オーストラリア雑感

更新日:2001.03.20 

 

cdmaOne携帯電話「C111SA」オーストラリアでの設定と使用感

 海外でも使えるcdmaOne方式の携帯電話「C111SA」をオーストラリアで使ってみた。この携帯電話は,auと三洋電機が共同開発したもので,周波数の異なる海外のcdmaOne方式サービスに対応できるのが特徴。国際ローミングサービス「GLOBAL PASSPORT」は,韓国,香港,アメリカ,カナダ,オーストラリアで使用できるとある。家内は,携帯買い換えの際,cdmaOne方式なのだから,E-mailとかもできると思って本機を購入したが,こいつのとりえは,海外で使えることだけだった。。。

 あまりにかわいそうなので,今回,オーストラリアにこれを持っていくことにした。電源は,240V可なので,オーストラリア用コンセントの変換アダプタを持っていった。

 使用国設定のメニューに,「オーストラリア」が無いので,auの相談センターに電話したが,全くつながらず,購入したショップで聞くと「多分,アメリカに設定すれば...」と頼りない。そうこうしているうちに出発日となり成田へ。空港ビル3Fのカンタス航空カウンターに向かってトランクをゴロゴロ引いていると,auカウンターが目に入った。そうだ,ここで聞いてみよう!とカウンターの人に聞いたら,さっと,「グローバルパスポートご利用の手引き」という小冊子が出てきた。なんだ,あるじゃん。で,読んでみると,アメリカに設定するだけじゃ駄目だった。以下の3設定が必要である。これを知らなかったら使えなかったろうな?

<C111SAをオーストラリアで使うための設定>

F93(使用国)・・・・「アメリカ」に設定

F95(システム設定)・・・・「Bシステム」に設定

F96(VOCODER設定)・・・・「EVRC」に設定

オーストラリアでは,設定終了約30秒後から使用可能となる。

 携帯電話の使用感ですが,これは,日本と全く変わらなかった。走行中の車の中はもちろん,気球に乗ってもOK,山奥に入っても,電波の状態は良く,いったい何処に中継アンテナがあるんだろうと思うくらいアンテナ3本立っていた。唯一,「圏外」となったのは,ケアンズ・タリー川上流のラフティング出発地点,シドニーの地下駅,地下通路くらいなものだった。

 

ベジマイト

 オーストラリアの名物食材といえば,ベジマイト(下の写真)。日本では知っている人の方が珍しいが,オーストラリアでは知らない人などいないと言うくらいのシロモノ。マーガリンのようにパンにつけて食べるOZが多い。日本で言えば「ごはんですよ」ってとこかな?お味の方もちょっと似ている,醤油味。でも,これを「うまい!」っといった日本人を知らない。

 オーストラリア人と食事をすると,多分,勧めてくるとおもうが,食べるときは,ココロして口に入れよう。(いや,先ずはちょっとなめてみた方が良いかな?) 語学学校で聞いたら,各国の留学生,米国人,英国人の先生ともども,みんな,大嫌い!だった。OZの味覚を私は理解できない??

 

オーストラリアの英語学校って大丈夫?

 ちょっと,英会話をかじった人なら,こういう疑問はあるはず。問題は,オーストラリア訛(なまり)。Good Dayがグッダイと聞こえる。また,May I 〜という表現は会話ではよく使われるが,初めて聞いたオージー・イングリッシュでは,My I〜と聞こえてしまい,私の頭の中では「文法エラー」が発生してしまった。シドニーでは,オージー・イングリッシュを聞く機会は少なかったが,ちょっと,歳をとっている人は,まだ話している。こういう,オーストラリア人のいるオーストラリアで英語を習っても大丈夫か?と思うかもしれないが,実は,大丈夫! なぜなら,英語学校の先生は,殆ど,英国人,米国人だから。十年前に,日本で英会話を習っていたときの先生はOZだったが,英国の大学を卒業した綺麗な英語を話す人だった。学校の外は,オージー・イングリッシュでも,学校の中ではそんなことはないから,心配しないで。

 

今回の旅の感想

 ケアンズで,シドニーから来たというワーホリさんに会った。「シドニーって凄い都市ですよ」と彼は言った。さて,実際,シドニーに行ってみて感じたのは,これはもう,住みたくなるほど美しい街だ!と言うこと。日本のようにゴミゴミしていないし,アメリカのように治安は悪くない。ただし,それが必ずしも完璧で無いところが,逆にホッとするところでもある。そして何より,OZは人生を楽しんでいる!!私は,オーストラリア人が羨ましい。

 10年くらい前に両親がオーストラリア旅行をしたのをきっかけに,オーストラリアについてちょっと調べた事があった。その時の印象は,「オーストラリア人はコアラのように怠け者で,旅行がスムーズに進まないこともある」というものだった。当時のガイドブックにも,ラフな格好でCITYを歩くオーストラリア人の写真が載っていて,「なんなんだ,こりゃ?」と思ってしまった。しかし,今回の旅行で,「コアラのような怠け者」のオーストラリア人に会ったことはなかった。(ちょっと,気の利かない人はそこそこいたが,それは日本でも同じ事)

 むしろ,「カンガルーのように人なつっこく,旅行者が楽しんでいるか,いつも気にかけてくれている」というのが私の感想である。事実,迷子になり,地図をにらんでうなっていると,何度となく「どうしたの?」「何か出来ることはあるかい?」と,OZが話しかけてくれた。 更に,もうすぐ日本に帰ると言うと,「オーストラリアはどうだった?」「楽しんでくれたかい?」と,個人的CS(顧客満足度)調査?までしているOZに何人も会った。

 「オーストラリアは,英語圏であるが故,米国を震源地とするグローバルスタンダードの波を日本より早く,まともに被った。米国人のスピードに合わせて行かなくては呑み込まれてしまう という過程の中で,かってのようなのんびりした気風は失われつつある」という意見を聞いた。確かにそうかな?とも思う。だとしたら,オーストラリア人にとっては大変かもしれないが,これは,オーストラリアが段々面白い国(別の言い方では,せわしない日本人Likeな国?)になっていくという事かもしれない。

 では,我々日本人はどうか?グローバルスタンダードの波にも乗れず,人生も楽しめず,これから衰退の一途を辿るのだろうか?オーストラリアも,オリンピック前後にかけて,バブルっぽい兆候を感じるが,広い国土に頼り切れば日本より先に沈むことは無いだろう。

 今後も,時間とお金が許す限り,オーストラリアに関心を持ち,足を運び,余生を過ごすのに足りるところか調べたいと思う。

 ところで,あなたは,地図を見てうなっている外国人を見たら助けていますか?


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