ピラフとライスの違いは何でしょう。
厳密な定義を与えるのはやめて、ここでは単に、ご飯に味付けを施しているものをピラフ、そうでないものをライスと呼ぶことにします。つまり、カレーライス以外は全部「ピラフ」ですね。単純すぎますか?
では、まずはそのピラフから。
オーソドックスな、ピラフ然(ぜん)とした、つまり「あ、ピラフだね」と思わせるタイプ。でも、思うのは勝手。食べてみて初めて、その料理の素顔を知るのです。このタイプでさえ、こうなのです。「ここには普通のピラフはねーのかよ」と言いたい気持ちはわかりますが、そんな人はそもそも「マウンテン」に来るところから間違っています。
和風サーモンピラフ[750]
「マウンテン」には、普通の喫茶店で食べられるような、「いわゆるピラフ」というものがほとんどない。
このピラフは、焼き鮭を具とし、梅肉で味付けされたもの。地味な名前だが、期待を裏切るほど美味である。
みそピラフ[700]
もはやお約束と言おうか。「ご当地物」のピラフだ。名古屋にある喫茶店だけあって、こういったタイプの料理もいくつか存在する。
ただし、地元の人間でも食べきるのが難しい、つまりかなりコアな料理に仕上がっているので、要注意だ。
そのオーソドックスなピラフから一歩進化したタイプ。上になにやら乗っていますね。
うめピラフ[750]
和風に仕上げたピラフの半数以上は、このように刻み海苔をまぶしたタイプ。外見からすでにピラフとは縁遠いものを感じさせる。ともすればちらし寿司と勘違われそうだ。
このうめピラフ、口に入れると梅とゴマ、そして海苔の香りが広がる。適度な塩味といい、梅おにぎりにそっくりな味だ。
テリポジョ[750]
薄味のチキンピラフの頂上に、照り焼きチキンが鎮座するピラフ。
このように、上にワンポイントを添えるタイプも多い。中には生卵を頂いたものもある。
「ポジョ(ポッジョ)」はイタリア語で「円丘」「塚」という意味らしいが、そういうイメージなのだろうか。
そして、よく見られるのが、上にソースをかけたタイプ。主にホワイトソースがかけられます。名前からは全く判断がつかないので、こういったクリーム系が苦手な方は事前に確認したほうがいいですよ。
ウインナーライス[700]
ホワイトソースによるアクセント。初めて目にしたときは「おっ」と身を引いてしまったが、少し塩味を効かせたグラタンソースといった感じで、薄味のピラフによく合うのだ。
ミートライス[700]
ミートソースをピラフにかけるという発想。ミートスパゲッティにヒントを得たのだろうか。
名前からすると肉入りを期待させるが、それを見事に裏切っている。
また、見た目はどうかと思ってしまうが、食べてみると意外といける。この点でも見事裏切ってくれている。
もちろん、登山家の血が騒ぐようなピラフもあります。変わりものピラフもいくつか。お好きな方はどうぞ。
ピカンテピラフ激辛[750]
通常パスタ料理に使われる辛口ソース「ピカンテソース」で味付けされたピラフである。
非常にシンプルで美味そうに見えるが口に入れた瞬間に牙をむく、というタイプの代表例だろう。
まだ名前に「激辛」と入っているだけ親切なほうだが、これは特別辛いがためにこういった名前になっているのだろうと納得させるものがある。つまり、単なる激辛料理ではないということだ。
それでも食べたいというなら、私は止めない。
※写真はダブル。普通サイズは片目になっている。
マカライスハンバーグ[700]
大雑把に言えば、「そば飯」の「そば」を「マカロニ」(ショートパスタ)にしたものだ。こいつはさらにハンバーグを乗せた上にソースをかけている。
そば飯は入っているそばの食感が適度だが、こちらはマカロニなので非常に強い。
その他のピラフ...
お次はカレーライス。
ここで出されるカレーライスは、どれも無難。ただ、スパイシーかつ量が多めなので子供向きではありません。といっても、マスターのことですから、甘口でも出してくれると思いますよ。量はわかんないけど。
ハンバーグカレーライス[800]
カレーライスはどれも美味。はずれがないので安心してオーダーできる。
その他のカレーライス...