ここに問題をかかえた一匹の犬がいました
先代のムクから譲り受けたこの家は、老朽化が激しく壁 ははげ、床には穴があき、天井と壁との隙間から
冷たい北風が容赦なく吹き込みます
この難題を解決すべく一人の匠が立ち上がりました |  |
まず2×材で家の骨格と、ウッドデッキの枠を作りました 壁板には、ガーデンハウスで使われなかったもともとの 床板がリサイクルして使われました
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束石は節約のため、見えるところ以外は、ブロックが使 われました |  |
6ftの2×4で2畳のウッドデッキが作られました |  |
母屋のウッドデッキと同じぐらいの高さに設置されました |  |
2×材の木枠に15mm厚の床板を張った住居スペース には、入り口が開けられ、25cm×30cmの3mm厚のア クリル板が取りつけられました これで自由な出入りを確保しながら、風の進入を防いだ のです |  |
中壁には断熱材として青いウレタン付き絨毯がカーッペ ット用の両面テープで敷きつめられました |  |
そしてウッドデッキから3cm浮かせて、フローリングがは め込まれました これは汚れたら取り外して洗えるようにできていたので す |  |
ウッドデッキには母屋の窓ガラスをいたずらしないように トレリスの柵が取り付けられました 入り口のドアには、白い枠とレースのカーテン模様が貼 り付けられ、小さな軒は赤く塗られました |  |
ルーフィングを貼った屋根は、取り外しができるように別 に組み立てられました |  |
屋根にはガーデンハウスで余ったアスファルトシングル が貼られ、本体と合体 屋根ごと取り外せる構造になっています 破風板は赤く塗られ、一番の友人である息子から表札 がプレゼントされました |  |
また、匠は端材で、1階が水入れ、2階には餌皿が置け るすてきなダイニングテーブルも作っていたのです
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そのころガムはひとりお風呂に入って、体を清め、新居 に引っ越す決心をしていました |  |
なんということでしょう 家の床には本物の家と同じフローリング材が敷かれ 壁には防寒のために空色の絨毯が張り詰められました ガムにも開け閉めできるドアにはレースのカーテンが貼 られ、風を防ぎながらも柔らかな冬の日差しを取り込め る匠ならではの工夫が施されています 家から一歩出ると、そこは専用のウッドデッキ、ここで心 行くまで日向ぼっこができることでしょう
果たしてガムはこのリフォームを喜んでくれるでしょうか |  |
まぁまぁかな・・・ |  |