味しかったです。これは60円でした。
手作りヨーグルトの店
水牛の乳のヨーグルト
バクタプル陶器広場へ来ました。陶芸を目の当たりにできる体験空間だそうです。粘土を成形されたものが、広場に並べて天日干しされていました。ガイドさんに何を作っているのか聞いたら、コインの貯金箱だそうです。いっぱいになったら、割って取り出す、日本にもあったような陶器の貯金箱でした。陶器の直売店がすぐ傍にありました。
日干し中
直営店
バクタプル中心部のニャタポラ寺院(Nyatapola Temple)に行きました。5層の寺院で、ネパールで最も高く、高さが30メートルあります。「ニャタポラ」は「五重の屋根」という意味です。この寺院はブパティンドラ・マッラ王の命により建設され、1701年12月から1702年7月までの6か月間にわたって建設されました。古い建物ですがが、1934年の大地震の際にも被害は最小限にとどまったため、建築技術への評価は高いそうです。寺院の本尊は女神シッディ・ラクシュミであるといわれていますが、扉は釘付けされており、一度も開けられたことがないそうです。ご本尊は見ることができなくても、寺院から眺める街並みは美しく、多くの旅人を魅了しているといわれています。
ニャタポラ寺院(Nyatapola Temple)
隣には、バイラヴナート寺院(Bhairavnath Temple)がありました。この寺院は、古都バクタプルのタウマディ広場にある、シヴァ神の恐ろしい化身バイラヴァを祀るヒンドゥー教の寺院です。隣接する5層のニャタポラ寺院と並び、この地域の重要な名所となっています。1934年の地震後に再建された建物で、3層構造の屋根が特徴。
バイラヴナート寺院(Bhairavnath Temple
ライオンゲートから出て、ドライバーが待っている車に乗って、パタンに向かいました。
車で約40分、パタンのダルバール広場に通じる Satyamoham Joshi Marg通りに到着しました。この通りは工事中で車の通行ができないので、徒歩でパタンのダルバール広場に向かいました。パタンは昔の古都の名前です。現在の正式の都市名はラリトプル。
2021年の人口は約30万人で、国内4位。 パタンは、ユネスコ世界文化遺産「カトマンズ盆地」の一部として登録されている歴史的な古都です。「美の都」とも呼ばれ、中世マッラ王朝のネワール建築が凝縮されたダルバール広場、クリシュナ・マンディール寺院などが特に有名です。
パタンのクマリの館から歩いてパタン・ダルバール広場へ
パタンのダルバール広場に向かうSatyamoham Joshi Marg通りに、パタンのクマリの館があります。マリが顔を見せる時間ではありませんでしたが、館の中庭に入ってみました。カトマンズの旧王宮広場のクマリの館と建物や中庭の配置は同じですが、デザインが異なっていました。
パタンのクマリの館の入口
クマリの説明
パタンのクマリの館の中庭
パタンのクマリの館の中庭
パタンのダルバール広場の入口に到着しました。入口近くのレストラン『Yala Layeku Kitchen』に入って昼食を食べました。
レストラン『Yala Layeku Kitchen』の入口
レストラン『Yala Layeku Kitchen』の入口
シェルパ族の料理「シャクパ」を注文しました。ヤク肉と野菜と小麦粉を練ったものが入っていました。日本の郷土料理のすいとんに似てます。シェルパ族は、ヒマラヤ登山を支えるガイドやポーターとして世界的に有名です。特に、エベレスト登山のサポートは、シェルパ族にしかできないそうです。その理由は、彼らは高地に適応した驚異的な身体能力と豊富な山岳知識を持っているから。今でこそ観光業で生計を立てる人が多いそうですが、本来は農業と牧畜を生業としてきました。なので、すいとんのような料理が主流なのです。これも安くて700円くらいでした。
「シャクパ」
テーブルから見えるパタンのダルバール広場
昼食後、パタン・ダルバール広場に向かいました。パタン・ダルバール広場には、古代の王宮(現パタン博物館)とネワール様式の寺院が建ち並び、この広場は「ラリトプル(美の都)」とも呼ばれ、芸術と建築の都として知られています。世界文化遺産に指定されている建物群は、マッラ王朝後期にあたる17~18世紀頃に建てられたネパールの伝統的な建築様式を代表する建造物です。ネパール人以外の観光は、入場料1,000RSでした。
パタン・ダルバール広場入場券売場
入場してすぐ左前方に、クリシュナ寺院(Krishna Mandir)が見えてきました。またの名をチャム・デワル(Cham Deval)といわれます。特徴的な八角形の石造りの寺院で、1723年に建てられたパタンのシンボルの寺院です。かつてこの広場にある寺院の多くは、2015年の大地震で大きな被害を受けましたが、その後復興が進められています。
クリシュナ寺院(Krishna Mandir)
クリシュナ寺院(Krishna Mandir)
広場周辺には、精巧な木彫り装飾が施されたレンガ造りの建物や、パゴダ様式の寺院が立ち並んでいます。
前方左のパタン・ダルバール広場のタレジュの鐘は、1736年、ビシュヌ・マッラ王によって作られた。請願者が王に不平を訴えるために鳴らされたそうです。
前方左のタレジュの鐘と右のムル・チョーク
タレジュの鐘
ダルバール広場のメインの建物は、旧王宮です。3つのチョークと呼ばれる建物から成ります。3つのチョークとは、ムル・チョーク、スンダリ・チョークとマニ・ケシャブ・ナラヤンチョークです。その一部はパタン博物館として一般開放されています。3つあるチョークの中で、最大規模のムル・チョーク。1666年に建てられ、王の執務室として使用していたそうです(上記左写真の右側に入口/タレジュの鐘前(入場不可))。王の居住用宮殿として1627年に建設されたのが、2つ目のスンダリ・チョークです。このチョークでは、ダルバール広場に面する建物の金装飾の窓とその左右の象牙彫刻の窓に特徴があります。この種の窓は、パタン宮殿の中ではここだけで、ネパールの中でも現存する象牙彫刻の窓としては大変珍しいそうです。ただ、材木の腐食、鼠や虫による被害、地震の影響などで損傷が大きく、全体に非常に脆い状態で至急修復が必要となっているそうです。中庭中央には繊細な彫刻が施された沐浴場が設けられていました。内部までびっしりと神々が刻まれていて、言い伝えでは「沐浴場に水が流れる時は、ネパールに平和が訪れている」と言われているそうです。
スンダリ・チョークの王の沐浴場
スンダリ・チョークの王の沐浴場
3つ目が、1734年完成し現存する王宮のチョークの中で最も新しいマニ・ケシャブ・ナラヤンチョークです。こちらの建物の中がパタン博物館として開放されています。
パタン博物館入口
パタン博物館入口
パタン博物館中庭
パタン博物館中庭
中庭を囲む建物の中が博物館の展示ゾーンになっていました。
下の写真は、ネパールやチベットの仏教美術における緑多羅菩薩(グリーンターラ)の彫像です(下記左)。全身が鮮やかな緑色で、左足を踏み下げて座る「遊戯坐(ゆげざ)」という優雅な姿勢をとっているそうです。銅合金に、金メッキや彩色が施され、慈悲深い行動と、恐怖や危険から人々を迅速に解放する力を体現しているとされているそうです。
緑多羅菩薩(グリーンターラ)の彫像
十一面千手観音菩薩像(Sahasrabhuja Avalokitesvara)です(下写真)。この像は、無数の人々を救うための慈悲を表しており、頭上に11の顔、全身に千の手を持っています。観音像の後ろには、精巧な透かし細工や打ち出し細工が施された光輪が広がっています。像は色鮮やかに塗装されており、銀メッキの腕輪や精緻な彫刻が施された衣装をまとっています。
十一面千手観音菩薩像
ネパールの仏教美術が展示されていました。17世紀から18世紀にかけて制作されたテラコッタ(陶器)製のガネーシャ像です。像のガネーシャは、長いスカート、スカーフ、王冠、様々な装飾品を身に着けており、蛇を花輪として首にかけています。
テラコッタ(陶器)製のガネーシャ像
像のガネーシャ
下の写真は、ラクシュミー・ナーラーヤナ像です。ナーラーヤナ(ヴィシュヌ神)とラクシュミー女神が一体となった、ネパール独自の形態の複合神像です。14世紀から18世紀頃のマッラ朝時代のもので、金メッキが施された青銅(ブロンズ)で作られています。
ラクシュミー・ナーラーヤナ像
下の写真は、16世紀から17世紀頃のシッディ・ラクシュミー(奇跡の力を持つ女神)の銅像です。この像は、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーの憤怒の形相であるシッディ・ラクシュミーを描いており、多面多臂(多くの顔と腕を持つ)の複雑な姿をしています。女神は、煩悩や悪を象徴する2人の人物の上に力強く立っています。
シッディ・ラクシュミー(奇跡の力を持つ女神)
下の写真は、チベット仏教の彫像群です。中央の彫像は、チャクラサンヴァラ(歓喜仏)とその配偶神ヴァジュラヴァーラーヒーの銅像です。右側の彫像は、 ヴァジュラサットヴァ(金剛薩埵)と配偶神プラジュニャーの像です。左側の彫像は、ヤマ(閻魔)とその配偶神の像です。
チベット仏教の彫像群
旧王宮の北の端には、ナラシンハとハヌマーンの像がありました。画像左の彫像は猿の神様ハヌマーン、その右の赤い布をまとった彫像は獅子神のナラシンハです。
ナラシンハとハヌマーンの像
さらに先に進むと、シッディナラヤン・マッラ王の時代に建てられたクリシュナ・マンディール寺院がありました。1637年創建で、ネパールでは珍しい全石造りのシカラ様式のヒンドゥー寺院。インドのムガール帝国の影響が強いとのことです。ヒンドゥー教徒以外の人は寺院の中に入ることはできませんが、外から建物を眺めることができます。
クリシュナ・マンディール寺院
パタンのダルバール広場を観光し終えて、カトマンズのAloft Kathmandu Thamelホテルに向かいました。
ホテルでひと休みして、夕食にでかけました。ホテルから歩いて5分くらいのレストラン『KHOHANG』に行きました。1,500円のコース料理にしました。ダル・バート(食前酒付き)にそば粉チップ、モモ、野菜スープ、ミルクティが出ました。おかわり自由で食べ放題です。食べ放題と言われても、直ぐ満腹になってしまい、おかわりはできませんでした。
レストラン『KHOHANG』
レストラン『KHOHANG』内部
ドリンク
そば粉を練った料理
モモ
野菜スープ
ダル・バート
夕食に満足して、ホテルに帰りました。
8.カトマンズ発・バンコク乗継 2026年1月2日(金)
ホテル Aloft Kathmandu Thamel での最後の朝食なので、ゆっくり食べました。
ホテルでの最後の朝食
8時30分頃、ホテルをチェックアウトし、ドライバーがホテルからカトマンズ・トリブデン国際空港に連れて行ってくれました。その後、タイ航空のバンコク行のTG320にチェックインして、ネパールの出国手続きをします。
出国手続きを終了し、タイ航空のバンコク行のTG320の搭乗開始まで、HORIZONラウンジで休みました。
カトマンズ・トリブデン国際空港のラウンジ
カトマンズ・トリブデン国際空港のラウンジ
ラウンジのビュッフェ
ラウンジのビュッフェ
軽く昼食を食べました。
ラウンジでの昼食
ラウンジでの昼食
13時30分カトマンズ・トリブデン国際空港発タイ航空のバンコク行TG320便に搭乗。
搭乗ゲート
TG320に搭乗開始
機内食
TG320便のバンコクへのルート
TG320便は予定通り 18時15分ごろバンコク・スワンナプーム国際空港に到着しました。1時00分発福岡国際空港行TG648便までかなり時間があるので、ラウンジ「MIRACLE」で過ごすことにしました。
ラウンジ「MIRACLE」の入口
中の様子
ビュッフェ
ビュッフェ
いただきました~。
いただきました~。
9.福岡着(帰宅) 2026年1月3日(土)
予定通り、1時00分バンコク・スワンナプーム国際空港発 福岡国際空港行 タイ航空TG648便に搭乗し、出発しました。
夜食
タイ航空TG648便の飛行ルート
タイ航空TG648便は、8時10分頃、ほぼ定刻に福岡国際空港に到着しました。その後、入国を済ませ、タクシーで自宅に向かい、9時過ぎには自宅に帰りました。このたびの旅行では、エベレストを見ることができたし、今まで知らなかったことを新しく知ることができて、とても楽しかったです。お疲れさまでした。
次は、標高約2,846mに位置し、エベレストに最も近い空港「テンジン・ヒラリー空港(通称:ルクラ空港)」に行ってみたいですね。大きな夢ですけど。