ドラガン・ピエロヴルリッチ/ニコラ・コーヨ/ニコラ・ペヤコヴィッチ/ドラガン・マクシモヴィッチ
96年サンパウロ国際映画祭グランプリ、ストックホルム国際映画祭グランプリ
フォート・ローデルダール国際映画祭最優秀外国映画賞、テサロニキ国際映画祭観客賞
ドラガン・ピエロヴルリッチ/ニコラ・コーヨ/ニコラ・ペヤコヴィッチ/ドラガン・マクシモヴィッチ
ボスニア戦争中の事件を実話に基づいて描いたセルビア作品。
ムスリム軍の攻撃を受けたセルビア軍の生き残りの兵士と、軍のジープに潜んでいたアメリカ人の女性ジャーナリストが廃虚となったトンネル内にたてこもり、食糧や援軍のないなかで、トンネルの外のムスリム軍からの攻撃を受け、そして脱出をはかる話です。ボスニア戦争の背景にある、セルビア人とムスリム人の歴史が、昨日まで友人だった人々や、義兄弟などを敵同士にしてしまう悲惨さが伝わってきます。
主人公のミランが言った”美しい村は美しく燃える”と言った言葉が印象的でした。
トンネル内で、ジャンキーだった兵士がいつもヘッドホーンで音楽を聴いていたのですが、攻撃を受けて撃たれたとき、”ロクサーヌ”と歌を口ずさみながら倒れていきます。これを見たとき、私は彼がポリス(スティング)の「ロクサーヌ」を聴いていたんだ、と思いましたが果たして・・・。
インタビューに答えて、セルビア兵士が言った「600年前のドイツ人やイギリス人が手づかみでブタ肉を食べていた頃、セルビア人は堂々とフォークを使っていた」という
言葉と、結末がとても印象的でした。
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