2時間耐久レース 


 ひょうんな事から2時間耐久レースに出る事になりました。ヒストリックカーの耐久レースなのにE36@318isで出場って? と、細かい事は気にしない。ショップのデモカーでドライバーは5人交代。レギュレーションその他ルールはいろいろとありますが、ここでは割愛。
 

レース当日

 筑波サーキットには朝6時に集合、予選の為のミーティングを終え、各車整備や準備と忙しい中、私たちも例にもれずシートを外し・・それだけ。
天気も良く7月中旬だというのに気温30度以上、レーシングスーツを着ていられない暑さの中でのレースとなりました。まず予選では第1走者と第2走者が交代で走り、良い方のラップが成績となりグリッド決定となります。私たちのチームは15位。スタートはルマン方式。コースの端に各車を止めておき、反対側からスタートの合図とともに第1走者が走って自車に乗り込みスタートするってやつです。スタートは午後2時。炎天下でレーシングスーツにヘルメットをかぶり走るなんて・・・。でも私は第2走者だったのでホッとした次第。  
    


使用する車は今回出場するチームのショップで持っているデモカー。318ISですが、不要なものはすべて(エアコンは残してあります)外し軽量化。ロールバーなんか入れる必要なく、軽い車体でサーキット専用になっています。ブレーキもキャリパーはノーマルです。さすがにパットはエンドレスのカーボンに変えてありますが、軽い車体のおかげてこれでも十分な効きです。
   


ショップオリジナルのチューニングを施してあり、ドア内張りもアルミ板1枚で手作り。
   


   


さてレースですが、時間配分やら時間計測担当やらを決めていざスタート。第一走者の走る時間は20分弱。レコードは結構早く1分13秒台で回っていました。時間前にピットに入ってきたのであわててヘルメットをかぶり第2走者である自分がスタート。なれない車という事もあるが、自分の車と同じデザイン(車体)でありながら重量やパワーが全く違うのでとまどうばかり。車体が軽いのでコーナーではかなり手前で減速が強く効いてしまい、アクセルを踏みなおす始末。でもパワーがないからアクセルべた踏みでも加速はあまりしない。第一コーナーも2速だと聞いていたが2速だとスピードが落ち過ぎてしまうし、3速だと立ち上がりが遅くなってしまう。最終コーナーも3速と聞いていたがコーナー入口のスピードでは3速に落とせず4速のままコーナーを抜ける走り方になってしまう。なんといっても車体が軽いので自分のM3以上のスピードでコーナーを抜けられるのには感動。でも結果タイムはかなり悪かったみたいです。

   

結果ですが、途中でリタイア。5周ぐらいはしったあたりからギアの入りが悪くなり、第2ヘアピン立ち上がりでいきなりガラガラガラと大きな音を上げ不調となってしまった。そのまま右に寄せピットロードへ。ドライバー交代とレギュレーションなぜかハンデ分のストップ待ち時間があったのでその間に下回りをみんなで覗き込んだ。マフラーをつっているゴムリングが無いようだったがドライバー交代して少し動かしてみた。が、完全におかしい事が判明。エンジンが曲がっている。ここでオフィシャルにリタイアを告げ手押しでピット外へ。途中ミッションマウントがポロリと落ちた。さらによく見るとエンジンマウントがぶち切れ、エンジン自体がずれていた。なんという事でしょう。こんな事ってあるの?と目を疑ってしまいました。結局第3走者以降の方々は走る事ができませんでした。

・・・乗って走りだしたとき、シフトレバーがぐるぐる回ってしまっていたんですよね〜、ねじが全てとれてしまって。その時から前兆があったのかもね。残念な結果になってしまいましたがいい経験ができました。

レースの行方ですが、ゴール2分前、ぶっちぎりトップの赤いポルシェガブリオレがエンジンから火を吹き消防車出動。そのまま赤旗でレースは中止となってしまいました。炎天下夏のレースは人間にも車にも厳しいものでした。








 みなさん、お疲れ様でした。