The Rose ※["The Rose" Lyrics: Amanda McBroom] Remix




ときどきわたしたちは
強い流れに
足をとらわれてしまったり

まるで傷つくために
生まれてきたように
ふるまったり

冷えた手足を縮めて
ひとり眠ることしかできない夜を
幾晩も過ごしたりする

それでもわたしたちは
身体の奥底に種を持つ花のように
互いを
そして自分自身を、見出すこともある



踏み出そうとするとき
わたしたちは
ひとつめのステップを
かならず見つけられる

目覚めるのが怖いとき
ゆっくりと指を開いて
持っているものと
手離せるものを数える

求めるだけでなく、
ときには受け入れてゆくこと
恐れずに、今日を一日、生きてゆくこと



繋いでいた手を
いつのまにか離して
わたしたちはひとり
きのうの続きをただ歩いていて
どこにたどり着くのかわからない

思い通りにならないことばかりで
進むことも引き返すこともできないとき
ほんの少し眠って伸びをしたあと
わたしたちは思い描いてみる

深い雪のなかに
隠しておいた種が
春の陽射しをうけて
心の底の焔のように萌えあがること
そしてそれは
やがて花になること