究極のかけすて保険          

定期保険は満期が来たら保障が終わっても良いというリスク部分に対してはとても有効な保険でもあります。
例えばローンを20年で返済予定のご主人が、もし自分が死亡しても奥様に負担を掛けないようにしたいと考えて、20年間の定期保険に加入する。しかも、返済するに従って残債が減って行くのでその額に合わせて保障も減って行くというタイプを選んだ場合。
また、生まれたばかりの子供が成長し、25歳位になるまで保障があれば良いと考えた人が25年満期の定期保険を選ぶ場合などです。 とても合理的といえます。

定期保険は期間中の解約返戻金は少ない傾向であり、満期時に満期保険金が支払われるものでもないため、一般に「かけすて」と呼ばれます。

ところで、比較的大きな企業にお勤めの場合(多分従業員200人以上)は究極の安い定期保険に加入できる可能性があります。
グループ保険というのをご存知ですか。多くの場合、毎年一定の時期に会社の人事部や総務部から書類が回ってきて、保険料はひとくち500円以上10くちまで、保障額は300万円くらいから3000万円までなんていうあれです。

一年満期の定期保険であり、加入すると毎年自動更新して行きます。保険料は全員が同じ料率の場合や、年齢で段階的に決められている場合と会社によって様々ですが、個人で保険会社の定期保険に加入するより安い場合があります。
もちろんその会社に勤めている限りにおいての保障ですから、絶対にそこに居続けると言える人以外は全てをこれに頼るわけには行きませんが、保障の一部としては是非利用すべきだと思います。

ある人に保険設計をしていて、この話しをしたところ結局私経由では保険に全く加入をしてくれず、このグループ保険だけ加入して、いいこと教えてくれてありがとね、で終わってしまったことがあります。

蛇足ですが、単なる個人契約の普通の保険を如何にも会社の制度のような言い方で、勧誘するケースが時々あるようですが、あくまでもグループ保険というのは会社の人事や総務に申し込むものですので、お間違いのないようにご注意下さい。



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