歴史教科書                   

ええ、この話題は大変に微妙な問題を含んでおり、不勉強の私はこの問題の本質的な論点についてコメントする能力も勇気もほとんどありませんが、歴史教科書についてひとつだけ思ったことがあります。

中学時代、高校時代を通じて日本史と世界史を確かに習いましたが、いつも3学期の終了までに教科書の最後まで到達したという記憶がありません。世界史も日本史もいつも第2次大戦が始まるあたりで時間切れで期末テストとなってしまいました。
古代、中世、近代と進んできてもいつも現代史に入らずに終わっていました。他のひとはちゃんと自習して穴埋めしていたかもしれませんが、私はそんな状況でした。

歴史というのは、ある程度時間が経過して色々な学説がぶつかり合ったり、検証がなされて歴史的事実として定着するという面があります。現代史の多くの部分がまだ歴史として整理されていない、確立していないとも考えられます。
またあまりにも残されている情報が多くて、歴史教科書としてまとめようがないということもあるでしょう。単に時間が無くなってしまっただけではないかも知れません。
ひょっとして、現代史には色々微妙な点が多いので、わざと触れないようにしたのでは、と疑いたくすらなるのですがこれは穿ちすぎですかね。

現代史という項目で別の教科として独立させてはどうでしょうか。 それはさておき、歴史教科書問題や総理等の靖国参拝問題で近隣の国から抗議を受けている事実に対して、一体何を文句言ってるのか分からない、という日本人が実はとても沢山いるのではないかなあと、ふと思ったので書いてみました。

私を含めて、戦争というと「コンバット」だとか「大脱走」しか思い浮かべられない日本人が実は凄く多いのではないかと思ってしまいます。 もしそうなら、これは非常にまずい状況だと思われます。

みなさんは、現代史はどうでしたか。 ちなみに私は広島に行った折には原爆ドームを見て、長崎では平和の塔へ足を伸ばしました。ハワイではパールハーバーに立ち寄りました。
もっと知らなければ、もっと勉強しなければという気持ちはあるのですが、、、、。
不勉強です。

2004年の夏に古本屋で見つけた昭和史の本がなかなか良いように思います。
福田和也著、小学館文庫で2002年8月初版 です。書名は・・
『 すべての日本人に感じて欲しい・・・魂の昭和史 』 です。
歴史を覚えるのではなく、歴史を感じることから国とか人間とか社会とか戦争とかを考えるきっかけが生まれるはずという昭和史のユニークな解説書です。
ご参考まで。



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