わん声犬語 (2001年8月11日〜14日) |
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8月11日 | 信 州 木 曽 の 夏 |
「開田高原、陶酔喰い」の巻 |
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8月12日 | 「御岳で、かけっこ」の巻 | |
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8月13日 | 「赤沢美林で、強制水難訓練」の巻 | |
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8月14日 | 「はなさん、ラブさん、おはようさん」の巻 |
8月11日 | ![]() |
「開田高原 陶酔喰い」 の巻 |
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盛夏だと言うのに中仙道から開田高原に行く道には、コスモスが咲いていた。 アキザクラとも呼ばれる花。 ここは、もう秋の気候なのだろう。 だが、私の目的は花なんぞではない。 (参照) 『花の名前--由来でわかる、 花屋さんの花・身近な花522種』 浜田豊 著 婦人生活社刊 |
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ここが目指す ”開田高原アイスクリーム工房”だ!! これまでに幾度となく来ているが、来るたびに私は新たな感動に身体がうち奮える。 さぁ、歓喜の世界に、游と共に行かなくては。 |
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何と言う美臭の世界だ。 私も游も、鼻をひくっかせ、視ぃって しまう。 |
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「おぉっ、 これだ、 この香り だ!」 |
「早よ、 寄越さんか い!! 心の中では、 よっちゃん に吠えそう になった」 |
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「この一口 目。 物事は、最 初が肝心だ」 |
上から、攻めて も。 |
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「虚ろな目 になってま で、喰べる ものか?と 問い掛ける 貴犬方。 喰べるもん なんです」 |
右横から、喰ら いついても。 |
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「あぁっ、 もう、たま らん!」 |
左からなめても。 |
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「おぉっ、残り少なく・・・・・」・・・・浮 「ゲェッ、全部浮姉さんに喰べられるぅ〜う」・・・游 |
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「游にやるものか! よっちゃん、游にやるなよ!」 |
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「コラ!よっちゃん、 その手、邪魔や、 はっ は な せ!」 実は、この時、よそ見したもんで、浮はしっかりと咥え込んでしまい残り全部を喰べちゃいました。 木曽に行くと、冬を除いて、毎日と言うほど此処に行くものですから、浮はしっかり覚えてしまったようです。 わんこさんの記憶力はたいしたものです」 ・・・よっちゃん談 |
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8月12日 | ![]() ©mitake village |
「御岳で、 かけっこ」 の巻 |
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「この前に乗った時は、私は小荷物扱い料金だった”御岳ロープウェイ” 今回は、無料だった。 とすると、私(浮)は小荷物以下か!!」 |
「飯森駅から視る景色は、色盲の私(浮)が言うのも変だが、う〜ん、うつくしい。 でも、あの禿げた山はゴルフ場らしいなぁ。 ちょっと、興ざめ」 |
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「こ、こっ、こんにゃ所に、かけっこ広場が!! ねぇ、浮姉さん、前に来た時、有ったの?」 「うんにゃ、無かった・・・と思う」 「そうか、小荷物から、招待客にしてくださったんだ。 そうすれば、わんこさん連れのお客さんが増えるもの・・・」 「游さん、あなたは、賢いですねぇ」 |
![]() 「ひぇ〜い、 楽しい」 |
![]() 「ひぇ〜い、 浮姉さぁ〜ん、 は や い」 |
![]() よっちゃんと、記念撮影。 (紫外光線が、眩しいので・・・マウスを画像に) |
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「間違っても、”阿呆と煙は高い所に登る”の証拠写真と、思わない様にして下さい。 少なくとも、私とよっちゃんは・・・」 游からのお願い。 |
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8月13日 | ![]() |
「赤沢美林で 強制水難訓練」 の巻 |
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日本の森林浴の発祥地と自負する木曽の”赤沢美林” 。 まさか、この美しい景色の裏に地獄の特訓が潜んでいるとは・・・何処のわんこさんが想像できようか。 ![]() |
眼に優しい、鼻に心地良い林の中のせせらぎ。 大都会の暮らしで、こびり付いてしまった諸々の汚れを、すべて清めてくれるようだ。 |
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「あれに乗りたい」 駄目! 君達は足が四本有るのだ。 あれに乗っているのは、二本足の 動物だ。 君達の二分の一だから、疲れも倍になるので、 乗っているんだ」 なんか、解かったような、解からんような理屈を、 よっちゃんは言う。 |
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嫌な気分だ。 疲れも増してきた。 なのに、よっちゃん は更に奥に行こうと する。 遠ざかるあれを見 ながら、私と游は心 の中で”鬼!!”と 叫んだ。 |
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ほどなくして、私達は綺麗なせせらぎに降り立った。 少し飲んで見たが、薬品臭くない! 火照った身体の五臓六腑に染み透るようだ。 |
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よっちゃんは笑みを浮かべながら「ついておいで」と言った。 冷たい水だが、しびれるほどではない。 しかし、楽しい事でもない。 |
![]() この程度の、深さなら短足の私と游でも、まぁ許せる。 にしても、この水の綺麗さには驚いてしまう。 |
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![]() と思いきや、流れが・・ 深さが・・・・・・・・・・ ”危険が危ない”などと言う のんきな言い回しする余裕など ・・・・・・・・・・・・無い ・・・・・・・断じて無い!! |
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![]() 「はれ〜ぇ、 ほれ〜ぇ、 游姉さ〜ん、 たちゅけてぇ〜」 |
![]() 私に、游を助ける余裕なんぞ有るわきゃ無い。 おっお およぐのに精一杯だ。 よっちゃんの笑い声が聴こえる。 |
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私は、ようやっと岩にたどり着いた。 後ろで「浮姉さん、ここはもう足が着くよ」 との声が聞こえた。 みっともないので、ここは、聴こえていな いふりをしておこう。 |
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![]() 「何も悪い事をし てへんのに・・・ 何でこんなめに遇 わなあかんねんや ろ?」 |
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水切りブルブル動作をしながら、頭を振りすぎて、脳味噌がグシャグシャにならない事を祈りつつ、 『この恨み、晴らさずにおかりょうか』 そう自分に誓った。 |
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![]() このめぇ〜は、 恨み骨髄の眼ぇ〜だ! |
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よっちゃんから、逃亡してかなりの時が経った。 ここまで川を下れば、一先ず安心だろう。 |
誰も見えない。 人の匂いもしない。 游に 「君も、良く見てみた まえ」 そう命令した。 |
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![]() 「なぁ〜んも、ないよ」 |
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「浮姉さん、私ら、身体の色がトライ・カラーやさかい、この岩、白っぽすぎて、よう目立つわ」 |
![]() 「あっ、ほんまやなぁ。游、さすがやなぁ。 岩の間に入って、隠れとこやおまへんか。 疲れたさかい、一寸、一眠りしとこぉや」 |
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![]() これで、よっちゃん、心配しとるやろ。 ざまぁみろ。 ムニャムニャムニャ・・・ グゥ〜スゥ〜ピィ・・・・ |
![]() 追いかけるのんが、うちらの”血”やと思てたのに・・・ 追いかけられる方になるとは、ついぞ、思えへんかった・・・ フニャフニャフニャ・・・ |
「攻撃性に乏しいバセット・ハウンドですから、こんな”恨み、晴らす”作戦を展開してもおかしくは無いのかも知れませんが、もしそうであるならば物凄く賢い頭の持ち主(浮さん)ですね。 飼主としましては、信じられませんが・・・ネ」 よっちゃん感想 |
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「8月14日」 | ![]() はなさん。 1歳半。 雌。 ![]() ラブさん。 2歳。 雌。 |
「はなさん、 ラブさん、 おはようさん」 の巻 |
木曽谷の山村、真夏だと言うのに早朝の清々しさの中、私と浮姉さんとよっちゃんは、お散歩に出かけた。 突然、ランクルが急停車した。後ろの窓から、ビーグル犬が顔を出している。 運転していた男の人が「バセットも乗っているんです」そう言いながら近づいてきた。 助手席から、女の人が降りてきて後ろの扉を開けた。わんこさんが降りてきた。 |
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礼儀正しいわんこさんだった。 それにしても、何処かでお会いした様な気がするが・・・・ |
突然、浮姉さんはお腹を見せて、甘え出した。 何でや!! どないしたんや? |
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![]() ラブさんは抱かれな がら、浮姉さんを興味 深げに見つめている。 |
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私は、理解した。 浮姉さんは誤解している。 その事が解かった。 |
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![]() 春吉さん |
![]() はなさん |
春吉さんと思っているんだ!! |
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『木曽 歴史・文学・地誌etc』 川崎敏 著 木耳社刊 |
『御岳巡礼 現代の神々と人』 青木保 著 講談社・学術文庫 |
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