尾崎の叫び!

尾崎がライブで残した言葉

(新宿ルイード〜傷つけた人々へ)
 
僕はまだ18だけれど、今まで18年間生きてきていろんな人と出会ったけれど、
僕はそのたびに人を傷つけてきたような気がします。そんな歌をうたいます。

(新宿ルイード〜ハイスクールRock'n'Roll)
 
えーっと、ついこの間僕は学校をやめまして、やっぱり学校をやめるってことは、僕ら、ま、僕はもう学生じゃなくなったわけなんですけど、あの頃学生だった僕にしてみれば、人生、生きるか死ぬかの、ぐらいほんとに大変なことだったわけで、考えてみれば学校なんてそんな大したもんじゃないのかも知れないなんて思っているんだけど。
僕の行ってた学校には礼拝ってのがあって、これが結構いい話をして、悪人も必ず最後には救われる、そんな話を僕は本気で信じて一生懸命お祈りしてました。だけど学校をやめる間際になって、僕はそんな礼拝をききながらこの新宿のイカれた連中のことや、ボロ着てる乞食のことや、別に生まれたくて貧しく生まれてきたわけでもないのに、なんか金持ちと貧乏の差ってのが、なんか生まれ持った運…生まれ持ってこう持った運命の中にしっかりあって、なんかそんなこと考えているうちにすごく祈ってることが陳腐に思えてきて、一番俺に何が必要かっていったら、やっぱり、この街でどうやって強く生きていけるかってことだと思ったんです。
この街の、なんか、熱いハートと、なんか、熱いビートが、いつも僕の胸には聞こえてきます。
(新宿ルイード 十七歳の地図)
 
俺はただ自由になりてぇだけなんだよ。俺はもう偽善的な恋愛なんか絶対受けやしねぇぜ。
そうだろ・・・自由じゃなけりゃ意味がねえんだ。お前らほんとに自由か?腐った街で埋もれてゆくなよ・・俺たちが何とかしなけりゃよ、何にもなんねえんだよ。
(新宿ルイード 15の夜)
 
俺は15の時に家出をして、たった…、一夜のことだったんだけど中学の時に頭の毛を切って来いって言わて、 俺はそれがものすぐごく嫌で10人の友達と家出しました。バイクを盗んだり、冬で寒かったからGパン屋の、Gパンとかきるものを山ほど盗んで、皆で分けたりして訳わかんない事やってた。俺はそれがいいことだなんて今、決して思ってない。
だけど最後にたどり着いたのが隣町の車のスクラップ置場で、俺達はそこで寒さをしのぐためにそのスクラップの車ん中で寝ることにしたんだ。
ちょうど明け方の頃だったけれど1時間か2時間かみんなでそこで横になっていて、結局俺達のことを見回りにしてた先生に見つかってみんな連れ戻されてしまったんだ けれど、俺はあの時10人の友達があの車ん中でどんな夢を見てたのかしらないけど、でも、みんなほんとにああやってむりやり髪の毛切られるのは間違ってるって思って、それをはねのけて正しい道へ、自分の思った正しい道へ進もうとしたっていうことは、僕は大切なことなんじゃないかと今でも思ってるし、そういったあいつらの気持ちを今でもあいつらに、また僕自身に、これからもずっとそういう気持ちは大切にしていかなくちゃいけないと思っています。
(新宿ルイード シェリー)
 
今日はほんとにどうもありがとうございました。まだまだ歌もヘタだしギターもヘタだし、あんまりおもしろくないステージだったかもしれないけど今日はほんとにどうもありがとう。
俺は1週間前からもう40度近い熱を出してて、今日のために注射を12本もうってきました。
僕がほんとに心から僕の同世代の人間に伝えたいのはいろいろな生き方があっていいと思うんだ。
周りの人間はほんとにいろんなことを言うかもしれない。また俺の話になるけど、俺が学校をやめたってことで親はずいぶん四苦八苦して、雑誌とかにこんな風になると載ったりして、雑誌とかで『まあ、おたくのお子さん学校やめちゃったの?』なんて言われると、『いえいえ、そんなことないんです。』なんてごまかしたりして、なんか親って、大人って、そうやって臭いものにすぐフタをかぶせて物を解ったような気になろうとしてるけ ど、ほんとはそうじゃないと思うんだ。もっと大切なことってあると思うんだ。
それを俺達若い連中がこれからつくりあげていかなくちゃ、俺達おんなじような大人になってしまうんじゃないかと思うんだ。
やっぱり今、俺達に反戦の歌をうたえとか、なんか革命をおこすとか、そんなどでかいことを言っても無理かもしれないけれど、なんか些細なこと、些細なことをなんかいいかげんにして過ごしていかないで、もっとまっすぐな目を向けてほしいと思います。
今日 はほんとにどうもありがとう。
 

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