第四回、です。わ〜い!べつに嬉しくもないケド。ええと、とりあえずキャラ紹介を。新キャラも、随時アップしますのでご安心を。


ロウス・ザラグ→前作ではあまりいいところが無かった主人公?PTSDから立ち直ったロウスだが、ドレルに切り裂かれた右足には障害が残ってしまった。今回は、その立場から数奇な運命に呑まれていく。
職業:カフェ『マカ』店長
趣味:珈琲豆の探索
フィアラ・ザラグ→ロウスの妹。とある能力と境遇のせいで、新生魔王軍に追われる事になってしまう。
職業:狙撃手・店長補佐
特技:狙撃
アクセル→ロウス達が世話する孤児の内の一人。孤児の中では最年長で、歳はロウスとあまり変わらないと思われる。そのせいか、ロウスとの間には確執がある。
好きな食べ物:車海老
ティーナ・ナスティ(ユリナ・ムラド)→死亡したと思われていたユリナは、身分を隠す為(明確な理由は不明)に別人に扮して生き延びていた。魔力を失い、超科学の研究に没頭していたようだ。ちなみに、以前のような冷たさはさほど感じられない。
職業:科学者
趣味:研究
ゼツ・クウガ→五常将の一人。(五常将→ミレル・ドラクル、ドレル・ルレルル、ゼツ・クウガ、レガート、カタルシスの五人で構成。内、ドレル死亡、レガート行方不明。)魔族に古くから存在する名家、クウガ家唯一の生き残り。ロウスとの間には、切っても切れない関係があるらしい。司るのは『智』。
ミレル・ドラクル→五常将の一人。ドレルの義姉である。ファミリーネームが違うのは、本家のドラクル一族の者であるからだ。(ドラクル家は、本家の現当主の第一子が次期当主となり、現当主から一親等以内の者だけが『ドラクル』を名乗る事を許されている。ちなみに、本家の現当主はミレルの父親だが、彼は既に死亡している。そのため、現在はミレルが現当主に当たるが、正式な引き継ぎの儀式を行っていないため、未だにこの世を去ったミレルの父親が便宜上の現当主となっている。)前大戦前後、特殊任務により『人間軍兵士育成教育大隊』に潜入、士官学校の教官を務めていた。五常将の中の『信』を司る。
カタルシス→好戦的な性格の、五常将の内の一人。『義』を司る。
レガート→現在は行方不明だが、五常将の一人。『礼』を司っていた。
テツ・オリオット→何気に皆勤賞な弓使い。今回は物語に関与する…のか?実は前大戦時、魔族の兵士を1000体殺していた。通称『西部戦線の狩人』。
シリウス・オキタ→当時、テツとコンビを組んでいた天才と呼ばれた男。死んだ事になっているが、何故か生きていた。通称『蒼天の白壁』。
キョウギク→新生人間軍のエリート部隊、『sharp edge corps』に属する地上部隊隊長。『sharp edge corps』には3人の隊長がいる。『sharp edge corps』の隊長格3人にはとんでもない秘密があるのであった。
アヤナギ→『sharp edge corps』の航空部隊隊長。ネタバレを防ぐため、それだけ。
スイレン→アクセルが海辺で出会う女。秘密に溢れている。
ヒロウ・フミン→常に疲れた顔をしている。魔族への内通者として暗躍する。
趣味:バドミントン
トウマ・スミレ→魔王軍の捕虜だったが、魔族が魔王の死によって内乱状態となった際に脱走した。
特技:拷問
趣味:おさわり
NO.1922〔オーラル・ドラグレット〕→ヤクチューな人間軍兵士。強化された新人類で、普通の人間にはない能力を持つ。



今回は、4コマの代わりにS/S/S(ショート・サイド・ストーリー)を用意しました。


この物語は、本編では決して語られる事のない、登場人物それぞれの物語である。
時の挟間でただただ朽ち果てていく歴史の一部を、堪能していただきたい。

S/S/S of AXEL

〜『Distortion』〜


「────起きろ。」

────遠くから、声が聞こえる。
どこまでも冷たく、無機質な声が。

「────モルモットが…反応が遅いぞ。」

恐怖すら感じるほど、研ぎ澄まされた声。根源的な恐怖を煽る、そんな声だ。

「────出来損ないが…」



「────て………ク…ル……アクセル、起きて。」
「…ッ!」
「どうしたの…!?アクセル!?すごい汗…!」
「はぁ……はぁ………」

……夢、か。

「また、魘されてたよ…?なにか悩みがあるなら遠慮しないで言って…」
「何でも…ない…」

この夢を見るようになってから、どれだけの時間が経ったのだろう?

「…もう!また、嘘付いて…!」
「………………」

仕方ないだろ?生まれつき、嘘をつくのが得意じゃないんだから。
そう、言いたかった。しかし、アクセルは黙り込んでただ俯くことしかしなかった。
自分の、秘密。それは、絶対に口には出せないモノだから。

【まだ、だ……。今はまだ……】

アクセルは、自分が嫌いだった。いや、正確には、今も嫌い、だ。
その理由はもちろん、嘘をつくのが下手だから…ではない。

────アクセルが『アクセル』を嫌いな理由…それは、自分の存在が『嘘』のような気がしてならないからだろう。
伝説の裏切り者の劣化コピーとして生まれ落ち、そして、代用品となることさえ出来ずに死んでいく。
その運命が、たまらなく嫌だ。
あまりの不条理さに、自分の生を呪ったことさえある。自分なんて、生まれてこなければよかった、と。


────『アクセル』は、とある実験によって生み出された、八体の実験体の中の一体としての生を受けた。
自分と同じような境遇の者がいる。最初は、その状況に安心感を覚えたものだ。
しかし、その考え方は甘いと知った。知らされた。
実験体の中で、出来の悪い者は『処分』されていったのだ。
常に優秀であること。それが実験体の存在理由であり、生きていられる条件だった。

…くだらない。全て。空っぽの存在である自分も、自分を生み出した者も。
こんな風に自暴自棄になりそうになりながらも、アクセルは『アクセル』であり続けるために…生き続けるために、『実験体番号23』として、実験体の中で上から二番目に優秀な存在であり続けた。

代わり映えのない、反吐が出るほど退屈で管理されすぎた毎日。
だが、そんなある日、実験施設で日常を変える事件が起きた。

────────下らない話は、ここまでにしておこう。過去を振り返る事には、何の意味もない。

「アクセル…?」
「俺の居場所は…ここでいいんだよな?」
「何を急に……当たり前の事を聞かないでよ。」
「…そうだな。」

…よかった。今の自分はしっかりと、自分の居場所を…存在価値を見出すことが出来ている。もはや、自分を作り出した者への復讐の念に駆られることもないだろう。
自分は誰からも必要とされない存在では、なくなっているから。生まれてきて良かったと思えているから。
他の何を失ってでも、この想いは…この生活だけは、護り抜いてみせる。
だから、今はまだ、秘密を告げるわけにはいかない。

アクセルは、もう少し…もう少しだけ、この生活が続けばと静かに思い、永遠の平和を切に願った。
自分の最も嫌った『あの男』と同じように。

────────END

いかがでしたでしょうか?とりあえず、シリアスな感じで仕上げたつもりですが…。感想待ってます。