――――――ある日曜日の朝、おじさんが交通事故で入院したというので、びっくりして、母さんと一緒に、病院に見舞いに出かけました。手と頭を包帯で巻いて、ベッドで寝ているおじさんを見た時は、びっくりしましたが、快感にも似た感情を覚えました。
おじさん「よぉ、元気してたかよ?」
私「あぁ…アンタよりはな。」
私は敢えて皮肉ってみせた。下らない常識や教養に縛られたくはないからだ。
お「それより、土足はよしてくれよ…」
私「あ、ああ。すまなかったな…」
不意に注意され、思わず謝ってしまった。ちくしょう。
お「うぐっ…ぐあぁあっ…!」
ちくしょう、と思ったのと同時だろうか、何気ない日常を破壊するようにおじさんが叫んだ。一体どうした?おじさん。
私「どうした!?おいっ!」
お「オレはもう長くない…ミチオを…」
私「は…?何言って…」
ミチオ?まったく、ついにモーロクしたか、タヌキおやじめ。
お「ミチオを…頼む…」
私「誰だ…?ミチ…オ…?」
何か悪いモンでも食ったんだろうか?それともネジがぶっ飛んだか。
お「アイツを…止めてくれ…お前になら…いや、お前にしか出来ない…」
私「俺にしか…?」【何言ってんだ…?】
あぁ、おじさんはよくわからないセカイへとfar awayしてしまった。
お「う…うぅ…あ…あ……」
私「ちょっ…おじさん!?」
お「がはっ…」
私「おじさん!おじさん…!」
お「…………………」
《おじさん、死亡…》
母さん「う…おええっ…!」
私「母さんまで…?」
母「後は…頼んだわよ……うくっ…」
私「……」【また…独りになった…。もう、愛なんて信じない…】
そして、私は全てを失った…
第一章『セカイの挟間』 完