Kchibo KK-S500のページ

中国で販売しているKchibo社のKK-S500を分解し、アンテナ周りの修正をおこないました。 
かにこむの青木さんが公開されている情報とホームページに感謝します。

KK-S500を開腹しました。先輩の言葉通り、ふたを留めていたフックが硬く、結果的にはひとつ破損しました。
メイン基板はいたってシンプルでバーアンテナの巻き数が予想以上に少なかったのが印象的です。
ロータリーエンコーダの軸にはなぜか紙テープが巻いてあるのが中国的でした。
ラジオの表面になります。
ユーザーインタフェース部分(ボタンや液晶)はしっかりシールドされており詳細は不明。バッテリーバックアップは大容量コンデンサーのようです。それにしても基板が白っぽく汚いです。
メイン基板をはずしたところ。ふたを閉めるときに左上の小さな爪をおりました。残念です。
メイン基板の裏側です。チップ部品の嵐、詳細はまったく不明。
FMのMPX(マルチプレクサー)、AMのMIX(ミキサー)、PLL位しかわかりません。
基板右側が高周波フロントエンド方向。
基板左側は検波、オーディオ系のように見えます。
かにこむの青木さんが発見されたアンテナ周辺部分です。
たしかにグラウンドが完全に浮いています。なぜこのようにしたのでしょう。ミスとは思えませんが、なぜかPCBに多数のランドと穴が開いています。
せっかく開けたのでPLL周辺も拡大して撮影しました。チップ名は不明です。???72137と読めます。
中央のSA1622Sはオーディオアンプらしい。110mWが2チャンネル。
1,16番ピンが入力、音量調整が14番ピン、7、10番ピンがアウトプット(スピーカー)のようだ。
左上のFM MPXのチップ名は不明。10ピンのICは珍しい。
AMフェライトバーアンテナの配線が寂しい。
AMのミキサーはバランスドミキサーかな?OSCと書いてあるパターンの上に仲良く二つ並んでいる。
中央に鎮座している55.390MHzのクロックは二次OSCクロックでしょうか。55.845MHz-55.390MHz=455KHzになるので。
多分、右上の455云々はフィルター。そうすると真ん中のシールドの下に隠されているのが同期検波を行う制御チップ?
右側の75KHzのクリスタルは何だろう?ちょうど裏にシールド板に隠された何かがある。
アンテナのグラウンド側を104(0.1uF)で基板のグラウンドに落とした。確かに劇的に感度が改善される。
中波帯の感度、もちろん極めて高い。
短波帯はDE1103と比較しても全体に感度が高いように感じる。ロッドアンテナだけで結構いけそうな感じだ。ただしロータリーノブを回したときのPLLのクリック音が激しい。
アンテナアダプターを作成した。
ステレオピンプラグ+BNCメスコネクターを単純に半田付けしただけの簡単なもの。
当初はケースに入れることを想定していたが、シンプルに差し込んだだけな形状とした。これを差し込むとロッドアンテナが切り離され短波帯が静かになる。