セールスマンの収益源 | |||
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営業職員、セールスマンの収入源は何であるかを把握しておくことは重要です。 その人の言動がそれによって左右されている可能性があるからです。 本当に利用者にとってお勧めのものなのか、ただそれを売りたいだけなのかを少し考えましょう。 例えば保険営業なら、基本的に新契約獲得時の販売手数料で食べているので、新規契約をする以外は儲けにならず、したがってそのために精力を傾ける、ひとによってはそれしか頭に無いということもあり得るのです。 だから、「医療保障の部分を少し増やしたい」と言っただけなのに「頼みもしない最近発売された保障重視の新型保険」なんかを強烈に売り込んでくるので、どうも話が通じないとか、保険料を安くしたいと言った場合に、過大な保障額を減額すれば済むことなのに、少し保険料の安い新しい保険への加入を勧められたというようなことになるのです。 「売れるセールスマンはここが違う」などという営業マン向けノウハウ本によると、売る事自体を目的とするのではなく、顧客の満足を最高にすることこそが仕事の本当の目的と考えろ、なんて書いてあります。わざわざこんな指摘があるというのは、多くの普通のセールスマンたちは顧客の満足というよりも取り合えずは売る事を目的と考えているのでしょうか。 こういう話をすると、商売だからしょうがないよ、と肩を持つ人もいますが、どうして皆さんそんなに優しいのか私には分かりません。販売実績を挙げるためには顧客の不利益にも目をつぶる営業マンを許してよいのでしょうか。 報酬、収入とはあくまでも対価なのです。 収益源の多くが売買時の手数料である投資商品の営業マンは、売らずに長期保有しておくほうが投資家には有利な場合であっても、営業側の事情から短期的な売り買いを繰り返す傾向になるということもあるようです。 欧米などで活躍している本物(?)のファイナンシャルプランナーの世界では、顧客から運用を任された資産を増やす事で、管理手数料も増えるという利害一致の報酬体系になっているようなのですが。 様々な業界の裏事情を全て知っておく事は現実には不可能で、結局はある程度相手を信用するしかなく、人を見る目が大切になるのでしょう。 しかし、この人は商品について結構研究していて情報も持っているようだと営業マンがお客に対して感じれば、対応は違ってくるのではないでしょうか。 やはり物を買ったり契約する前には、自分で少し勉強して情報を集め、営業マンの言いなりにはならないという基本姿勢が必要なのだと思います。 みなさん、賢い消費者を目指しましょう。 そのことが、日本の経済の健全な成長にも繋がってゆくと思います。
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