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P-0512　 吉備国際大学 　吉備プラザ    - 開 空 -

　高梁市中心部市街は城下町としての品格のある佇まいをのこしている。この町の山手の斜面に、順正短期大学、順正高等看護専門学校、そして吉備国際大学がある。斜面に増築を重ねたためか、これらの施設は機能としてはともかく、視覚的・精神的中心を欠いてしまったようであった。この度のプロジェクトは、それらの学舎に囲まれた間の広場に、人工地盤によって「プラザ」をつくり、 (その下に教室等)

大きく「空」へ開かれた空間を設ける・・・というプランであった。設計事務所より「風を感じさせる動く彫刻」であること、そして、

世界の多くの大学と提携をむすんでいる大学であるので「世界へ繋がるイメージ」との希望、さらに耐久性・耐候性も同時に求められた。可動部のチタン合金は強くて軽量 (重さが2分の１になれば、耐久性は2の3乗となる)であるので、これらをクリアすることが可能である。

西野氏の彫刻は大学の中心である「プラザ」の上に立ち、さらにそのブラザの中心で、「ゆったりとした悠久の風」を見せてくれている。

吉備国際大学　吉備プラザ - 開空 -  DATA

所在地　岡山県高梁市伊賀町

事業主　(学)順正学園 吉備国際大学

設計　　(株)丸川建築設計事務所

施工　　蜂谷工業 (株)

竣工　　2005年12月27日