讃美歌55番 「今日はひかりを」
原作者John Ellerton(1826-1893)は国教会の聖職として各地の教会に奉仕したが讃美歌学者、創作者、翻訳者、編集者として最も知
られている。マシュー・アーノルドは「現存の讃美歌作者中最大の人」と評した。この歌は、エラートンの作としては簡潔で生彩があり、最もポピュラーなもの
であると言われる。
曲名”Innocents”とあるのは、この曲がヘロデ王が嬰児を虐殺したのを記念する日”Innnocents Day”(12月28日)にうたうよ
う指定されているので、この曲名がつけられた。
その旋律の出所は、13世紀のフランスのメロデイからといわれている。19世紀の50年代は、英国の讃美歌発展史上、最も活発な時期であり、讃美歌に関
する啓蒙運動や宣伝普及が盛んに行われた。この時代に、古いプレイン・チャントや英国チャントの復興に特に力を尽くした団体の一つが、1850年に編集し
たものである。
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