讃美歌204番 「すくいのきみなる」
中世最大の神学者トマス・アクイナス(1227-74)が、1260年頃、聖体祭のミサのため時の法王ウルバヌス4世の委嘱を受けて作ったものといわれ
る。ローマ教会のミサの教義を詩化したものであるが、その中に閃いている礼典に対する畏敬の念は、すべてのキリスト者の模範とすべきもので、ゆえに、プロ
テスタントの讃美歌にも収録されている。作曲は、英国人ジェラード・コブ(19世紀後半)の作である。
讃美歌の歌詞、曲両方の表題として「Lauda Sion Salvatorem」は、「シオンよ、救い主をたたえよ」という意味である。
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