美歌216番 「ああ麗しきシオンの朝」
原作者Thomas Hastings(1784-1872)は、アメリカ東部の農村で育ち、冬でも学校まで10数キロの距離を歩いて通った。独学で音楽
を修めたが、彼の目的はより良い音楽礼拝を通じて、大きな神の栄光をあらわすことであり、この目的達成のため彼は常に聖歌隊を訓練し、歌集を編纂し、音楽
を生産した。死の3日前まで制作に筆をとっていたといわれる。この歌は、1831年に発表されたもので、伝道の成功を歌った明るい壮大な歌である。曲は、
「諸人こぞりて」等を作曲したLowell Mason(1792-1872)である。Masonは、米国マサチューセッツ州に生れたが長年ジョージア州
の都市で銀行に勤めるかたわら自作の作曲をボストンの「ヘンデル・ハイドン協会」に投稿、次第に認められるようになり彼の多くの作品が採用された。
Masonは、最終的には「ヘンデル・ハイドン協会」の会長になっている。生涯に1600の宗教音楽を作曲し「アメリカ教会音楽の父」とも呼ばれている。
曲名のWesleyのいわれは分らない。
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