メルボルン・ドライブ旅行計画とその反省

(これから行かれる方へ)

2005/10/30更新

車の窓から見る、どこかわからない湖(Colac方向かな?) 真ん中は、今回も、とても役に立ったカーコンパス。


オーストラリアの良いところ

1.時差が無い

 現在、カンタス航空では、「オーストラリアへ、直帰しよう!」キャンペーンをやっている。

出発便が夜発で、帰国便が早朝着なので、無駄なく遊べ、なんといっても時差が無いので帰ってきた日から時差ボケも無く、しっかり働けるというもの。

実際、時差が無い(せいぜい1〜2時間)のは大変なメリットだ。私などは、ハワイあたりでも、ボケボケの日が計3日続く。メラトニンなど飲んでみたが、芳しくない。

時差ボケしてしまうと、観光していても、ぼーっとしてしまい楽しくない。

日本からは、10時間以上と、ヨーロッパと変わらないくらいかかるけど、時差さえなければ、北海道に鈍行で行くのと変わらない。

2.チップ不要

 日本人には、これがうれしい。大体、どういうタイミングで、幾ら払ったらいいのかわからないもの。

3.車は左、人は右

これも日本といっしょ。私は、アメリカで運転する気にはならないが、オーストラリアならやる気十分。

4.比較的安全

海外旅行慣れしている同僚に言わせると、「アメリカの空港に着くと緊張する」「オーストラリアの空港に着くとホッとする」そうである。

今回の旅行でも、夜間一人歩きしたが、危険を感じたことも無かったし、OZも一人歩きしていた。

常識的な警戒感があれば、先ず、安全なところがうれしい。

5.英語が通じる

家内が、ヨン様ブームで韓国旅行をしてきたが、言葉の壁が3日で耐えられなくなったという。

下手な英語でも、お金を払う立場であれば、結構通じるものだし、時々、OZイングリッシュに悩まされても、時間をかけて話せば何とかなるのだから。

 


今回の旅行で困ったことと、その対策

1.カーナビが無い!

オーストラリアでカーナビを見たことが無い。本当に無いのかな? 2001年にホームステイしたお家では、BMWに乗っていたけど、オプションであるというようなことを言っていた。

しかし、2005年、今回も、カーナビは発見できなかった。旅行者は全員、デジカメを持っているし、インターネットはそこらじゅうに普及しているのに見当たらない。なぜかアンバランスである。

探しに探したわけではないのだけれど、少なくとも、Hertzのレンタカーには、載っていない。

カーナビ慣れしたドライバーにはこれはつらい。郊外に出てしまえば、殆ど一本道なので、イラナイといえばイラナイのだが、市街では困る。特に夜、特に、一人運転。ナビゲーターが必要。一本道でも、違う方向に走っていった場合は、アブナイ。ガソリンスタンドはそんなにたくさんは無いのだ。ではどうするか?

 

 

▲メルボルン市外からM1ハイウエーに入るところの衛星写真。Google Earth – Explore, Search and Discover から入手した。ここの写真は、メジャーな地点であれば、どんどん新しくなっているので使えるが、観光地などでは、解像度も粗く、「感じ」しかわからないところもある。

 

▲左の領域を含む Route plannerの地図。経路を入れると、ルートと、距離、各交差点での曲がる方向を出力してくれる。カーナビが利用できないので、こういったものを利用して事前準備する必要がある。

 

 

 

2.クレジットカードの使用額に最低金額(これ以上買わないと、受け付けてくれない額)がある!

 オーストラリアに旅行するとき、一番悩むのが、現金を幾ら持って行くか??

これを書いている、2005/10/08時点で、オーストラリアドル(A$)は、 買いで、TC \88.3 現金¥96.0  売りでTC$84.0 現金\76.6  

現金だと、売り買いで¥20の差。仮に、A$1,000も持ち帰ってしまったら、\20,000の損である。

対策としては、クレジットカードを使いたい。レートも良い。使用時、約1%強の手数料を取られるが、ポイントも付くし、これでほとんど相殺できる。海外旅行保険も無料で付いてくるし絶対便利。

通常は、この手でOKなのだが、この国では、利用枠の下限がある。日本だったら、カード会社が許さないだろう。

ビクトリアマーケットで、セーターを値切りに値切ったとき、お店のおじさんが、それまでカタコトの日本語で話していたのをぴたりとやめ、英語で言い訳し始めた。「これ以上は無理だよ。現金かTCなら良いけれど、クレジットカードだと、我々は、カード会社に手数料を払わないといけないんだ!」

初日、インフォメーションでトラムの切符を、カードで買おうとした。1枚A$5.8。カードを出したら、「カード支払いはA$10以上からです。2枚買われるならOKですが」といわれ、その事実を知った。

2日目、お昼を食べた。計算してA$10以上食べた。カードを出すと、「当店での下限リミットは、A$20となっております」と言われてしまった。仕方なく、アイスクリームと、紅茶も頼んだ。

3日目、夕食を食べた。計算して、A$20以上食べた。満腹である。カードを出すと「当店では、A$30以上でないと〜」   私は、日本語で答えた。 「もう、食べられないよ。」

と、言うわけで、店により下限がまちまちである。困りますねぇ。この日以降、下限を聞いてから、オーダーするようにした。ちなみに、スカイバス、タクシーは、カードOK。

よって、現金はゼロで、必要最少額をTCで持って行き、着いたらすぐに、スーパーなどで、ちょっと買って、TCを現金化して行くという作戦はどうだろうか?TCの売り買い差は現金よりはるかに小さい。

ただし、必ず、パスポートの提示が必要で、サインとパスポートナンバーをチェックされる。TCに予めしておくサインは、必ず、パスポートに書いたものと同じでなくてはならない。

日本円を持ってゆけば、市内であればレートは悪いが、現地で両替はしてもらえるので困ることは無い。大物はカードで買おう。2人旅なら、殆どカードで支払い出来るだろう。

某クレジット会社からの情報 : オーストラリアでは、2003年1月より、カードを利用するお客様に対して、加盟店が手数料“サーチャージ”を売上代金に加算して請求できる、という法律が施行されております(現金でのお支払の場合には、手数料は加算されません)。オーストラリアでのカードご利用の際には、お買い物いただいた商品や、お受けになったサービス等に対して、別途手数料“サーチャージ”が加算される場合がございますので、伝票へサインをする前に、必ずご利用内容・金額をご確認の上、サインいただきますようお願い申しあげます。

 

3.<番外編>Victoria州からTraffic Camera(スピードカメラ)による、交通違反請求が来たら。。。!

オーストラリアのハイウエイ,フリーウエイは、日本で言う国道であり、全線自動車専用と言うわけではない。

自転車も走っているし、突然、街中に入ってきたりする。この間、制限速度が、60〜110kmまで、めまぐるしく変わるので、標識に注意して、速度を加減しないといけない。前に車がいる場合は合わせて行けばよいが、M1ハイウエイでもいないことのほうが多い。

というわけで、レーダーなどによる、スピード違反取り締まりも活発なようである。 中には、ヘリから測定されていたなんて人もいた。

走行中、警察官から停止を命じられれば、その場でキップが切られるが、スピードカメラなどで撮られた場合は、帰国後に、罰金支払いの命令書が来たりする。

この場合は、

1)    先ずは、現地レンタカー会社より、突然、請求書が送られてくる。何だ、英語の手紙なんて〜と、中を読むと、

Civic Compliance Victoria(公安当局とでも訳しますか) より、あなたの乗った車が *月*日**時**分 TRAFFIC INFRINGEMENT(交通規則違反)を行ったとの照会が入り、当局にあなたの個人情報を渡しました。つきましては、この際にかかった手数料(例えばA$30)を、クレジットカードより引き落とさせていただきます(税別) そのうち、当局から罰金支払い命令が行くでしょう。」 

なんて、ご親切に書いてあったりする。

2)    更に、1週間くらいすると、VICTRIA POLICE さんから、違反通知(Infringement Notice)=罰金支払い命令書が、日本の自宅まで、郵便で送られて来る。オーストラリアのお役所仕事も今や迅速だ。

中を読むと、Obligation Number(請求書番号)に、測定されたストリート名と、そこの制限速度,測定された速度,罰金額,支払期限(到着から1ヶ月後位)が書かれている。ここで、「えー、たったの9kmオーバーでA$131かよ〜」と、驚いて欲しい。

3)    メルボルンが大好きな人は、もちろん、Spencer St.のCivic Compliance Victoriaのオフィスまで行ってお支払いできるが、ちょっと面倒な方は、www.maxi.com.au にアクセスし、Civic Compliance Victoria をクリックし、MAXI EASY PAY の画面に行く。ここで、Obligation Number と支払い金額を入力すると、クレジットカード番号と、有効期限の入力画面に行くので、これらを入力すると、領収書が画面上に現れる。画面上の領収書番号を控えるよう指示が出ているので、控えておくか、プリントアウトしておく。

これで、処理は終わりのハズ。実際にやってみた方のご感想をお待ちしています。

ちなみに、メルボルンでは、市内にETCタイプの有料道路があり、ここを知らずには走ってしまうとカメラで撮られて、請求書が来るそうである。(レンタカーには、ETCタイプの認証装置が搭載されていない)

ま、制限速度を守って、安全運転で、行くしかないですね。 とほほ。


メルボルン市内散策 

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