CW大陸 / 遺伝子シミュレートツール [エクセル形式(xls)]


 バージョン1.28が公開され、冒険者の子孫をつくるシステムが変わりました。 そろそろ10年が経とうとし、既にそのシステムが解明されているはずだと、思ったのですけど、 検索しても1.28以降のが見当たらないので、 ここに私が調べられた範囲内での考察結果を載せておきます。
 初めに断っておきますと、これを理解したからといって、 誰でも簡単に英雄・神仙型が誕生できるわけではありません。 狙うのなら、綿密な家族計画を練る必要があります。
 エクセルを使って、子冒険者の能力型˙遺伝子をシミュレートするファイルを作りました(※)。 ページトップのリンクからDLできます。
 ※2016/2更新…10人目の遺伝子の計算ミス修正・選択素質に(未定)を追加

●調査環境
Windows7、エンジンバージョン1.28&1.29&1.50
3代目冒険者3名と4代目冒険者13名を親にして生まれた子孫の能力型と遺伝子を調べて、 法則を推察。仮説を立てた後は、シミュレーションをして、結果と違ってないか確認する。
[親の内訳:♂8人・♀8人、一般型4人・上位6人・英雄5人・凡庸1人]
 解説に入る前に、語句の定義をしておきます。 *1:この中の「~(宿の名前)」フォルダーは現在プレイ中の宿データであることを示している。 この中のwchファイルを開けば、セーブしなくても子冒険者の遺伝子を確認する事が出来る。
 <追記>Ver1.50から上記のフォルダーがなくなりました。なので、 何らかの形でセーブしない限り、子冒険者の遺伝子を確認する事ができないようです。

●解説
 Ver.1.28以降で、子冒険者の能力型が決まる要素は以下の3つである。
  1. 親冒険者の遺伝子クーポン
  2. それぞれの親の出産回数
  3. 子冒険者の選んだ能力型
 それ以外の要素(年代・性別・親の生死・EPなど)は、無関係である。 また、子冒険者が英雄・凡庸(*2)・神仙型の条件を満たしていた場合、IIIも無関係である。
*2:ただし、遺伝子には影響する
図1. 出産回数1回で遺伝子
@G1100010110の母親と、
出産回数2回で遺伝子
@G1010011001の父親から
出来る、 子冒険者の基礎遺伝子
1111101101
⇓ 1が6個以上あるので反転
0000010010
⇓ 英雄型なのでそのまま
@G0000010010
図2. 図1の子冒険者の基礎遺伝子から
遺伝子クーポンになるまでの手順

 能力型決定の流れは以下のようになる。
 まず、両親の遺伝子の数列部分が読み込まれる。 そして、それぞれの親の出産数の分だけ―父親の場合は先頭から末尾へ、 母親は末尾から先頭へと―、数字の ケタが移動する(図1)。当然ながら、初めて子冒険者をつくる親は、そのままである。
 次にその数列の各ケタを足す。ここは二進数の計算になるが、 1+1=10の繰り上がりの1は切り捨てられ、0となる所が注意点である。
 こうして出来た10ケタの数列が基礎遺伝子であり、これを元にして子冒険者の能力型が決定する。
具体的には、基礎遺伝子にある1の個数で以下のようになる。
表1.基礎遺伝子と能力型
基礎遺伝子の
1の個数
能力型
10個(全て1)神仙型
8〜9個英雄型
6〜7個上位型
1〜5個一般型
0個凡庸型
 以上が子冒険者の能力型決定の流れとなるが、この後に行われる遺伝子クーポン決定の処理も、 併せて記しておく。

 まず子冒険者が凡庸以外の特殊型だった場合は、基礎遺伝子を反転させる。 一般型はそのままである(図2)。
次に決定された能力型に応じて、特定のケタの数を1にする(表2)。ただしすでに1だった場合はそのままである。
 凡庸型だった場合は少し特殊で、まず7〜10ケタ目を1にする。 そして、素質選択で選んだ能力型に応じて、特定のケタの数を1にする(表2)。
表2.数字が1になるケタと対応能力型
ケタ目12345 678910
能力型










こうしてできた数列に@(システムクーポンの記号)とGが加わったものが、その子冒険者の遺伝子となる。

●英雄・神仙型を狙うには
 上記のシステムから、神仙型誕生には、最低でも両親の遺伝子の1の合計が10ジャスト、 英雄型なら8個以上であることが条件になります。もちろん並び順の関係で、 絶対に生まれない事が多いです。
 冒頭でも書いたとおり、狙って神仙型を生むには、孫・ひ孫世代まで見通した家族計画が必要です。 一方、英雄型は親のカップリングや捨て子孫にこだわらなければ、特に計画を立ててなくても、 4世代目以降からちらほらと生まれて来ます。
 Ver1.20以前では、凡庸型から神仙が生まれやすい、という仕組みがあったようですけど、 1.28以降はその要素はありません。 凡庸を親にしても、何か特別な処理がされている形跡がなかったので。
 話は少し変わりますけど、子孫の遺伝子生成は10ケタの数列をループさせているので、 同じ両親からなら、1人目と11人目はまったく同じ遺伝子を持つ子冒険者 が生まれて来ます。 ただし、それが可能なのは、Lv.12以上になれる英雄&凡庸&神仙のペアだけですけど。
また6人目からは、再び同じケタ同士がぶつかり合うので、 (遺伝子は違ってきますけど)表1の同じ能力型が生まれて来ます。 具体的には、2人目に英雄型が生まれた場合、7人目も英雄型になります。

 最後にエディターを使って、神仙型を誕生させる凶悪な方法を下に記しておきます。
  1. レベルの低い男女一組のキャストをつくり、 称号欄にそれぞれ@G0101010101と@G1010101010を記入する
  2. そのキャストをNPCにして、宿に連れ込む
  3. レベルを上げてEPを稼いだ後、チームから外すか、死亡させる
  4. 彼らを両親にして、子冒険者をつくると、全員が神仙型になる