スパゲッティ

まずは、「マウンテン」で食べられるスパゲッティ自体、つまり麺の特色を説明しておく必要があります。
一口にスパゲッティと言っても、いろいろな種類があり、呼び名もさまざまです。私たちがスパゲッティと呼んでいるものは、正確には「ロングパスタ」と呼ぶそうです。細いほうから順に「カペッリーニ」「スパゲッティーニ」「スパゲッティ」「スパゲットーニ」という名前が付いています(実際には切り口の形なども含めてさまざまな種類があります。リングィーネとか)。
カペッリーニ(通称「カッペリーニ」)は、髪のように細いという意味で、一時期流行った冷製パスタやスープなどに使用されます。
スパゲッティーニは、それよりは太目で、1.6mmくらいです。
スパゲッティは、私たちがよく口にするタイプで、2.2mmくらいまでを指します。
「マウンテン」で食べられるスパゲッティは、一番太い「スパゲットーニ」というやつ。2.2mm以上の太麺は、名古屋名物である「あんかけスパゲッティ」にも使用されています。
この太麺で、推定800gのスパゲッティ料理が供されます。その破壊力は、抜群です。
ちなみに「ショートパスタ」を使った料理もありますが、こちらは量ではなく味による破壊力が勝っています。

ホワイトソース

ピラフでも登場したホワイトソース。でも、相手がスパゲッティということで、ピラフほど違和感はありません。ホワイトソースが苦手でなければ、比較的完食しやすい料理だと思います。

きのこツナクリーム きのこツナクリーム[800]
まるで山芋のごとく見えるホワイトソースは、グラタン料理などで使われるベシャメルソースを濃く味付けしたような感じ。その分、スパゲッティは薄味に仕上げているようだ。

その他のホワイトソーススパゲッティ...

トマトソース

私たちにもなじみのある、トマトソースのスパゲッティ。あまりいじり甲斐がないのか、比較的正統を行っているように思えます。安心して注文できる料理です…と言い切れないところも多分にありますが。

ウインナナポリタン ウインナナポリタン[500]
味が少々濃かったり辛かったりするのを除けば、比較的無難な部類に入るトマトソース系。特に500円で食べられるワンコインものは、量も控えめなので遭難する心配もない。
写真の料理もこのワンコインものだ。

その他のトマトソーススパゲッティ...

和風

和風スパゲッティの代表といえば明太子スパゲッティですが、最近はきのこ入りのしょうゆ風味のものや、大葉入りのさっぱり味のものなど、いろいろです。
「マウンテン」のそれは、これらのスパゲッティとは一線を画しています。
具として入りそうでないものが入っているスパゲッティ。山菜、高菜(たかな)、納豆など。それぞれに大きい特徴があり、食べ方を誤ると見事に遭難します。
そして定番、スパゲッティで代用したもの。「焼きスパ」などのように焼きそばや焼きうどん風に仕上げたスパゲッティは、食べなれた味ということもあり、抵抗なく食べられます。しかし、困り者が1つ。それは「なべスパ」。スパゲッティを鍋の具にしてしまうという奇抜な発想。
あとはお約束のみそ味です。
おっと、もちろん明太子スパゲッティ(美味)もありますよ。

納豆山菜スパ 納豆山菜スパ[750]
きのこではなく、山菜を使ったスパゲッティ。その中には引き割り納豆が入っている。
山菜は基本的に薄味、納豆はにんにくとのコンボ、高菜はにおいがきついという特徴があるが、これはそのうち2つが入っている上、油もきつく、結構手ごわい料理だ。

なべスパ なべスパ[700]
白菜やにんじんといった野菜とともに放り込まれているのはスパゲッティ。鳥の水炊きのような感覚で、食べ方も同じ。何が違うかといえば、具がどんどん増えていく点だ。10分以内が勝負といわれるが、逆に麺がのびきってしまうことを計算に入れてゆっくり食べるという戦略もあるらしい。
つけだれは50円で追加可能なので、これを人数分注文してみんなで囲むのもいいかもしれない。

その他の和風スパゲッティ...

スープ

「マウンテン」でスープスパゲッティを食べるときは、まずそのイメージを捨ててください。
ここのスープスパゲッティは、フォークではなく箸でいただきます。
ただし、ここで注意があります。名前に「スープ」が入っている料理のすべてがこのタイプではありません。先に紹介したホワイトソース系のものもあります。

コスモスパ コスモスパ[700]
土鍋や丼に入れられてやってくるスープスパたちは、うどんやラーメンからヒントを得たものがほとんどだ。
このコスモスパは、すき焼き風に仕上がっており、美味である。「コスモセット」にすると、ご飯と生卵がついてくる。

トリスープスパ トリスープスパ[800]
鶏がらラーメンを思わせるこの料理は、非常にあっさりとしており食べやすい。

その他のスープスパゲッティ...

甘口

おそらく「マウンテン」の名を全国に知らしめているのが、この甘口スパゲッティでしょう。初めて訪れる人の半数以上が注文するという統計結果もあります。また、山に行ったことがある人のうち、甘口スパゲッティを口にしていない人なんて、ほとんどいないのではないでしょうか。
生クリームでデコレーションされた一連のスパゲッティは、その麺にも工夫がされているようで、たとえば甘口いちごスパの場合、いちごが練りこまれているとかいないとか。

甘口いちごスパ 甘口いちごスパ[800]
もう説明することは何もないというくらいよく知られたスパゲッティである。かつては学生の間で罰ゲームに使われたといわれるこのスパゲッティも、現在では初心者向けメニューになってしまっている。非常に甘く攻略の難しい山だったのが、最近では控えめで食べやすくなってしまったのもその一因だろうか。
※写真はダブル。

その他の甘口スパゲッティ...

その他

マスターの創造力には限りがありません。ちょっと奇抜な料理をいくつか紹介します。

冷やし中華スパ 冷やし中華スパ[750]
そのままである。中華そばのかわりに、あの太いスパゲッティ。しかし、不思議とマッチしている。

グラタン風アボガド グラタン風アボガド[500]
ショートパスタ(コンキリエ)をグラタン風に仕上げた料理。具にアボカドが入っているのもそうだが、パルメザンチーズが大量にかかっているのも、その食べづらさの要因だ。

豚と高菜の玉子とじショートパスタ 豚と高菜の玉子とじショートパスタ[700]
塩辛く味付けされた、名前のとおりの料理。実際には発泡酒が付いており、まるで晩酌だ。重労働を終えたおやじが一杯やるのにうってつけではないか。
もうメニューには載ってないと思われる。

その他のスパゲッティ...