国道152号線バイパス交差部高架化計画
国道百五十二号は、 県西部地域をほぼ南北に縦断する重要な幹線道路であり、 古くから 信州と遠州を結ぶ唯一の街道として、 また、 二十一世紀になりましても県西部の中心都市 でもある浜松市と天竜市を初めとした北遠地方、 ひいては長野県とを結び、 地域の交流や 社会経済生活の発展には欠くことのできない路線であります。 このため、 県におきまして は、 その整備に鋭意各所で取り組んでいただき、 昨年三月には天竜川を渡る新たな橋とし て飛龍大橋が開通し、 周辺の交通状況が大きく改善されました。 しかし、 その飛龍大橋右 岸側の浜北市上島から既に供用している浜北市新原までの間につきましては、 引き続いて 浜北天竜バイパスとして整備すべき区間でありますが、 いまだ工事着手されていない状況 であります。 この区間につきましては、 将来の第二東名の開通により交通量が飛躍的に増 加することも予想されますことから、 一日も早い完成が望まれます。
 また、 このバイパスと交差する遠州鉄道西鹿島線につきましては、 鉄道を高架とする計画 でありこれまで調査を行ってきたと聞いておりますが、 バイパス事業にとってこの立体交差 化は必要不可欠であり一体的に整備していかなければなりません。 このようなことから、 第 二東名の開通までには、 この国道百五十二号浜北天竜バイパスの整備を遠州鉄道西鹿島 線の高架化とあわせ、 ぜひとも完成させなければならないと考えますことから、 これらの整 備の状況と今後の見通しについてお伺いします。

浜北天竜バイパスは、 第二東名へのアクセスを目的として、 平成三年度より整備を進めて いるところでございまして、 平成十三年の春には飛龍大橋を含みます約二キロメーターの 区間につきまして供用を開始したところでございます。 議員御指摘の浜北市上島から新原 の間約三キロメーターにつきましては、 既に全体の八割の用地を取得するなど事業を順調 に展開しているところでございまして、 長年の懸案でありました遠州鉄道西鹿島線の高架 化につきましても、 鉄道管理者や浜北市との間で計画や施行区分についての協議が整っ たところでございます。 県といたしましては、 残る区間の用地の取得や埋蔵文化財の調査 を推進しますとともに、 第二東名の開通時にはこのバイパスがアクセス道路として機能を果 たすことができるよう、 なお一層の事業の推進に努めてまいりたいと考えております。

(静岡県議会・平成14年2月定例会より)


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