手を引かれるまま焼けた足でずんずん歩いた
アスファルトの翳にひそむ仔猫が萌えていた
スカートの裾に朝顔の紫が染みて冷たかった
追い抜いていったその自転車の赤が憎かった
あなたの背中熱く汗に濡れ見ないようにした
どこへといくのと聞かないでもわかっていた
夏はあたしに うしろ姿だけを残して去った
同じ日はもうやって来ないけれど夢には見る
邂逅のたび色は激しさを増して 目覚めると
足の指がただれている そして赤児のように
あたしは何度でも泣くあたしは何度でも泣く