P-0410  幸町記念病院

10回岡山市まちづくり賞受賞

眞板雅文 - 陽光讃歌 -

コールテン鋼・万成石(花崗岩) H.5m W.6m D.2m

寺田武弘 - 風の意志 -

万成石(花崗岩) L.10m W.4m H.1m

寺田武弘 - ささえあう意志 -

万成石(花崗岩) H.90cm W.50cm D.40cm

() ()安井建築設計事務所 & ()大本組

幸町記念病院 DATA

所在地 岡山市北区大元駅前

設計  ()安井建築設計事務所

施工  ()大本組

造園  ()下電造園

幸町記念病院

幸町記念病院はJR瀬戸大橋線で岡山駅から一駅目、大元駅の正面に位地しています。 病院の名称となっている岡山市幸町から移転して2004111日にオープンいたしました。駅前立地ということでの公共性、また、腎不全センターという専門病院ということから、近隣への環境配慮、患者へのリラクゼーションの提供などきめ細やかな配慮が随所になされた病院です。「医は仁術」という言葉を体現しているかのような宮崎院長をはじめスタッフも快活、新しくなったとても明るい病院は爽やかな空気を感じさせ、これからの医療施設のあるべき姿を示唆しているように思われます。

眞板雅文 - 陽光讃歌 - 病院という施設に求められるメタファー、「凛とした知的さ」と「温かさ」という2項対立する言葉を眞板雅文は、コールテン鋼と万成石(桜御影ともいう)の玉石を用いることで「温かさ」を、鉄を鋭利な刃物で削ぎ取ったような造形で「凛とした知的さ」を表現しています。また、造形の妙から、朝から夕にかけて、陽光を受ける面が変ることによる作品の変化、2つの立ち上がりは観る位置によってもその表情を変えます。 JR大元駅前のロータリーからもその表情の変化は愉しむことができます。

寺田武弘 - 風の意志 - 寺田武弘は環境造形をその主たる表現としており、「その場に於いてのみ成立する造形」を多く手がけています。このプロジェクトでは、眞板作品が立上がるのに対して広がる形となっています。作品は「地殻変動かなにかで石が隆起、その隆起した石は風を感じさせる意匠が・・・もしや太古の営みの痕跡?」というところでしょうか。 強い存在感をもつ万成石の皮石(地表にある表面が錆色の石で岩盤から切り出される石にくらべて数少ない)は、約50mつづくビオトープの端の池に半身を浸らせています。この作品はバス停のすぐ近くにあり、ベンチとしても利用されます。子供たちの遊び場としても・・・。

二つの作品は共通の素材である万成石の皮石を用いており、双方が造形的に干渉しあわないながらも近くに配されており、2作品が呼応しあい「場の気配」をつくり出しております。またビオトープ周辺にも同様の石を用いており、それぞれの作品は作品として完結しながらも周囲の環境にたいして主張しすぎないよう配慮がなされています。