outdoorタイトル

~outdoorの巻~



■陸
 ┣ 井戸掘り(2023.9)
 ┣ 妻飾り(2022.11)
 ┣ スチールバイク製作記(2016)
 ┣ ロンスケ(2021)
 ┣ 養蜂(2019)
 ┣ 雪板(2015)
 ┣ デジスコ(2018)
 ┣ NAGARASHIの紅茶(2017)
 ┣ スーパーカブ(2022.11)
 ┗ イーハトーブ再生記(2009)
■水
 ┣ 池の自動給水(2023.6)
 ┣ ハンドプレーン(2014)
 ┣ シーカヤック(2003)
 ┣ 弓角(2015)
 ┗ たなご竿(2012)
■風
 ┣ 風力発電(2019)
 ┗ 六郷とんび凧&マッタクー(2017)


■井戸掘り
ちょっと将来構想があって,ダダの水を欲しくなった.
業者に依頼せず無謀?にも自力で挑戦しようと.
一応,法的な縛りが無いのか行政に確認を取った.
『特に問題無い勝手にどうぞ』に合わせて余計な情報.
今お住まいの所は条件が良すぎ,予定地は厳しいかもと.
然も水が出ても塩交じりかも,まあでもやってみれば.
と,出鼻を挫くような情報をありがとうございました.
でも,掘削道具も完成間近だし,めげずにLet Go!
道具は塩ビ管オールスターズ.
井戸堀り器は,VP50×600,VP25,異径ソケット,継手.
掘った土が入るように管内に板ゴムで作った弁を取付け.
VP25側を持って穴に水を入れ突きながら土を掬い上げる.
穴の外壁が崩れないようにVU75を鞘がわりにする.
鞘先端は最終的には井戸の底になるため,
約2,000個の3φ穴明け,ここから地下水が染み出る寸法.
堀り進むたびに,継手などでVP25,VU75を延長していく.


道具勢揃い 井戸掘り器
鞘管

いよいよ現場作業,地面をツルハシで突いてみる.
意外と硬い,この辺はガラが多いと言うやな情報も.
しかし,暫くすると突然砂に変わり,スコップ堀り.
通りすがりの住民,うちは良い水がジャンジャン出てる.
吉報を受けて俄然やる気が出る,いい歳こいて一喜一憂.
2回掘ってみて深さ1,450mm,コツが掴めてきたような…
使ってみるとやはりここはこうした方がとか改良の余地.
掘った砂が管内で行ってこいして上手く取り出せないので,
内側にアルミ板1tでストッパーを取付け.
VP25に十字取っ手で回転させるが,細すぎて曲がった.
取っ手を9φ鉄棒に変更,Rピンで左右のブレ止めとした.


最初の掘り 只管堀り
道具の改良

前回までの状況から矢張り『水不足』が致命傷のようだ.
現在のところ土質は小石混じりの砂なので,
水を多めに投入することで掘削効率が高まるようだ.
ポリタンでは埒が明かないので雨水タンク200Lを投入.
たまたま設置予定のタンクがあったのでこれを有効利用.
軽トラに水を積んで現地入り,プラ船60Lに貯めながら,
バケツで汲みだして投入,これで掘削効率が俄然高まった.
掘り器に砂が沢山詰まっていると,つい若気てしまう.
大袈裟に言えば大量の金塊を掘り当てた時のような…
前回,底はどんな様子か覗いてみたが堀りが進むと,
見え辛くなるので,USBカメラ+LED照明の新兵器を製作.
時々道具もチェック,物を落とすのは致命傷だから.
先端のトンガリ金具も大丈夫,何しろ久々の溶接なので.
3回目の掘削で+460mm,深さ2,010mm,鞘1mを継ぎ足す.
土質は砂から変化がない,暑さと筋肉痛でビールを奢る.
今更ながら最初にもっとスコップとかで頑張れば良かった.


2回目の掘り 水タンク増強
底チェック 底チェックカメラ
先端金具チェック 土質は小石混じりの砂

孫たちと川遊び,小魚もいてチビたちには丁度良い.
野生のクレソン発見,早速摘み取りサラダで食す,最高!
砂は徐々に粗くなってきた,0.5mm以下だったのが5mmに.
掘削機1号も限界に近付きつつある感,そろそろ次か?
70φの半円を2枚30°でボルトに溶接,下手くそだね.
この2号で小石混じりの砂を掬い取る作戦だが,
調子良かったのは最初だけ,そのうち更に石は大きくなる.
たまたま先端部に引っ掛かった石とか地道な作業が続く.
しかし,如何せん効率が悪すぎる.次なる作戦を錬る.


クレソンサラダ 砂の比較
掘削機2号製作 2号先端部
底の状況1 底の状況2

既に砂礫層に突入,近いポイントの過去データも同様.
地下2m以上はずっと小石混じりの層が続きそうだ.
手強いぜ地球,掘削機3号候補で効率アップを期待.
こうなったら力づくだとアースオーガ80φを調達.
エンジン動力で螺旋ドリルを回転させるやつ.
それを改修して塩ビパイプ先端に取付けて手動回転.
これが甘かった,まったく地球に食い付かない.
暫しの足掻きであっさり断念,両手への感触で直感.
ここで新ウェポン『つかめる君』のご登場.
泡だて器のワイヤーを先端でカットして少々丸める.
早速,フィールドテスト.2号よりも効率が良い.
小石を取り除いたら1号で水投入しポンピング.
この繰り返しで地道に掘り進めるしかないのか…


2号と3号 小石混じり
小石ゲットのつかめる君 つかめる君改テスト中

更に状況は変化して,当分は小石が主役の感.
時には砂混じりとなったりするが小石は減らない.
『つかめる君』は堅実な仕事ぶりだが如何せん効率が悪い.
何とかこの閉塞感を打破したいと『シン・スコップ君』
スコップ二丁でパカパカと石を挟み込む作戦.
ベクトル方向を変換するため,真鍮でプーリー製作.
ボール盤と棒ヤスリで(注)良い子は真似しないよう.
真打登場のつもりでフィールドテストするも玉砕.
メカ的な動作に惚れ惚れの割に掴める石が少ない(泣)


小石ゴロゴロ 砂混じりの小石
プーリー製作 シン・スコップ君
フィールドテスト中

前出のつかめる君のワイヤーを増毛させゲット率期待.
100均泡だて器を贅沢にも三丁使い,24本の毛量とする.
この『つかめる君プラス』は良い仕事をしてくれる.
特に砂混じりの小石には効果絶大.
とは言え一回の掴み量はたかが知れてるので,
確実に進んではいるものの遅々としている.
このまま進むべきか,単管+コンクリドリルに舵取りか,
暫し悩みながら地球との格闘が続くのかな…


アタッチメントいろいろ つかめる君プラス
プラスの仕事ぶり

それでも小刻みに前進していたのだが,
ここで新たな試練が,うんともすんともいかなくなった.
これまでのウエポン,何を投入してもビクともしない.
ミニスコップ君やガリガリ君で辛抱強く弄ってみて,
やっと正体を現した,こいつかぁ~ハイハイ.
いままでにない石が鎮座ましまする(泣)
とうとうデッドロック,最早これまでか…
しかし諦めきれない往生際の悪いポンコツおやじ.
そこでピンときたマジックハンド,100均で買ってくる.
UFOキャッチャーのアーム構造はどうなん?
結局最後?の足掻き,アームで掴もうと画策.
三本爪のアームをタミヤのギヤボックスでドライブ.
コントロールは中華製27Mラジコンで遠隔操作.
これだけのパワー投入しての小石1個撤去ミッション.
たかがされど,果たして完遂なるか…


鎮座している石 アームパーツ
アーム モータードライブ
ラジコン受信機&モータードライバー システム全景

//2023.8.11//
100均でワンコインラジコンを入手.
完成度はこの上なく素晴らしく納得の車なのだが物足りない.
という事で,窓をカットしてカードケースのPP材を張ったが,
中が丸見え,ダッシュボードやシートなどをUVレジンで製作.
5φアルミ丸棒をドリルで抉りLEDを仕込みヘッドライト取付.
ボディは全塗して少々のヤレ具合を演出するため錆加工.
タイヤは悩ましかったが,ゴム系スプレーでブラックに.
まだまだやり残しはあるものの,何となく様になったかな?
花火シーズン真っ盛りなど,なかなか取り掛かれていないが,
粛々と淡々と穴堀りを気が向いたときに進めている.
ここのところ,『つかめる君+』がメインキャストだが、
しばしば小石だらけの層に当たると難渋する.
専らの手法は,取り敢えず地道に頑張る+水中ボンド作戦.
水中ボンドに入りついた少々大きめの石を見てニヤつくのだ.
一喜一憂しつつ,今のところ着実に進んでいる事は確かなのだが…


型取り 内装完成
LEDライト 改完成
港の花火 つかめる君プラス
筒底チェック 水中ボンド

//2023.9.2//
ラジコンカーは孫に気に入られ持っていかれてしまった(泣).
仕方なく軽トララジコンを入手,キャンパー仕様に鋭意改造中.
池のホテアオイは爆発的に増殖を繰り返し時々引き上げて処分.
熱帯の植物だけあって,今夏の酷暑は最高の環境なんだろう.
さて,相変わらず地味に穴掘りを続けている.
同じ砂礫層でも砂ばかりだったり,小石まじりだったり,
時には大きめの石を水中ボンド作戦で取り上げたり.
少しずつ地層が変化するので,その度に一喜一憂する始末.
砂に有効と思われるシン・ウェポンを試験的に投入.
水道の水圧で底の砂を巻き上げペットボトルで回収する作戦.
『調子よかぁ~』と喜んでいるのも束の間,回収量が徐々に減る.
筒底を覗いてみると既に砂は不在,厄介な小石だらけだった.
この小石が曲者で思うように回収できない,うぅ~~


ホテアオイの花 小石取り上げ
シン・ウェポン 筒底チェック

■妻飾り
どちらかと言えば欧風的な家にはお似合いかも.
三角屋根の真下に取り付けるあのアクセント.
敢えて和風なところにマッチさせようとデザインを模索.
カミさんとの摩擦も何とか乗り越え,さて製作開始.
ビールの空き缶は沢山あり材料には困らないアルミ鋳造.
ただイマイチ製法も自信が無く試行錯誤する時間も無い.
結局4tアルミ板660×245を切り抜いて加工することに.
まずはジグソーでざっくりカットして後は棒ヤスリ.
無心に黙々とヤスリ掛け,東西面用に都合2枚を仕上げ.
屋外設置なので焼き付け塗装で色付と保護を兼ねる.
CARVEKの結晶塗料を厚めにべっとりと吹き付ける.
暫し待って,120℃で20分の焼き付け処理.
断熱材で包んだ段ボール箱にヒートガンを差し込み.
手持ちの燻製用温度計を箱に差し込み温度管理.
ガンのスイッチでON/OFFを繰り返し一定の温度を保つ.
どういう仕上がりになったのか徐に箱を開けてみる.
らしいちぢみ模様が渋いまあまあの出来だ.
ちぢみ具合は塗膜の厚さや温度などで変わってくるようだ.
壁にはM6ボルトをボンドで固定してもらった.
ちょっと怪しい宗教集団っぽい家に見えなくもない.
まあ、ぎりぎりセーフだね(笑)


アルミ板加工 焼き付け塗装中
塗装完了 表面仕上がり
裏側の様子 寸法図
取付完了

■スチールバイク製作記
4,5年前にREYNOLDSのフレームセット,クロモリ520を入手.
本格的に取り組む纏まった時間が作れなくて放ったらかしだった.
700Cクロモリロードを目指す,股下を測りトップチューブ高を決定.
フレームサイズは515(C-T)としてジオメトリ設計.
CADは面倒なので,A0画用紙に定規と鉛筆&消しゴムで作図.
何とか自転車の形らしくなったようだ,ヤレヤレ.

REYNOLDSのフレームセット ジオメトリ設計

素人に加工は難しいようだが,折角フォークの部材も手元にあるので,
駄目もとで敢えてフォーク曲げに挑戦.
インボリュート曲線で美しさを追求かな.
フォーク曲げの治具はアルミの消失型鋳造で製作する.
廃オイル缶に前の浜で篩いにかけた砂でスタイロフォーム型を埋める.
アルミの融点は660℃なので七輪陶芸に比べれば楽勝かな.
と,タカをくくっていたが甘かった.
備長炭?で熾を作りドライヤーで風を送り込む.
100均のステンボールに愛飲の「麦とホップ」の空き缶や
工作で出たアルミ端材を投入.
暫し待ってみるがなかなか溶けてくれない,次第に焦り始める.
耐火レンガで周りを囲ったり,炭の追加ブッコミ作戦でやっと溶け始める.
スプーンで上澄みを取り除きながらアルミを追加ブッコミ.
溶解した湯面はターミネーターの液体金属色といった
金属フェチにはたまらない輝きだ.
これぐらいなら足りるだろと,いよいよ型の湯口から流し込み.
緊張の瞬間だ,もう一方の湯道からアルミが溢れてきたのでストップ.
1時間ほど冷えるのを待って砂から取り出し,おぅ~一応形になっている.シメシメ.

スタイロフォームの型 アルミの溶かし
型へ流し込み 治具

出来たてホヤホヤの湯道をカットし,曲面を棒ヤスリで整形.
25/25×900のLアングル2本で治具を挟み込むようにボルトで固定.
早速,フォークの曲げに挑戦,ちょっと曲げたところで状況確認.
おっと残念なことに先端は潰れ,クラックも少し入ってしまった.(泣)
仕方が無いので潰れた先端20mmをカット,気を取り直しいざ.
潰れを避けるため,古い糸半田を溶かしてパイプの先端に充填.
アルミ棒を差し込んで腕を足して徐々にトルクを掛けていく.
何とか曲げられた,図面に置いてチェック.まあまあいけるかな・・・

治具の完成
最初の曲げは失敗 再挑戦、曲がった!

(2016.8/28)
曲げ終えたフォークをよくよく眺めてみると,
やっぱり先端にクラックが走っていた.
ショックで暫しほったらかしのつもりが,あっという間に一年余が経過.
改めて確認すると長さはまだ余裕があるため,
クラック部はほとんどカットできそうだ.
現金なもので途端にやる気が出始めた,
エンドを差し込むための先端を加工する.
オフセットを確認しながら微調整,パイプ先端の左右は斜めにカット.
後でロウで埋めるつもり,もう一本も慎重に曲げてみる.
今度はクラックも入らず更に気を良くした俺だった.
ところでフレーム組みは鋼板上である程度精度も追及したいところだが,
そこまでは?と思い,ベース治具に12tサブロク合板1,200×900の裏に
200幅の板を周囲に貼り付け補強で良しとした.
二度手間となったが,折角書いた画用紙の図面を合板に落とし込んだ.
さて,ラグを使ってパイプをロウ付けするための下準備を始める.
パイプはバテッド形状なので
ダブルの場合は両端が均等となるよう確認しながら切断.
パイプ同士の接合面が合うように鉄ノコと棒ヤスリで切断面を成形.
仮組しながら,微調整する.徐々にフレームの前三角が形になってきた.

フォーク加工 パイプの組み上げ

下準備が整ったので,いよいよロウ付けを始める.
手始めに小物を試してみる,Wレバーやボトルケージの台座から攻める.
専用のフラックスを十分塗って,針金で所定位置に固定.
バーナーを点火して,銀ロウを挿すがなかなかうまくいかず少々焦る.
何度目かのトライで,フラックスが濡れてロウが溶け,
すぅっと回り込むのを実感.
おぉっ,これだ.うまく流れると何とも言えず気持ちが良い,爽快だ.
気を良くして,前三角に挑戦.ヘッドチューブのラグをロウ付けする.

小物のロウ付け ヘッドチューブのラグロウ付け

(2016.10/24)
お次はフォークのロウ付け.
棒ヤスリでざっくり仕上げて,CRCを吹いて新聞紙に包んでおく.
各チューブ両端の加工も終えたので合板ベースに仮組みしてみる.
合板に書いた図面と見比べて,各所を微調する.
1.9φの鉄釘をノックピンとして必要な箇所に打ち付け仮固定する,
拷問のようで見掛けがイタイなぁ.
ベースから降ろして各所のサイズを再度チェック.
あっちを直すとこっちが狂うってな感じ,うぅ~.
これって何とかスパイラル??
妥協点に達したのでいよいよロウ付けの儀,
相変わらずバッチリとそうでない時とムラがある.
失敗したときは,貴重なロウがベビースターラーメンの如く
どうでもいい処にくっ付く.
この後始末が厄介なのでと脳裏を過ったりしてビビると更に状況は悪化.
タイミングと気合が大事なのだ,
最後のBBはパイプ4本が集結しているので特に慎重に.
しかも一番トルクが掛かるところだし,バーナーも二刀流,
あれっ?ロウが持てない・・・
十分に赤らめて,ロウを惜しげなく万遍に溶かす.
これぐらいで良いだろう,小物まで付け終わったら,ヤスリ掛け.
しかしベビースターラーメンの除去は生産性も無くてただ面倒だ.
ラグとパイプのロウ付け部はクロモリと銀ロウが混じり合った色が美しい.
あちこち削って疲れてきたので休憩,
ところで拾った銀杏の緑が綺麗,秋だねぇ.
因みに塩は焼津・小浜で汲み取った海水の自家製,
S波お湯割りのアテにして一服.ふぅ~.
並行して次なる『BM計画』画策.って大袈裟だけど,
小電力のパワーアンプが欲しいなあ,6BM8は可愛いねぇ.

フォーク加工完了 フレーム組立て
サイズ微調 棒ヤスリで削り
一服 ビーエム計画



■ロンスケ
何故か気になる『横乗り』系.
斜に構えてるのにしっかり正面見てる,ちょっちシャイなんだよね.
何時ものパターン,他を検索中にまんまとトラップに引っ掛かっちまった.
ロングスケートボード,いい歳こいて複雑骨折とかは避けたいところ.
いつもの亀山製材所でボードにする適当な端材を物色.
あれっ?いつもの渋めのおやっさんが不在,奥方が店番のようだ.
結局,センとチークの端材1m強長を買って帰る.
チークは薄くスライスしたいのだが,丸ノコの手持ちではちとムズイ.
仕方なく簡易適当テーブルソーをでっち上げることに.
テーブルに鋸目を入れてから丸ノコを裏側にM6ビス×4で固定する.
キックバック防止のため,アルミ板1.2tでスプリッターを取付け.
切断時のガイドは手持ちの鉄Lアングルを両端クランプ止め.
100均アルミスケールを両端に張り付けて,切断幅の目安にする.
安全対策その2のプッシュスティック.
12tコンパネから切り出して木綿糸を持ち手に巻き付ける.
テーブル手元に丸ノコ用のON/OFFスイッチを取付けて完成.
試しにチーク板材をスライス,突然板が浮き上がり前方へ吹っ飛ぶ冷汗…
やっぱり丸ノコの取付が前後逆だった,あわやのところ自分を戒める.
気を取り直してスライス,おぉ~調子良かぁ~.
板材センとチークをサンドイッチ構造にエポキシ接着剤で圧着.

丸ノコ取付 鋸歯とスプリッター
切断中 板材接着

固まったらカンナでざっくり仕上げてから,ボードの輪郭をノコでカット.
法隆寺の柱を仕上げたという槍鉋で仕上げ,凸凹でグリップを期待.
WATCOオイルでナチュラル仕上げ2回塗り,しっかし臭っせえなぁ~
足回りは,ハンガー176/244LOW,ウィール61×45 78A
ボード12tは意外と撓むけど?風で走らせたいのでセールも作ろう.

槍鉋で表面加工 ボード完成
足回り ボード前方

セールの骨は塩ビ管VP13,ちょっとナヨナヨしてるが大丈夫かな.
適当な長さにカット,ハンドナッターでリベット式のナットを打ち込んで,
クロスする箇所を蝶ネジで固定する方法でバラしが出来る構造に.
曲げの箇所はカセットコンロで炙ってゆっくりと力を加える.
お次は手持ちのリップストップナイロンでミシン作業.

蝶ネジで固定 炙って曲げる

筍堀りの後もすくすく伸びてきた身長1mほどを収穫.
茹でて節取り塩をまぶしてヨーグルト少々で発酵待ち,メンマに初挑戦.
さて久々のミシン作業,アイロンで糊しろ処理しながら縫っていく.
セール面積は1.94㎡,計算上は風速10m/sで17.8kgfとは,いかが?
塩ビで組んだ骨に袖を通して端部はゴムで引っ張る作戦.
体重は1.2kg,ロゴを入れて完成,よさげな風を待って試走してみるべ.

すくすくの筍 塩蔵
ミシン縫い 体重測定
完成



■養蜂
以前から気になっていた養蜂.
ミツバチの生態を把握しつつハチミツまでも楽しめる,一石二鳥
二ホンミツバチを対象にした重箱式巣箱で趣味的な養蜂が丁度良さげだ.
既に箱の設置時期の3月に間に合っていないが,まあ来年の春待ちかな.
五段式重箱はハチミツが溜まる最上段のみ切り離す『逆だるま落とし』式.
次段以降はそのままなので巣は壊れず採蜜が続けられるという事らしい.
杉板24tをカット,作業テーブル上で使えるようにテーブルを改修.
ブレード用溝幅50,深さ30で天板をカット,未使用時は蓋でフラットに.
マルノコガイドを使いカットしていくが,大変使い勝手が良い.(自画自賛)
掃除箱と巣門の箱は2種類必要,都合7つの箱270×270を組み上げる.
巣門は開閉出来るようにしたり,必要な箱には金網張りや丸棒を渡した.
重箱のトップには雨対策の屋根を取付ける,来春まで寝かしておくか.

材料カット 箱組立て
金網貼りなど 巣箱完成

その後,ラン科の金稜辺(キンリョウヘン)を入手.ミツバチを誘うらしい.
花芽を待っていたら春の分蜂シーズンが過ぎてしまった.
花は受粉すると誘引物質が出なくなるのでネットで覆って使うらしい.
因みに我が家のサツキも咲いたので,マクロレンズで花弁を覗いてみた.
睡蓮鉢では雨蛙が元気よく鳴いている,レインコール?『令太郎』と命名.

シーズンを逃しても梅雨前後に第二分蜂が起こりやすい時期であり,
夏から秋は逃去群を取り込める可能性もあるようだ.
キンリョウヘン無しのダメ元で設置してみることにする,
箱の内側に蜜蝋・焼酎・砂糖で作った誘引剤を塗布する.
東南向きで日当たりが良くて周りは柑橘系とお茶畑という緩斜面の環境.
前方には新東名高架と池などが見渡せるが,ハチにとってはいかがか?
時々様子を覗きに来ようかと思う,ハチ任せの楽しみが始まった.

キンリョウヘン 我が家のサツキ
誘引剤塗布 箱の設置
前方のロケーション



■雪板
毎度のことだけど,
何かを調べていると,たまたま別の気になる何かが.
その別の何かを調べていると,更に別の気になる何かが.
てな具合でそもそもやろうとしていた事からどんどん遠ざかってしまう.
そう言えば「雪板」も途中の何かだったんだ,
元スノーボーダーとしては当然気になるし.
雪無し県である静岡の子等は,わざわざ雪見遠足に向かう.
親父はそのために自作のソリを造ってくれた.
勿論,両側のレールは竹を割って炎でじっくり曲げたものだ.
そんな自作魂を彷彿とさせる雪板.
ビンディングは付けず,滑り止めの面に足を乗せ滑るシンプルさ.
1400×300のベニア板,厚さ2.5t3枚+4t1枚を積層すると,
フレックスが丁度良さげらしい.
反りをつけたキャンバーボードとするため,プレス用の型が必要だ.
2×材(1×4)を5本用意し,プレスしたいカーブに糸鋸で切り抜く.

プレス用の型 300mm幅で固定

切り抜いた凹型と凸型それぞれの5本を300mm幅に均等配列して固定.
凹凸の噛み合わせをチェック,ベニア板を挟み込んでカーブを生成.

凹凸型の完成 噛み合わせのチェック

ベニア板を曲げるため,養生シートで囲った簡易プールに水を満たす.
そこに試しに2.5tベニア板を浸し2日ほど暫し待ち.
水を沸騰させたいが無理なので,熱湯をプールに流し込でみる.
その後急いで凸凹型に挟み6箇所をビス止めして締め上げていく.
2~3日待って板が乾燥したら取り外してみようかと.
直進性を得るため2.5tベニア板のボトムにA型チャンネルソールの加工.

プールに板を浸す 凸凹型に挟み込み
チャンネルソールの加工

熱湯をプールに入れても直ぐに微温くなってしまうので,方針変更.
型に挟み込み徐々に締め上げてヤカンの熱湯を直接板に掛けていく.
しかし,4tは手強い.なかなかうまく曲がってくれず断念.
仕方がないので全てを2.5tで5枚の積層に変更.
曲げてはエポキシで接着を繰り返している途中で,
追加入手したエポキシの硬化剤投入量を間違えて固まらない悲劇に.
結局のところ最初からの作業をまた繰り返す羽目に(泣)
流石に2度目は作業がサクサク進む,反りが入った積層板が完成.
お次は雪板のデザインを検討,カットのため型板を作製.
カット後に表面のデザイン,木目シートを貼ったり,ロゴを書き込む.
ファイバークロスとエポキシで全面をコーティング.
固まったところで水研ぎ,もう一度エポキシを刷毛塗りしクロス目を消す.
番目を上げながら水研ぎして最後に花咲かGでピカピカ仕上げ.
スケボー用の滑り止めを適当にカット,ステップ位置に貼付け.
あれ?レギュラースタンスになってしまった,まあ良いか・・・
流れ止めの紐を付けて完成.しかし雪は何処?富士山??
完成サイズは,1,360×286×13.2t.体重は3.4kg也.

5枚の積層 型板どおりにカット
ファイバークロス貼付 雪板完成



■デジスコ
野鳥観察用のデジスコ,結構面倒なシステムなんだと知らなんだ…
それにまともなものはかなり高額,
ビギナー用の適当なものを物色,結局Nikonで統一.
スコープED-50+DS接眼レンズ×27+アダプターDSA-N1
+カメラNikon1J3+三脚FT-1200で調達.
スコープを覗いても簡単にターゲットを追えないので
ドットサイトファインダーも追加.
シャッターのブレ防止,ケーブルレリースも追加.
J3はワイヤレスアダプターもあるけど…
全体の重量バランスを取るため,スライディングプレートも調達.
ファインダーとレリース用のブラケットは適当なものがないようなので製作.
手持ちの20mm幅3tアルミ板を加工する,
ファインダーは20mmレール対応で都合が良い.
15φ×10アルミ丸棒に7φの穴明け,
側面からM3ローレットビスで差し込んだレリーズ先端を固定.
ブラケットはカメラ三脚ネジを使って固定する訳だが,
ここで例によってネジ問題,何故ISOネジにしてくれないんだろう.
1/4-20UNCのためわざわざネジを入手する必要がある(泣)
早速仮組みのシステムで近所のユリカモメ集団を覗きに行く.
大問題発生,太陽光でカメラの液晶画面が見にくいので
スコープのピントが合わせにくい.
液晶フードを作ろうと100均で材料を物色,早速取り掛かる.

取付金具 取付金具その2
シャッター周り システム全景

100均でうろついてイヤホン&コードケースを2ケと×3の虫メガネを買う.
ケースはスポンジ状で内側の布張りも遮光に好都合.
台形状の箱を作るのにケース2ケをバラシてナイフでカットして組み上げ.
虫メガネはそのままでは固定しずらいし,把手も邪魔なので四角くカット.
液晶への取付は,プラバン1tとプラ材2□を加工して着脱が出来るように.
プラバンはナイフで簡単にカットできるし,
ラッカーうすめ液を接着剤替わりに使えるので便利.
試しに覗いてみると,映像は多少歪んでいるが
ピントは格段に合わせやすくなった感じだ.
もう一品は遮光のみのフード,蛇腹スタイル.
蛇腹と言えば横森良造さんのアコーディオン以来の懐かしい響きだ.
『コバブン』で黒い高級画用紙@50を買ってくる.
折り目にケガキで線引きして,
一度蛇腹折りの癖を付けてから筒状に接着.
順番に指で折っていくのだが,最初の内は要領が掴めず苦戦する.
しかし、次第に折り上がってくると,規則正しい蛇腹模様が愛おしくなる.
これもプラダンで枠を貼付け,前出のフードと交換出来るようにした.
紙なので防水対策として亜麻仁油を刷毛塗りして完成.
フィールドテストをしたいが,寒波再来で風も吹き荒れているし断念.

イヤホンケースと虫メガネ パーツの準備
液晶に取付 液晶を覗いてみる
画用紙に折り目付け 蛇腹フード

結局,中古のワイヤレスモバイルアダプターWU-1bを入手.
スマートデバイスからWi-Fi(2.4G)でリモコン操作が可能となる.
専用アプリでテスト,映像を確認しシャッターを押し,ファイルも取込める.
通信距離は見通しで10~15m程度なので,
警戒心が強い動物の撮影シーンなどには有効かも.
動物と言えば話題の『シャンシャン』30秒間見物に行った,
止まり木で居眠りしている姿を拝見.
その足でせんべろ居酒屋『大統領』へ繰り出す,
17時なのに無暗に長いカウンターは満席状態.
名物の馬モツ煮込みやナマコ酢をポン酒で流し込む,
うぅ~染みるぅ~もう一杯.
そんな体たらく状態なのにハーフマラソンに参戦,
遠州のからっ風が吹きすさび兎に角寒い.
4km地点でダース・ベイダー2匹を追い越した頃に体が温まり始める.
中盤以降はタイガーマスクと抜きつ抜かれつのヒートでゴール,
何とか2時間を切った.とほほっ

ワイヤレスモバイルアダプター タブレットでリモコン

なかなか撮影チャンスを作れずにいる,
しかも遭遇しても被写体の動きが速いと追跡が難しい.
ジャスピンと思った時は既に遅しフレームアウト(泣),
トレーニングでどうにかなるのかな??.
ぶらっと伊豆に出掛けた折,たまたま雑木で発見.
しかも動く気配がなく何とかロックオン,北からの渡り鳥『ヒレンジャク』.
冠羽と言うらしいがなかなか精悍な顔付きだ.

ヒレンジャク

機材は取り敢えずスーパーで貰った段ボール箱に入れていたが.
市販の収納トランクを物色するも,なかなか決定打に欠けている.
面倒だが止む無く自作することに,10t杉板と4tべニアで箱を製作.
箱内には適当に仕切りを設け,クッションにカラーボード5tと2tを使用.
面ファスナーでそれぞれの機材を固定,
箱の蓋は蝶番で開閉しパッチン錠で固定.
ビンテージっぽい取手とゴム足を取付て完成,
さぁて使い勝手は如何なものか…

収納トランク トランク内部



■NAGARASHIの紅茶
かつては「やぶきた」を茶葉で出荷もしていたNAGARASHI地区.
久方ぶりに行ってみると,残された茶の木には春先の新芽がそのまま.
あまりにも眩しい新緑,そのままにしておくには勿体ないと思えてきた.
紅茶なんか良いかもと約470gの生葉を手摘みして持ち帰る.
摘んだのは先っぽの初心な一芯二葉でなく,
その下の世間を少し知り始めた葉っぱ.
家で新聞紙の上に葉を広げ一晩寝かせる.
翌日,少し乾燥した葉を両手で揉んで葉に傷を付ける,結構疲れる.
それを笊に入れ,濡らした布巾とともに袋に入れ,
車の助手席に放置すること6時間.
適当な温度&湿度で酸化酵素により発酵が促されるらしい.
時々覗いてみると,葉が徐々に茶色に変色している.
一度,葉を撹拌してみた,全体の緑が無くなったようなのでお次は乾燥.
電子レンジで様子を見ながら2分ぐらいを何度かチンする.
『らしい』香りが部屋に漂ってくる,問題は味だよね.
葉の原型をある程度留めているので,ハサミで細かく裁断した.
まだ緑が少し残っていて発酵が十分でない葉は念のため取り除いた.
結局,生葉470gは乾燥&選別後に88gに超減量.
早速,プレス式メーカーに茶葉を入れお湯を注ぐと綺麗な琥珀色が.
口に含むと仄かに甘みがあるような、上品な味わいだ.(自画自賛)
万年筆でラベルを書いて保存袋に小分けにしてみた,
名付けて『NAGARASHI'S』ブランド、シメシメってか.

茶畑の新芽 茶葉を広げて
手揉み中 発酵させる準備
発酵後に乾燥 『NAGARASHI'S』ブランド
琥珀色の紅茶

2017.5/7追記
何時もの骨董市,金物専門の店でケガキ棒を発見.
止め金具が真鍮・銅・鉄のストライプ.
贅を尽くした?職人拘りのワンメイク,値切れずに500円でゲット.
惚れ惚れするスタイル,これからの金属加工はこれでケガこうかな.
ところで友人H氏より,『今年は何時摘む?』と言われ一緒に茶摘み.
新茶初取引は史上最高額だったようだが,
少雨と低温で生育は今一つといったところ.
今回は新芽の一芯二葉で挑戦してみる,300g弱を摘んで帰宅.
新聞紙に広げて一晩寝かし,翌日手揉み開始.
新芽なので前回ほど大変でもない.
笊に濡れ布巾と一緒にレジ袋に入れ,
車中と屋根裏で31~46度の環境にて約7時間.
程よい?茶色に発酵したようなので,
後は皿にキッチンタオルを敷いてレンチンで乾燥.
早速,試飲.綺麗な琥珀色で優しい味だ.
前回とあまり味は変わっていないようだ.

ケガキ 摘みたての新茶
手揉み 発酵中
紅茶完成 早速,試飲



■スーパーカブ
ひょんな事からスーパーカブC50BND2を譲り受ける.
90か110が欲しかったが贅沢は言えない,何れは排気量アップを図ろう.
チョークを引いてキックを下すとエンジンは回り始めるが,戻すと止まる.
取り敢えずエアースクリューを調整しようと思ったのだが,
あれれマイナスネジじゃないんだ,2001年排ガス規制対応で
シロウトには簡単に弄らせないぞモードになったようだ.
仕方がないので専用ドライバーを作ろうかと,
真鍮丸棒6φに4.2φの穴を明けてからルーターで内側をD型にする.
ドライバーヘッドに丸棒3φと柄を付けて完成,早速調整するもNG.
どうもSJ系が怪しい,矢張りキャブレターのオーバーホールかな…

cub C50 D型ドライバー
  キャブ調整中

仕方なくキャブを取外しオーバーホール,パッキンセットを入手しておく.
内部は意外と綺麗だった,パーツをキャブクリーナーに一晩半身浴.
SJ#38の細穴は矢張り詰まっている,針金でホジホジするがイマイチ.
また詰まる不安を払拭しようと新品を手配,
右側が新品.パーツNo? 99103-GB00380
ビスが残ったりしないかと心配しながら組み上げ,
しかしキャブは蓄積された技術が凝縮してるって感じだね.
序にエアークリーナーも分解・清掃.
角が左右に三本ずつと実にユニークな格好だね.
それぞれを組付けて徐にキック,エンジン一発始動.
エアースクリューとスロットルストップスクリュー調整.
アイドリングも落ち着いてる感,シメシメ.
嬉しくなって早速区役所にナンバー交付申請.
コロナ禍明けのエスパルス躍進に期待を込めて
パルちゃんナンバープレートをチョイス.
キ〇コ製85ccボアアップキットで黄色ナンバー取得を画策中,楽しか~

キャブバラシ エアークリーナーバラシ
  SJ新旧  キャブ組上げ
  組付け  パルちゃんナンバー

レッグシールドは経年で擦るとボロボロ,仕方なく塗装することに.
序に両サイドカバーもライトグレーで統一感を醸し出そう作戦.
材質はPPっぽいので後々剥がれるのを嫌って
水研ぎ後に染めQ『ミッチャクロンマルチ』で下地処理.
グレー塗装してからクリアを吹いて終了.
ボアアップキットが到着したので員数確認と
手順書を見ながらイメージトレーニング.

レッグシールドほか塗装  85ccボアアップキット
 

さてさて,いよいよエンジン腰上のバラシ.
記憶が覚束ない頭はあまり信用せず,なるべく要所要所で写真撮影.
燃料コックを閉めてドレインからガソリン落して,エンジンオイルも抜く.
キャブレターやマフラー,クランクケースカバーなどパーツの取り外し.
エンジンヘッド周りから手順に従い
ヘッドサイドカバーなどのパーツを取り外していく.
カムスプロケット,シリンダーヘッドのM6ナット×4を外し,
プラハンでコンコンしてヘッドをゆっくりと引っ張り出す.
おぉ~ピストンやバルブがまっくろくろすけ.
お次はシリンダーを引っ張り出す,かわいいノーマルピストンが出現.
ピンクリップを外し新しいピストンをコンロッドに付け替える.
サイズアップされた51.0φシリンダーを組み,ヘッドも復元していく.
パーツの向き確認やノックピンやラバーパッキンなども忘れずに装着.
バルブタイミングを合わせ,バルブクリアランスも自作レンチで調整.
9mmレンチ(何故に旧JIS系?)は3t鉄細板で,
3□レンチは真鍮丸棒を加工して製作.
吸気側0.05mm,排気側0.08mmにセットし,指定オイル5W-40注入.
最近巷で疑惑のハイオクを入れてキック一発,アイドリング20分間運転.
特にオイル漏れや異常振動,異常音なども無さそうだ,ヤレヤレ.

シリンダーヘッド取り外し シリンダー取り外し
  ノーマルピストン取り外し 新旧パーツ比較
  新シリンダー組付け 組み上げ完了
バルブクリアランス調整

これで目途が立ったので調子づいて原付二種申請に役所まで.
ボア51φ×ストローク41.4mm 85ccで黄色いパルちゃんナンバー取得.
三角シールも貼付けて何気に二種をアピール.
ボアアップ効果を期待して抜けの良いマフラー,モナカマフラー装着.
ベトナム製でノスタルジック,メッキも悪くなさそう,高コスパだね.
塗装したサイドカバーもバッチリ,
レッグシールドにはお決まりのウイングマークを取付.
早速ならし運転を始める,100km走るまでは『そろり,そろり』で様子見.
余裕の走りからギア比のミスマッチかなと感じ,
フロントスプロケを13Tから15Tに変更してみる.
1丁増で+5km/hなので10km/hアップ,試走してみると丁度良さげだ.

   黄色いパルちゃんナンバー  モナカマフラーに交換
   サイドカバー塗装  ウイングマーク取付
フロントスプロケ変更

max100kmのスピードメーターに交換の作業.
取付穴のコーナーがメーターハウジングと干渉,少々ハンマーで叩く.
折角のプレスカブ3速表示が無くなってしまうのは残念.
青色LEDを上部に取り付けて点灯させる.
スピード精度は如何ほどか一抹の不安,後日ちゃんと確認してみよう.
もう一つの懸案,タイヤにヒビが入り始めている,
定番のMICHELIN M35(前後共 2.50-17)に交換しよう.
タイヤレバーは車用しかないのでもう少しライトなレバーを製作.
手持ちの鉄板3t 25×300を3本用意,金床で叩いて先端カーブを作る.
序にチューブの虫回しも製作,
真鍮丸棒5φの先端を4.5φにテーパー加工して2.2mmスリットを付ける.
長梅雨でなかなかならし運転が出来ないが,
残り40km走ってオイル交換のタイミング.

ハンドルばらし 100kmメーターに取り替え
金床で鉄板加工 タイヤレバー&虫回し

タイヤ交換してくそ熱い中ならしの100km走行を終えて,オイル交換.
エンジンまわりの増し締めをしたり各部を適当に点検.
まだいろいろと構想(妄想)はあるが,切りが無いのでここで一区切り.
トコトコとマイペースで走る感がたまらないバイクだね.
テントでも括りつけてソロキャンプに何処かに出掛けようかな・・・

タイヤ交換 増し締め

最近どうもウインカーの点滅が怪しいので調査.
ヘッドライトを外しメーター球も点検,
ウエッジ球のゴム製ソケットがどうも心許ない構造.
しかも両極がショートしそうでヘッドライトを収める事で
悪さをしていることが判明,調査中にメインヒューズが断.
ウインカーリレーの接点も黒く焦げて怪しげだ.
メーター球1.7Wはもともと薄暗く特に昼間は見難かったのでLED化改修.
高輝度LEDとCRDを熱収縮チューブで保護,
ニュートラル球は単純に入れ替えれでOKだが,
ウインカー球は回路が工夫されているため,
左右の電圧をダイオードOR回路で点灯させる.
ウインカーリレーは臓物を取り外し,
汎用タイマーIC555でリレーをドライブ,90回/min程度の点滅に設定.
試走してみるとメーター球が明るすぎるのでCRDの電流値を変更,
これで以前より格段に視認性が向上した.
暫くで動作が不安定な事態に,どうも基板上でショートしている箇所あり.
もう一度回路を組み直しリレーからFETにスイッチャーを変更する.
序にウエッジ球はやめて手持ちのテープLEDを1スパンづつを使って,
プリント基板にU字で貼付け,試験点灯すると結構これがイケてる.

ウエッジ球とソケット LED化
ウインカー球のダイオードOR ウインカーリレーIC化
ウエッジ球をLED化

フロントスプロケは変更したものの,試走を繰り返すなかで不満が燻り.
リアスプロケを40Tに変更してみる.
これで純正丁数 F13T-R42T 3.23 から
F15T-R40T 2.67 のギヤ比に変更された訳だ.
結果的にほぼ90ccのセティングと同等になった感じ.
早速100均に買い物序に試走してみると,バッチグーで気持ちがいい.
特に2ndの接ぎがしっくりの感,しばらくこのまま走ってみるだね.
ところで最近の試走は寒さが堪える,ハンドルを握る手も然りで悴む.
そう言えばプレスカブにはグリップヒーターなるものが装備されている.
大して効かないだろうと高を括っていたが,試しにローポジで走ってみる.
厚手の手袋からじんわりと温かみが,そのうちハッキリと実感.
やっぱり文明の利器は素晴らしい,心まで温まり恐れ入りやした…

リアスプロケ交換 グリップヒーター

//// 2021.12/6 ////
最近,坂が気になっていた.
来年の『松本ヒルクライム』にカブで参戦したいと画策.
ツール・ド・美ヶ原と乗鞍ヒルクライムのシリーズ戦.
勿論,今まで坂を攻めた経験も無いのだが憧れる,完走目標で…
カブにバラしたチャリを積載するための方法を検討しようかと.
そのためにはまず我が愛車のシートポストを外す必要がある.
長年外した覚えがなく,見事に固着(電蝕かな)していてビクともしない.
まずはCRCを吹き掛けプラハンでぶっ叩く,まったく微動だにしない.
暫しほったらかし,再度ぶっ叩く,諦めずぶっ叩く.一晩ホッタラカシ.
お次は凍らせるやつ,KUREフリーズルブ.過去あまり活躍していないが.
ぶっ叩く,微動を確認,脈あり僅かな光が差す.辛抱強くぶっ叩く.
ヤツも次第に折れてきた,いよいよクライマックスを迎えとうとう抜けた.
リアキャリアに9t合板の台座を乗せ,塩ビパイプ用サドルバンドで固定.
一番の大物,フレームを左サイドに立て掛け,シートポストを2箇所固定.
下側となるリアステーも念のためアルミ細板を追加して固定.
作業性を考慮して蝶ネジを多用した,チャリは六角レンチが必要だけど.
残るタイヤ2本とサドルを台座に乗せて,はみ出しの寸法をチェックする.
右サイド+0mm,左サイド+140mm,後部+200mm,地上高1,380mm.
重量も当然<60kgで道交法は優にクリア,取り敢えず近場で試走かな.
序にヘッドライトが暗いのでLED化,バルブが長くて放熱部を一部カット.


シートポスト抜き 台座
台座固定
バイク積み込み バイク積み込み後姿
シートポスト固定 リアステー固定
タイヤ固定 ヘッドライトバルブLED化

//// 2021.11/11 ////
清水ミチコリサイタル~カニカマの夕べ~
会場には広く駐輪場がありカブで行くには都合が良い.
カミさんを後ろに乗っけるため,急遽ピリオンシート製作.
手持ちの板は少しサイズが足りないのでホムセンにLetgo
端切れを安くゲットしようとしたが生憎丁度良いのが無い.
コンパネを買おうとしたが,値段を見てビックらこいた.
暫くご無沙汰の間に倍以上の売値が付いているので断念.
結局12t板の両サイドに10□棒を貼付けて450×250を確保.
前側両サイドに加工したアルミ金具で荷台に引っ掛ける.
後側両サイドは塩ビ管用サドルバンドと蝶ネジで固定する.
スポンジは固めのヤツが無かったのでホムセンで購入.
手持ちのビニールレザーで包んでタッカーでぐるりと固定.
コーナーの皺はなかなか上手く処理出来ないがまあ良いか.
早速荷台に固定して跨いでみる,なかなか良さげだね.
これなら短時間ならケツも痛くならないだろう.
キック一発,タンデムでいざ出発.
ミチコ女史は流石に歌が上手い,弟さんもなかなか.


シート裏側 荷台に固定

■イーハトーブ再生記(2009.6/14更新)
同僚M氏よりトライアルバイクを譲り受ける.
HONDAのイーハトーブ(125cc),走行距離は7,315km.
以前に,前身のバイアルスを急に欲しくなり中古品を探し回った.
やっと入手のバイアルスは暫く乗っていたが,
カミさんが勝手に知人に譲る話を持ちかけてしまった,しかもタダで.
当時,YAMAHAのSR400をはじめHONDAモンキーまで,
4台所有していたので確かに持て余していたのは事実だが.
イーハトーブを軽トラで家まで運び込み車体を揺すって見る,
燃料が多少残っているようだ.
キックを数十回試みるが,生命反応なし.
キャブのドレインを緩めてもガスが流れ出てこない,
やはりバラシが必要か?なんちゃってドクターの勝手な診断は,重体.
とうとう踏み込んでしまったド素人,汗だくで車体をバラシ始める.

譲り受けたイーハトーブ 走行距離7,315km

見掛けは,年式のわりに奇麗だが,シートやタンクを取り外すと,
やはり年の瀬には勝てないと言った感が滲み出ている.
俄然やる気が起こったのも束の間,これは意外と手強いぞ・・・
エアークリーナーボックスを取り外し,キャブを外す作戦だったが,
マフラーを外さないとボックスが外れない.
"このままいけっ"と無理やりが祟りインシュレーターが裂けた.
過去は振り返らず先へ進む,
キャブのジェット・ネジ類を全てバラしてキャブクリーナーに漬け込む.
緑色の得体の知れない物質が其処かしこにへばり付いている,
ジェット類の小穴も全て塞がれていた.
穴という穴は全て完璧に貫通させるのだ,
ジェット類は仕上げに荷札の針金でホジホジしてやる.
しかし,ゴムパッキンが既に劣化している入手可能なのか? 
キャブ型名"KEIHIN PC04E"

キャブをクリーニング中 ジェット類もクリーニング

エアークリーナーカバーを取り外し,エレメントを点検.
風化寸前で,ボロボロ落ちたものがボックスドレイン部に溜まっている.
結局,リアサスとマフラーを取り外し,クリーナーボックスを下ろす.
ボックス内部を洗油でゴソゴシやる.
燃料タンクの裏側を覗くと錆びが目立つ.
チョッとワイヤーブラシでのつもりが,気付くとガシガシやっている.
プライマリーを吹き付けて,オリジナルとは違うHONDAカラーで塗装.
サイドカバー2枚も同様に.仕上げにクリアーを吹き付ける.
最後に塗面をピカールで磨き上げ,
タンクのカーブに改めて惚れ惚れする.病気??
序にタンクキャップも磨き上げる,アルミの輝きが蘇った.

クリーナーエレメントが風化寸前 塗装を終えた燃料タンク

マフラーは,右側リアサスを外し,エキパイと分離させ取り外した.
エキパイは勿論,おにぎり形マフラー裏側も錆び錆び.
ワイヤーブラシとスチールウールでガシガシ作戦.
黒の耐熱スプレーを吹き付け,バーナーで高熱を加え定着させる.
探していたサービスマニュアルが見つかった,全184ページの大作.
いろいろなパーツを取り外し,フレームのみの姿になった今,
復元の参考に心強い.
錆びたネジ・ボルト類は,CRCを吹き付けてゆっくりと緩めているが,
手強いやつは,どうしても頭がねじ切れてしまう.
残ったネジをドリルで穿って,取り除き改めてタップを立てる.
ネジ・ボルト類は,ステンの新品に取り替えてやろう.
シートの後部に工具ケースが装備されているが,
錆びなどでちょっと復元は難しい.
復元は諦めてケース取り付け金具はグラインダーで切り取った.
序にメットホルダーも切り取り,
表面を棒ヤスリで仕上げプライマリーを吹いておく.

マフラー・エキパイの塗装 サービスマニュアル
パーツ類を剥ぎ取られたイーハ君

発注していたキャブのパッキンセットとエアークリーナーエレメントが
届いたので組み上げる.フレームの錆落とし,シルバーで一部を塗装.
清掃や塗装したパーツ類を順番に組み上げていく.
キャブ・エアクリ・エキパイ・マフラー・前後のフェンダー・リアサス
フュエールタンクを乗せて,キャブとチューブで繋ぐ.
ホースクリップも新品に取り替え.まだ,手を入れる所は沢山あるが,
取り敢えずエンジンが命を吹き返すのか確認する.
スパークプラグを点検,カーボンをワーヤーブラシで落として
キックでスパークを確認.
タンクにガソリンを1リットル入れて,キャブのドレインでエアー抜き.
いよいよ儀式だ,キックを踏み込む.1度目は生命反応なし.
3度目ぐらいのキックで,単気筒のアイドリング音が突然響いた.
やっと蘇った,心地よい音に暫し聞き惚れる.
6VバッテリーがNGなので調子付いてネット発注.

取り敢えずエンジン健在でホッ?

キャブを調整中に,プスッと突然エンジンストップ.何っ?
スパークプラグを点検,カーボンがびっしり.ワイヤーブラシで清掃.
気を取り直して後部のストップランプ・ウインカー類を塗装などで仕上げ.
バッテリーが届いたので錆び錆びのホルダーを塗装して取り付け.
しかし電球類が点灯しない,何処かに問題あり.後で調べよう・・・
早く走らせたい,逸る気持ちを抑えられない,先へ進む.
シートの金属部が錆びで欠落しているが,そのまま取り付け.
レザー部はアーマオイル塗布.まだまだ手を入れるところがあるが,
サイドカバーを取り付けて仮に復元させた.再びエンジン始動,
エアースクリューとスロットルストップスクリューでアイドリング調整.
マフラーからの排気色が白っぽい,調整不十分を物語っている.
暫しのアイドリングでやはりエンジンストップ.
再び,スパークプラグをチェック,カーボンがびっしり.
何度か調整を試みるが,どうしてもエンジンが止まる.
取り敢えず疲れたしビールだね.

キャブまわり、ビス類はステンに バッテリーまわり
仮に復元

2005.10/10
昨日は,西伊豆・妻良の海賊まつりに出掛けた.
勿論,イセエビのみそ汁&マグロ解体ショーの刺身(無料)を
腹いっぱい食らうためだ.疲れた体に鞭打ち,朝も早から出掛けたが,
時遅し,殆どが食い尽くされ秋刀魚の塩焼きが少々残っているのみ.
残念!!釣りスポットをチェックしながら帰路につく.
その疲れが祟ってか体が重いが,バイクメンテを始める.
あれから何度かキャブを弄ったが一向に改善の兆しは見えない.
スパークプラグは低速走行用のD7EA(NGK)だったので,
試しに奮発してイリジウムのDR8EIXに取り替え.
これまでは2分程度でストップしていたが,
プラグを交換してから5分以上停止しなくなった.
しかし,相変わらず突然絶命してしまいプラグはカーボンびっしり・・・
点火時期は適切なのかと思い始め,
タイミングをチェックしたくなった.タイミングライトが欲しい.
"六宝"さんのHPから安価に製作できそうなのでコピーさせてもらった.
市販の使い捨てカメラのストロボ回路を流用しようというもの.
素晴らしいアイディア,思わず感嘆.一番安いものを購入し,
フィルムが勿体無いと思いつつ撮影もせずカメラをバラし始める.
シャッター回路の替わりにSCRを取り付け,
プラグ点火電圧の洩れを拾いSCRのトリガにする.
基板を適当な箱に収めて,動作チェックOK.

カメラ基板を箱に収める タイミングライト完成、右側の長方形がストロボ

2005.11/6
タイミングライトを製作後,点火時期を確認しようと一度試みた.
タイミングホールキャップを外し,エンジンスタート.
ホールからエンジンオイルが噴出してきて辺りがオイル塗れになった.
慌ててエンジンストップ,どうすれば良いんだろう?
オイルを抜き気味にするのかな・・・
ところでキャブは再び取り外してバラしていた.
改めて点検するためだが,目視する限りやはり異常は見受けられない.
油面を確認した,約19mm.ほぼ良し.
真鍮製のフロートを手で振ると片方に液体が入っている音が聞こえる.
どうも半田付けのところにピンホールがあってそこから侵入したようだ.
ガス抜き穴の半田を吸い取り,ピンホール不良部を補修.
組み上げたキャブを再びエンジンに取り付け.
ジェットニードルのクリップは標準の3段目に戻した.
キックを踏む,一発でエンジン始動.
アイドリングを調整,暫し様子を見ていると意外とエンジンは止まらない.
しかし,排気ガスは不完全燃焼ぎみの黒煙,
プラグをみるとやはり真っ黒.とほほ・・・

フロートの補修

2005.11/19
吸気系は一通りやることはやったかな.
近所の用宗港まで慣らし運転のつもりが,港でエンジンストップ.
キックしても生命反応なし,プラグはガスで湿っている.
家まで5km引っ張って歩きはキツイ,何とか騙してエンジンを回して帰路.
排気系はどうか,マフラーを再び取り外してカーボンを取り除くことに.
前の浜で,アルミホイルで包んだマフラーを焚き火の中に放り込む.
散歩のおやじが"なにしてんの"って感じで興味津々,
1時間程焼き芋状態を続ける.
熱が冷めてから,カラカラとシェイクして中のカーボンを根気良く出す.
キズと思っていたところが,実は肉薄状態で穴が開いてしまった.
ショック! マフラー補修用パテで穴埋め.

マフラーの焼き芋

2006.1/22
あれよあれよと言う間に年も越えてしまった,久々にキックを踏む.
何か新たに手を入れた訳では無いのだが,一発でエンジンは始動.
しかしアイドリングがやけに高く慌ててドライバーで絞る.
その後,やはり突然エンスト.
関連HPでキャブのパーツは新品にするべきとご教授いただいた.
南海部品に発注してあったスロージェットと
メインジェット(ノーマルの#35と#95)が届いた.
またまたキャブを取り外し,ジェットを取り替え.
あれ?フロートを振るとシャカシャカする.
前回フロートは補修したつもりだったのにまたもや浸水ならぬ浸ガス.
半田こてでガス抜き穴の半田を吸い取っていると,
横からガソリンがピュ~っと出てきた.
真鍮にピンホールが出来ている,こりゃもう補修不可.
泣く泣くフロートを発注.取り敢えず納品待ちか・・・

ジェット類を入手

2006.1/29
フロートが入手できたので,前出のジェット類と取り替え.
組み上げたキャブを取り付けて油洩れをチェック,OK.
キック一発でエンジン始動,アイドリングを調整.
暫し暖気運転後にプラグをチェック,以前のようにガスで湿っていない.
しかし,カーボンはしっかし付いている.
取り敢えず慣らし運転に出掛ける,序にスタンドで燃料満タン.
以前のように暫くしてエンストの症状はかなり軽減されたようだ.
調子に乗って,直線コースで○○km/hをマーク.
もう少し改善の余地はありそうだが,今日のところはここまでか・・・

新品となったパーツたち 試運転に安倍川河口へ

2006.2/18
低速域のセッティングはまだ完璧でなく,信号待ちでエンストする始末.
公道を走り始めて,ウインカーがまともに点滅しない事に気付いた.
自分の意思表示がしっかりできないほど不安なことはない.
ウインカーリレーをチェックした,動作不良のようだ.
アルミケースを鉄鋸で切って内部を点検,
絶縁紙がほぼ導通状態となっている.
パーツ探しは断念し,電子式の点滅回路を組む事にする.
負荷はL/Rどちらかの前後ウインカーランプ8W×2と
パイロットランプ1.7Wで計17.7W.
汎用タイマーICの555でパワーMOS-FETをドライブ,
基板に組みフィルムケースに収める.
もともとリレーを支持していたゴムで固定.
赤色LEDは点滅確認のインジケータ,動作は良好.
序にウインカーやホーンスイッチ部をバラし清掃点検,
ヘッドライト回りも錆びを落としスプレーを吹いた.

動作不良のウインカーリレー 電子式ウインカーリレー
リレーのあった場所に実装の図

2006.3/11
最近,ニュートラルランプやウインカーの点灯が不安定.
消えかかったり,まともに点いたり,今日こそ修理しよう.
ヘッドランプ回りを一度バラして補修塗装したので,
アースの接触不良を疑ったが,アースをバイパスしても状況は変わらず.
サイドカバーを外して,バッテリー回りをチェック.
ケーブル関係を弄っていると状況が変化する.
そして遂に点灯しなくなってしまった,
レギュレーターからのマルチコネクター部で断線2本を発見.
どうも腐食して半断状態だったようだ,
有り合わせのコネクターに付け替えて完治.
用宗港までテストライド,鉛筆サイズのサヨリがポツポツ,春告げ魚か.

レギュレーターのコネクター部で断線2本発見

2006.7/9
相変わらずアイドリングはいまいちで,突然プスンと絶命する.
それに加え最近はフロントブレーキがロックする,
もう一度レバーを握り直すと戻るのだが・・・
仕方が無いのでリアブレーキだけ使って乗っていたら,
雨の日に気持ちよくツ~っとスリップ.やばっ!!
どうもブレーキシューの硬化が原因のようだ,
HONDA単気筒専門店のNEUTRALへパーツ発注.
梅雨空の合間を縫って交換作業,
ブロックを台にして車体を浮かせて前輪を取り外した.
不安定な環境のまま作業を進めたので,
バランスを崩し突然車体が音を立てて転倒.
フェンダーには無残にも大きな亀裂が入ってしまった,
作業を急いだがためのミスに愕然,ショック!
気を取り直して,取替え作業を進め復元.
亀裂部は,"はなくそボンド"で接着してシルバースプレーで化粧直し.

ブレーキシューの取替え、左が硬化したシュー

2007.2/12
旧車のアピールポイントのひとつでもあるスポークホイール.
走るには錆だらけでも一向に困らないが,以前から気になっていた.
久々に手を入れようとスポークを発注した,ホンダはバラ売りで計72本.
フロント36本 97226-31296-LO,97606-31295-LO @175,
リア36本 97338-52179-QO,97658-52178-QO @180
リアの16本はまだ入荷待ち状態,
序にフロントフォークのダストシールやブーツも発注.
取り敢えず前輪を外し,タイヤを脱がす.
3Mの#320工業用パッドで錆びたホイールを擦ってみる.
意外と手強そうだ,真鍮ブラシでも擦ってみる.
既に腐食によって表面は凸凹状態のようだ.
ツルツルにするのは相当な根性が必要と断念,適当に擦って良しとする.
ニップルレンチは意外と高価,手持ちの不要スパナを加工して流用.
スパナの片方の頭を落として,スリットを入れる.
フロントとリア用に都合2本製作.
ニップルにCRCを吹きつけ試しに回してみる,以外と調子が良い.
36本の内34本は緩んだが,残り2本は錆付いて回らない.
力技,ペンチでプッちん.
新品のスポークを先に内側用の16本,次に外側用の16本と組み付ける.
ニップルを指で締める程度に仮組みし,
子供の古い勉強机を使って車輪を回転できるようにセッティング.
車輪を回しながらセンター出しと振れ取り,
ゲージはボール紙とマジックの印だけ.
ニップルの調整で除々に収斂,
±1mmぐらいまで振れが収まったので良しとする.

スポーク、リアの16本は入荷待ち 錆だらけのスポーク、試しにホイールを擦ってみる
なんちゃってニップルレンチ2本完成 センター出しと振れ取り中

2007.2/17
フロントフォークのフォークパイプは錆が浮き出ていて気になっていた.
トップとボトムのブリッジのボルトを緩め回しながら引き抜く.
耐水ペーパー#320,#800で水研ぎとピカール攻撃.
サスの効き具合も今一なので結局分解することに.
ドレーンプラグを外しオイルを抜き,万力で挟みソケットボルトを外す.
フォークボルトも外し,スプリングの点検.
自由長を測ると390mm,まだ使えそうだ.

錆だらけのフロントフォーク 全分解と錆落としで筋肉痛

2007.2/24
オイルシールやオイル(YAMAHAだけど良しとする)を入手したので,
組み立てを始める,オイルシール固定のサークリップが外せない.
"いつもの力ずくで"が,どうも無理そう.
サークリッププライヤーは高価だろうと決め付け,
先曲がりのプライヤー(@498の安物)を先端2mmφにグラインダーで加工.
おおっ楽勝,簡単にクリップを外せた.と思いきや,
今度はオイルシールが外れない.
ニッパで引きちぎりながら力ずくで外す,
たまたまあった40φのパイプで新品シールを叩き込む.
バラしてあった錆だらけのトップブリッジは,
いつもの様に耐水ペーパーとピカール攻撃.大筋肉痛!
ボトムブリッジは今回初登板のKUREラストリムーバーで錆落とし,
シルバー&クリアー塗装.ヒビだらけのタイヤも交換だ.
DUNLOP K950も届いたので,スポーク交換済みのフロントだけ取り付け.
今日はこんなところかな,MOVIXに"武士の一分"を観に行く.

フロントフォークの組み立て ブリッジの仕上げ

2007.3/11
リアのスポーク16本を入手してあったので,取替え.
フロントと同様にホイールを耐水ペーパーで擦って,ピカールで仕上げ.
細かな錆はどうしても取りきれない,筋肉痛だし途中で妥協.
序にブレーキドラムも艶消し黒で塗装.
例によって内側,外側の順にそれぞれ16本のスポークを組み立てていく.
センター出しと振れ取りで±1mmぐらいに収まったかな,良しとする.
ピカピカとなった前後車輪は気持ちが良いものだ.
取り外したシートが気になっていた,皮を剥ぎスポンジを取り除いた.
思ったとおり,鉄板の一部は錆で身まで無い状態.
FRPのコピーも考えたが,オークションで入手たもので良いとこ取り作戦.
入手した鉄板は錆落としと塗装,元のスポンジ&シートカバーを取り付け.
仕上げにアーマオールを塗りたくり艶出し.

スポーク交換完了、ピカピカ! 錆だらけだった鉄板&再生したシート

2007.3/18
先週に引き続き作業,とうとうやってしまった.
やりだしたらきりが無いので避けていたが,エンジン以外は全分解.
パーツごとに洗浄や塗装,グリスアップなど気長に進めよう.

とうとうエンジンまで降ろしてしもうた・・・

2007.4/22
フレームの全塗装も完了,それぞれのパーツを分解し磨き組み上げる.
徐々にフレームにパーツを取り付け始めた,リアサスもピカピカ.

フレーム全塗装完了

2007.5/6
これ以上パーツを取り付けたら2階から降ろせなくなる.
仕方ないが残りは外で続ける事にする.
エンジン本体も大分寂れている,サンブラしたいが腕力だけで処理.
フィンの奥まで手が入らない,素人の域だが適当に妥協.
それ以外のパーツも磨き上げながら,記憶を頼りに組み上げていく.
しかし,50歳の記憶力は箍が知れていて,
バラしの途中に撮った写真が役に立ったと言うか救われた感.
8割方完成に近づくと,何とかエンジン始動まで漕ぎ着けたいと焦る.
晴天GWの大半をイーハ君の復元に費やしてしまった.
タンクを載せキャブまでガスを通して,試しにキック.
何度目かでエンジンが目覚めた.

ポツンと佇むイーハ君の心臓部(右下) 8割方組み上がる
あと少しってとこか・・・

2007.5/13
先週に引き続きキック,しかしエキパイから排ガスが漏れけたたましい音.
しかもいきなりフルスロットル状態,何故なんだと1週間悩んでいた.
一度思い込むとなかなか自力で脱出は困難,
何度も取り付けたパーツを順番に確認する.
やっと原因が判明,キャブのスロットルバルブが
180度逆に取り付けられていた.あちゃ~
前後ブレーキも一応効いているようなので
我慢できずヘルを被り試走,この際音は気にせず.
500mほど走ったところで,いきなり"カラッ"と音が聞こえた瞬間から
クラッチがノーコン状態に.何度クラッチレバーを握って
チェンジを入れても動力がまったく車輪に伝わらない,どうしたことか?
仕方なしに家まで引き摺って帰る,
オイル交換したばかりだがR側クランクケースのバラシを覚悟する.
バイク用品屋でエキパイのガスケットを購入,
早速取り付けエンジン始動しテスト,完璧.

一応走り始めたのだが・・・

2007.5/19
先週のトラブルは何なのかと調べるつもりで
バイクのシートカバーを外そうとした.
ふとリアスプロケに目が行く,スプロケも一生懸命磨いたのでピカピカだ.
でも何時もと何かが違う.あら?あらら??チェーンが無い.
あの"カラッ"はチェーンが外れた音だったんだと.
試走したコースを歩いてどこかに落ちていないのか,
キョロキョロ探したが見つからず.チェーンを磨いて組み付けるとき
クリップが確実に取り付けられている事は確認した筈なのに・・・
外れた原因は分からないが,
チェーンが無いことには話にならない,仕方なしにWeb!keに発注.

2007.5/26
チェーンを入手したので早速取り付けてグリスを吹き付け.
フロント・リアのブレーキ調整,フロントサスにエアー注入して再び試走.
1km程度ゆっくり走るが,特に異音や振動は感じられない.
もう少し飛ばしてみる,問題無さそう,何とか復元完了かな.
しかし1個残った使途不明のステンリングは何なのか・・・

YAMAHAのDT?カタログ風のイーハ君

2007.12/16
復元は終わったものの,相変わらずアイドリングが安定していない.
プラグのカブリ具合から,どうもガスが濃いようだ.
パイロットジェットの番手を下げようとジェットセットを購入.
しかし,キャブを丸ごと外すのは面倒だし避けたい.
試しにフロートチャンバーの取り付けビスを緩めてみた.
が,エキパイが干渉,くぅ~~止む無く外す.
#35から#32に変更してみる,多少の改善は感じるもののイマイチ・・・
更に#30に変えてみる,結構いけるかも.これでちょっと様子見かな.
点火プラグをチェック,これまでカーボンで真っ黒だった電極が
交換後は良い感じで焼けていた.

ジェットセット#32,30,28 ジェットを交換中
before 後ピンで申し訳ない・・・ after

2008.9/13
結局のところエンストしてしまう状況から脱却できていない.
インシュレーターを取り外し点検,定規を当てると多少の反りがある.
ガラス面に耐水ペーパーを貼り付けて平面を出すための研ぎ.
Oリングも新品を取り寄せ交換.復元させてテストするも状況は変わらず.
最後の手段,キャブを新品に交換か.ヤフオクで6,750円で落札,
ショップで購入すると17,000円ぐらいなのでラッキー!
入手したPC20はイーハ君のキャブとは多少違うので加工が必要.
ナット固定用の耳を切り落とし,
タップの立ててある6φの一方を6.5φ,もう一方を7.5φに穴明け.
ジェット類の番手をイーハ標準に取り替えてセッティング,キックを踏む.
アイドリングを調整して様子見,どうにかエンストはクリアできたようだ.
国道246号をテストラン,スロットル戻しで息つき.
中高速域のセッティングがまだ必要みたい.
プラグを点検すると,カーボンがかなり.走りながら微調かな・・・

インシュレーターの平面出しとOリング交換 新旧キャブ
PC20キャブの取り付け部の加工 PC20キャブ取り付け完了

2009.6/14
先月,久々にイーハ君に乗ろうと駐輪場へ向かうと,
何故かバイクカバーが外されている,あれ?
キーを差し込もうとした時に初めて気が付いた,鍵穴が潰されている.
無理にイグニッションをONにしてキックを降ろしたがエンジン始動せず.
暫しほったらかしていたが,気を取り直して改修作業.
キーシリンダーは取り外して,トグルスイッチで代用.
ホーンの裏側あたりにひっそりと取り付け.
「瑞泉」のボトルキャップを切り抜いて,穴が開いたキー部に貼り付けた.
スイッチを入れ再びキックを降ろすが,なかなか目覚めてくれない.
プラグを外して清掃,火花をチェック.キャブのドレインを緩めて水抜き.
バッテリーチェック,上がりぎみなので補充電.
簡単に出来ることはやったかな・・・もう一度キック,
何度目かでやっとこさエンジン始動.

イーハ君の潰された鍵穴
トグルスイッチで代用 瑞泉のキャップで穴塞ぎ



■池の自動給水
シジュウカラを呼び込もうとアオダモの木に巣箱を設置.
暫く音沙汰なく諦めかけていたところ例の囀りが近くで.
窓越しに待ち構えていると巣箱から出るところを目撃.
毎日のように出入りしているがどうも巣材を運ぶ気配も無い.
コンコンと中から突いている音が聞こえる,穴を拡げたいのか?
今日もせっせと番で活動中,当面様子見.
部屋に蠅が一匹,何とか仕留めたいところだが,
棕櫚の葉を取ってきたので編み込んで蠅タタキ完成.
しかし,肝心のターゲットはいつの間にやら行方不明.


アオダモに巣箱 シジュウカラ降臨
棕櫚の葉 蠅タタキ

さて,本題の給水システム.
パーツは揃えてあったのだが,ガレージの整備で手が回らなかった.
給水のトリガーは下流に仕掛けたフロートスイッチ,減水でON.
信号はコントローラーに渡され水道の電磁バルブを開き給水する.
近くのベランダに手動でも給水出来るリモコンを設置した.
行く行くはスマホからもリモコンで給水出来るよう画策中.


水道分岐 給水コントローラー
上流から給水 フロート
ベランダリモコン

システムは順調に動作していた,線状降水帯の到来までは…
動作点検のため手動でバルブ開とするも反応なし.
設置したときの一抹の不安が過る,もしやとコントローラーを点検.
蓋を開けると基板が床上浸水状態,復旧させるのは絶望的.
改めてシステムを組み直し,本体もベランダに設置場所を変更.
序にTP-Linkでスマホからもバルブコントロールできるようにする.
AC入/切から接点出力に改修したものを実装.


回路組込み 新制御ボックス

伊豆への途中で由比の『ヤマボシ水産』に立ち寄り.
海鮮丼と桜エビのマリネ,旨いしコスパも最高.
向かいの半分野良猫が睡蓮鉢で警戒しながら喉を潤している.
徐々に距離は縮まりつつあるがまだまだかな,尻尾が可愛いのだ.
さて,池循環用の水中ポンプが突然故障.
分解してみたがどうも重症(泣),ローター取替の必要ありか.
ポンプ用枡の水位が時々低下したことが要因と思われる.
その場合はポンプを強制ストップするよう保護回路を追加.
水位センサーを枡に設置してポンプ用電源を入/切させる.
夜間はポンプを停止させるようフォトセンサーも組み込む.
これで暫し様子見かな.


海鮮丼 野良
保護回路 水位センサー
枡に設置 動作試験

■ハンドプレーン
WOODSHED FILMS製作の「COME HELL OR HIGH WATER」を観る.
海と一体となって,ごく自然に波乗りを楽しんでいる.
そこらの「板っきれ」を適当に切って,ハンドプレーン.
ボディーサーフィンで使うまな板サイズのサーフボード.
早速,さわぐるみの10t板で作ってみる.
鋸で輪郭に沿ってカット,手を添える半弧を整形.
ミニカンナで表と裏のフェイスを整える.
ペーパーで仕上げた後に保護のためアマニ油を擦り込む.
GOPROのアタッチメントをリャンメンテープで固定して完成.
今日は波が期待できないし,車が無いのだが我慢できずに
kawasaki W650の荷台に,サーフィン用具一式を括りつけて,
相良須々木海岸に向かう,天気が良いので風が気持ちがいい.
白浜の坂を登って見えてきた海をチェック.
やはり波はショボイが折角なので,勿論着替えていざ.
サイズが厳しくてほとんど滑るどころではない,まあ天気良いし・・・

輪郭の整形 ハンドプレーン完成
バイクでポイントへ 波が小さい
うあぁ~



■シーカヤック
沖に向かってパドルを漕ぐ,大海原と比べれば小さな木の葉.
カヤックは冒険心を擽られる.
プライウッドを使いステッチ&グルー工法であれば短期の製作が可能.
FRPでコーティングするため,真冬は硬化しづらいのでなるべく避けたい.
日増しに寒くなっている,早く取り掛かりたい.
体重が180ポンド以下であれば,16フィートのモデルで良さそう.
5m弱の船を作ろうとしているのに,作業場所が無い.
侘図名を取ろうとする自分は既に諦め,逸る自分が見切り発車.
製作図面を発注してしまった,意外と高額なのは著作権料のせいかな.

①作業用の馬の製作
取り敢えず作業するためのカヌーを載せる馬を2個作ろう.
ホワイトウッド2×4材(@230)を6本購入,鋸で切断した.
切り込み・穴あけを済ませM8のボルトで組み上げる.

馬の部材をカット 馬が完成

②ハル・パネルの製作
図面を眺め,必要部材を考える.
なるべく簡単に入手可能な部材を使いたい.
ハルには,16フィート長のサイドパネル2枚,ボトムパネル2枚が必要.
パネル材料は4tの1類耐水合板を4枚購入し,幅300mmでカット.
当然,サブロクサイズなので1,800mmでは船体の長さに届かない.
1,800×300mm板の3枚をスカーフジョイントで,16フィートを確保.

図面を眺める

スカーフジョイントは,単純に傾斜を付けた面を
お互いに重ね合わせて接着する手法.接合面を広くとり,
板厚の8倍のスカーフを作って接着し周辺部と同じ強度を得る.
板の端から4mm×8=32mmの位置にラインを引き,
4枚の板を階段状に重ねシャコ万でクランプ.
鉋の刃を研いで慎重に傾斜を付けながら鉋がけしていく.
合板の層が帯になって現れたら,帯同士が平行となるよう
慎重にチェックしながら削る,刃の切れ味が物を言う.
ほぼ削り終えたらサンドペーパーで仕上げる.
3枚の板を接着するので,真中に位置する板は両端にスカーフを作る.

スカーフ完成

4枚を一度にスカーフ加工すると合板の接着剤で鉋の刃が傷んでいる.
本日,改めて刃を研いだ.序に包丁も研いでやった.
気が付いていないのか感謝の言葉は特になし.
また4枚を重ね鉋がけを2度繰り返す.
サンドペーパーで仕上げ,これでスカーフ加工は完了.
システムスリー社のマリンエポキシを試しに3クォート,
シリカパウダー,ファイバーグラステープを発注.
例によって大掃除とか買い物に付き合わされ,
折角の休みなのになかなか作業が出来ない.
合間を縫ってデッキをハルに接着するためのシアー・クランプの加工.
杉角材(25×19)をボード長にするため,8:1のスカーフ加工をする.
鋸で斜めにカットし,仕上げは鉋で.
3本繋いで5m長を2本確保する.接着はハル・パネルと一緒にやろう.

シアー・クランプのスカーフ加工

メジャーを片手に家の中をウロウロ.
廊下とかベランダの長さを計るが,
適当な長さと幅を確保できる作業スペースが無い.
しかも製作中は日常生活に支障を来たしそうだし,
カミさんの猛反対は免れない.
実家の離れに適当な空き部屋があるのを思い出す.
確か5mぐらいの直線距離はあったはずだ.
移動時間が掛かるのはやむを得ない.製作を進めるのが先決だ.
早速,材料・工具などを車に積み実家に向かい部屋に運び込んだ.
ハルパネル,シアー・クランプの接着を始める.
マリンエポキシの樹脂と硬化剤を2:1で混ぜ合わせ,
シリカ・パウダーを添加し接着剤とする.
エポキシがはみ出すと後処理が面倒なので
要らぬ箇所に紙テープ、ラップなどでマスクする.
圧着する時にお互いの板が外側に逃げ出そうとするので,
床に釘で板材を固定する.
スカーフ面に接着剤を塗布し10kg程度の重石を乗せ一昼夜待つ.
パネル3枚をジョイントし,船体の長さを確保する.
シアー・クランプも同様にジョイント,シャコ万で圧着.

ハルパネルの接着 マリンエポキシ
ハルパネルのスカーフ断面 シアークランプのスカーフ断面

③パネルの採寸,切り出し
スカーフ加工を終えてハル・パネルの採寸を始める.
糸を張ってパネルにベースラインを引き,
12吋ごとの垂線にオフセット値を記していく.
スムースなカーブとなるようにオフセットポイントを繋いでいく.
バウとスターンは設計図のフルサイズをそのまま写し取る.
パネルの表が船外側となるように2枚のレイアウトを左右対称にする.
いよいよ切り出し,ライン外側を切り残しながら慎重に鋸を進める.
取り敢えずサイドパネル2枚を切り出したが,
約20mを鋸引きした訳でもうクタクタ.ラインに沿って鉋がけをして,
2枚のパネルを合わせてから再度鉋がけをして完全に同型とする.

ハルパネルの採寸 パネル切り出し完了

④シアー・クランプ取り付け
ハル・パネルに6mmはみださせてシア・クランプを接着する.
5m弱長を接着するため大量のシャコ万が必要.手持ちでは足りない.
こんな事ぐらいでしか使う機会は無いだろうと思いつつ,
仕方なしに15本追加購入.
エポキシを混ぜ合わせ塗布,シャコ万で圧着する.
2枚同時にやっても良かったが,ここは慎重に1枚づつ進めよう.

シアー・クランプ取り付け

ここの所なかなか時間が取れなかった,
今日は徹夜明けの仕事を終えての久々の作業.
もう1枚もシア・クランプを接着した.
採寸済みのボトムパネルのオフセットを再度確認.
作業慣れしてきたのか寸法取りのミスを発見,手直しをして慎重に進める.
鋸と鉋で大まかにアウトラインを成形した.
本日はボトムパネルの仕上げ,2枚を重ね鉋で慎重に最終調整.
スカーフ部分のはみ出しエボキシを棒ヤスリとサンドペーパーで仕上げ.
⑤いよいよ次のステップ,ステッチに取り掛かる.
パネル2枚を重ね,アウトラインから内側に約9mmのポイントに
100mm間隔で1.5mmφの穴あけ.
内側9mmラインを簡単に描くのに,真鍮板とアルミ厚板でジグを製作.
馬に乗せ,銅線#18で穴を通し捻って2枚のパネルを縫い上げる.

製作したジグを使ってライン引き ボトムパネル2枚をステッチ

ここの所なかなか時間が取れず,久々の作業.
サイドパネルのバウとスターンを銅線で仮止めして馬に逆さに乗せる.
バウから約2.6mの最大巾ポイントに
角材を使って仮のビームとしてハルを広げておく.
広げたサイドパネルの上に3~4本角材を渡し,ボトムパネルを乗せる.
バウからボトムパネルの穴に合わせサイドパネルに穴あけしながら,
銅線を緩めにステッチしていく.
徐々に銅線を締め上げていきスムーズなカーブを作っていく.
平たいパネルが急に立体的になり,やっとカヌーらしくなってきた.

サイドとボトムのパネルをステッチ 徐々に締め上げていく

穴あけて銅線で止めるを簸たすら繰り返す.
銅線をほぼ締め上げたが,ボトムパネルの合わせがスムーズでない.
仕方なくもう一度銅線を外し鉋がけをする,今度はピッタリだ.
ハルを上に向けドライバーで銅線が木にぴったり付くように押さえ込む.

ドライバーで銅線を板に馴染ませる

またハルをひっくり返し,銅線を締め上げる.
再度ハルを上に向け,シャコ万と角材で馬につり下げる.
バウとスターン側に板を渡し,水準器で水平を取る.
離れたところから2本の角材が平行かチェック,ねじれは無さそうだ.
キールラインが多少凸凹しているのが気になる,手直しをしようか・・

バウ側の接合
らしくなったハル キールラインのチェック

⑥ハル内側の接合部にエポキシ充填
6t合板で前後のバルクヘッドを切り出す.
ハルの所定位置に据えてみる,隙間があるがあとで何とかしよう.
エポキシにマイクロバルーンを混ぜ,
ハルの内側からパネル接合部分に銅線を覆うように充填する.
薄板の切れ端でそれぞれのカーブに合わせた
3種類のツールを作って充填に使う.

充填用のツールとマイクロバルーン

充填後,ファイバーグラステープ75mm幅をその上にのせ,
エポキシを染み込ませ張り付け,序に内側全体を刷毛でコートする.
冬の間に作業予定のつもりでエポキシは低温用を購入していたため,
ゲル化が早くなり焦ってしまう.

エポキシ充填とグラステープ貼り付け完了 内側全体もコート

バルクヘッドとハルに隙間が出来ているので,
細板をあてがった上にエポキシで充填する.
再度船体の捻れを水準器でチェック.

バルクヘッドの処理

⑦デッキ・ビームの製作
ハルのシアー間を橋渡し,カヤック全体の剛性を得る重要なパーツだ.
製作順序としては,ちょっと気が早いがエポキシの硬化を待つ間に
デッキ・ビーム製作用のジグを作る.
12tの合板を2枚張り合わせR=381mmの円弧を描きカット.
そのRに4t合板を5枚沿わせて接着成形するため,
シャコ万用の穴を8箇所開けた.

デッキ・ビーム用ジグ

合板にエポキシを塗布し5枚を重ね,
円弧の中心部からシャコ万で固定していく.
徐々に締め上げ円弧に馴染ませる.
左右にもブレないようにシャコ万で締めてエポキシの硬化を待つ.

デッキ・ビームの製作 シャコ万で締め上げる

2日ほど置いたのでエポキシは完全に固まった,シャコ万を取り外す.
弾性があるため少し広がり,多分R=600ぐらいになっているだろう.
棒やすりとサンドペーパーでエポキシのはみ出しを取り除き,
側面などを仕上げる.

デッキビーム完成 デッキ・ビームの積層側面

⑧ハルのグラッシング
ハルをひっくり返し,締めていた銅線を切断しヤスリで突起を削る.
パネル接合部を鉋で均し,ウッドフラワー入りエポキシで隙間を埋める.
はみ出したエポキシはスクイージーで拭い取っておく.
硬化待ちにデッキ・ビームの仕上げとデッキの釘打ちに使うジグを製作.
デッキビームは所定の位置にM4×40mm木ネジとエポキシで取り付け.

パネルの隙間にエポキシ充填 デッキ・ビームの仕上げとデッキジグ製作
デッキ・ビーム取り付け

エポキシ硬化を待って接合部をサンディング,スムーズなカーブを作る.
ファイバークロス200g/㎡をハルの上に敷き馴染ませる.余分はカット.
エポキシをぶちまけ,スクイージーで絞出しながら伸ばす.

クロスにエポキシをぶちまける スキイージーで薄く広げる

エポキシのゲル化を待って,2度目の塗布.
クロスの網目を潰すように刷毛塗り,100均の刷毛が調子良い.
エポキシは薄く塗るように注意しているが,重量が嵩むのが心配だ.

100円ショップの刷毛で塗る グラッシング完了

バウとスターンにはもう一枚クロスを貼り付ける.
その間に耐水ペーパーで表面のサンディング.
刷毛目が残っているのでそれを潰すよう往復運動を繰り返す.
電動工具に頼りたいと思い始める.
並行してシアー・クランプを鉋がけしてスムーズなカーブを作っていく.

耐水ペーパーで表面のサンディング シアー・クランプの鉋がけ

⑨デッキパネルの貼り付け
4t合板を使ってスターン側の半分のパネルを大きめに切り出す.
長さが足りないので例によって事前にスカーフジョイント.
デッキの裏側も防水のためエポキシを刷毛で塗っておく.
ハルに乗せ後部のバルクヘッドのところから前出のジグで
ポイントを決めシアークランプに銅釘を打ち付け.
意外とRがきつく思うようにカーブを描いてくれず釘が浮いて焦る.
仕方なくロープを何本も用意して角材を挟み込み締め上げていった.
何とかハルに密着したようだが,取り敢えずエポキシの硬化を待つ.
1週間後,硬化したエポキシを確認し,合板のはみ出し部分をカット.

デッキの貼り付け はみ出し部分をカット

バウ側も合板をスカーフジョイントして,ハルに貼る.
前回のスターン側で得た教訓が生きて順調に終わる.
が,設計図をよく眺めてみるとバウ側にデッキビームがもう1箇所あった.
もう後の祭りか,このまま見なかった事にするかは今後の課題となった.
前後のデッキ接続は補強板を裏に貼り付けシャコ万で固定.

バウ側デッキ貼り付け 前後デッキの接合

エポキシの硬化を待って前部デッキのはみ出し部分をカットして鉋掛け.
バウからスターンに糸を張ってセンターラインをマーキング.
コクピットとハッチ部を図面から写し取り,回し挽きノコで開口部カット.

開口部をカット

⑩コーミング
5.5tの合板で3枚のスペーサーと1枚物のリムでコーミングとする.
スペーサーは板材節約のため半分のものを6枚用意.
なるべくラインの精度を上げておかないと後の加工が面倒になる.

コーミングのパーツ

コーミング前部はデッキ・ビーム,後部はバルクヘッドに載る位置に.
エポキシを塗布してスペーサーを前部センターラインに合わせ釘で固定.
スペーサー6枚を仮置きし,リムを乗せ位置決めを行う.
決まったところでシャコ万で固定する.
絞出されたエポキシは入念に拭い取っておく.
硬化後,コーミング内側の段差を反り鉋と棒ヤスリで仕上げていく.
汗だくになりながら格闘すること1時間,
やっと積層した合板の模様が見えてきた.

コーミングをシャコ万で固定 コーミング仕上げ

⑪デッキのグラッシング他
デッキにファイバークロスを敷きエポキシをスクイージで広げる.
ゲル化を待って再度エポキシを刷毛塗りしクロスの網目をつぶす.
スターン側にはトレーシングペーパーに描いたワンポイントを置いた.

デッキにもファイバークロス コーミング周辺

ハッチ周辺を補強するため,開口部の前後に4t合板(幅38mm)を
左右のシアー材に跨ぐように,デッキの裏側にエポキシで接着する.

ハッチ周辺の補強

⑫小物パーツの製作
船体製作と並行して小物パーツを製作する.
ハッチには,寝袋やテントやコンロなんかを積み込み朝一で旅に出る.
てな事を考えながら・・・
前後のハッチカバーは原寸図面から4t合板に写し取りカット.
フレームは所定のRで加工する.
エポキシを塗ってフレームと合板をシャコ万固定.
デッキに乗せてみるとフレームが当たる.ヤスリで修正を加える.

ハッチカバー製作 デッキに乗せてみる

コンパスの必要となるような航海に憧れを込めて.
RULE社のコンパスを入手,コクピットの前方に取り付け予定.
専用の木台を製作,キハダの板材を120φの円盤にして角を落とす.
ボルトを通してボール盤で銜えてヤスリで仕上げ.

コンパス

コクピットには,フローティングバックレストを取り付ける.
所要のカーブを得るため,前出のデッキビーム治具で
5.5t合板3枚でRを作り,補強材とする.
4t合板をバックレストの形に切り出し,背面に補強材を接着.

バックレストの製作

⑬サンディング
サーフボードの製作でも経験してきたが,一番辛い作業だ.
美しく仕上げるために,ただ簸たすら磨くのだ.
これまで文明の利器である電動工具は嫌ってきたが,面積が広い.
止む無くホームセンターで特売の電動サンダーを購入.
目の粗い耐水ペーパーをセットしサンディング開始.
よく見るとあちこちにエポキシの液垂れが出来ている.
途中の雑な作業は,後から余計な時間を奪われる典型的な結果だ.
仕方が無い,根性あるのみ・・・始めるとするか.
手動と電動を駆使していよいよ佳境に入る,汗が次々と滴り落ちる.
4日間掛けて汗と埃の格闘を繰り返し,サンディングが完了.
当然旨いビールが飲めたのは言うまでも無い.ふぅ~・・
並行して小物類のコーティングやクラブハンドル用の穴あけを進める.
フットブレイスは自作して固定を考えたが,
うまくアジャストするポイントはなかなか決められない.
市販のアジャスタブルな物を購入,序にスプレースカートを入手.

サンディング開始 汗だくのサンディング
4日間掛けたサンディング完了 フットブレイス他

⑭仕上げ
プライマーは使わず,#180のサンディング後に
いきなりウレタン系マリン用ニス塗布.
刷毛は使い捨てのつもりで100均の一品,
執拗に抜け毛が塗布面に,ピンセットで丁寧に拾い上げる.
#400の耐水ペーパーで水研ぎしつつ,デッキ・ハルの3回塗布を完了.
4t合板を当てて,フットブレイスを
シアークランプから2吋離してM6ビスで取り付け.

フットブレイス取り付け ニス3回塗布を完了

⑮艤装
デッキのニス塗布も4回を完了したので,小物類を取り付けていく.
シートは20tのウレタンフォームを成形して
2段重ねて粗めのサンドペーパーで仕上げ.
バックレストにもフォームを貼り付けて
所定の位置にナイロンストラップで取り付け.
コンパスやショックコードの取り付け,
前後ハッチには防水パッキンを貼ってナイロンベルトで固定.
バウとスターンにクラブハンドルを取付け,何となく”らしく”なってきた.
バックレスト固定のストラップ2本をビス止めして遂に完成.
体重測定してみると約24kg,出来るだけ軽量化を目指したつもりだが,
今から体脂肪を落とそうとしても無理.
早速、進水式と言いたい所だが,
車のキャリアはフラットバーしかも軽四なのでアダプターを作る.
ハルの角度に合わせた合板をLアングルでフラットバーに固定.
少女のリボンみたいになってしまった,まあいいか.
これで何とか運搬出来るだろか,海はまだ少し遠い・・・

シートとバックレスト取り付け コンパス、ショックコードなどの取り付け
クラブハンドルの取り付け キャリアの改造

⑯パドルの製作
市販品を購入しようと思っていたが,トラディショナルな物が欲しい.
グリーンランドパドルを作ろうと資料を探し始めた.
ブレードの最大幅90mmのスリムな一本物だ.
長さを約2,250mm,ホムセンでホワイトウッド(2×4材)@580を購入.
なるべく節の少ないものを選んだが,鉋がけの時にネックになりそう.

⑰進水式
完成したカヤックが六畳間を独り占めにしてから,
あっちゅう間に約半年が過ぎてしまった.
2004.07.25三保に進水式に出掛ける.
取りあえず見事に浮いた,当たり前か.海水が浸水する気配もない.
沈が心配なのでライフジャケットを身に付ける.
パドルを握り漕ぎ出すとスゥ~っとカヤックが進み始めた.
遠くの離岸堤まで一往復,帰りの向かい風は堪えるが快走そのもの.
沈した時どうするの?セルフレスキューにトライ.何度目かでクリア.
100均の醤油チュルチュルをビルジポンプ代わりに
海水を汲み出すが埒があかない.

進水式

⑱収納
製作時に使用した馬に乗せ,6帖間を斜めに占拠し非難を浴びたが,
そろそろ移転構想を実行しようかなと,部品調達.
移転先は,玄関からの一直線の廊下のみが唯一長さを確保できる場所.
スターンはポールを渡し乗せる,バウは滑車を使って吊り上げる.
天井近くに鎮座されると邪魔臭いかなと心配していたが,
以外と見てくれはスッキリしている.

Before After

⑲ハッチカバーの再製作(2013.9/14更新)
デッキのRに密着していないハッチカバーが気になりだした.
前後共にもう一度製作しようと重い腰を上げた.
デッキにボール紙を当ててRを丁寧にトレース.
4tベニア板にRを付けたフレームをシャコ万で固定.
熱湯を板に掛けてRを馴染ませる作戦は見事に効果無し.
#200ガラスクロスを敷いてエポキシを塗布.
硬化を待ってサンディングとニスを4回塗布.
10tのスポンジゴムをカバー裏周囲に貼り付けて完成.
デッキとの密着も以前より改善されたようだ.

ハッチカバーに熱湯 エポキシのサンディング
フロントハッチカバー リアハッチカバー



■弓角
ひょんなことから弓角製作,表の浜で青物釣るぞGo!
透明PET板3tを40×8mmにカットして,
小魚らしいカーブに削り,ハリス用に0.8φ斜め穴を開ける.
目玉シール用に4φで窪みを作り,針用に1.2φの穴も開ける.
ペコちゃんの空き缶に板を入れてドライヤーで熱して適当なカーブを作る.
マダイ金針のチモトをカットし,
ヤスリで傷を入れてから1.2φ穴にエポキシ系で接着.
板にはクリアオーロラシールを貼り,
もう片面には棒ヤスリでウロコ模様にしたアルミホイル.
仕上げに100均ネイルトップコートオーロラでコーティング.
針にはフラッシャーを蛍光ウィリーで巻きつけて固定,らしくなってきた.
ALTOIDSの空き缶にスポンジを敷いて6個を収容.
早速,遠投用マウス25号を入手し,取り敢えず三保飛行場前に出漁.
しかし,一向にアタリが無い.餌釣りの竿にはボツボツ揚がっているが.
今日は夕マズメでいい感じ,5度目のアタック.
何投目かでアタリが,20cmの可愛いメッキだ.
勿論,刺身にして芋お湯割りで流し込んだ.

PET板の曲げ加工 曲げ、穴開け完了
アルミホイルの処理 コーティング中
弓角完成 やっと釣果



■タナゴ竿(2012.10/20更新)
遊水池を散策中,のんびりとタナゴ釣りを楽しんでいる釣り人を発見.
「江戸の粋」,ポカポカ陽気に缶ビールでも飲みながら釣り糸を垂らす.
もう俄然ムラムラして,材料を調達.
和竿は伝統工芸だし多くの工程があるらしいが,
まあ,ド素人なので適当に掟破りをしてタナゴ竿を作ってみよう.
1,000mm 2φ~7φ竹と元竿を使って4本継ぎぐらいかな.
芽とり,ハカマの残骸とりをして,ピカールで汚れを落とす.
継ぎ竿のため,印籠継ぎをどのポイントでするのか,切断箇所を思案.

材料を手に 芽とり

節の近くを避けて,3尺7寸4本継ぎ,仕舞い1尺弱の設計とした.
カッタナイフの刃で竹を転がしながら,思い切って切断.
節が詰まった根っこの部分を使う元竿は,
接着面に傷を付けた継ぎ竿の4本目とエポキシ系接着剤で固定.
段差は,接着剤にパウダーを混ぜて盛り,テーパーを付ける.
元竿端部は,手持ちの象牙切れ端を加工して同様に接着.
印籠継ぎのため,木綿糸#30で仮に口巻きし接着剤で固め補強しておく.

思い切って切断 仮に口巻きした4本

印籠芯は真鍮釘を切断して使用する,竹の方が良かったかな・・・
セッションごとに太さを変える.
1.8mmφ×25,2.0mmφ×35,2.6mmφ×35,
3.0mmφ×40(釘はなかった)を用意.
接着側にそれぞれ細ヤスリで抜け止め加工をする.
ドリルチップを万力で挟み,
竹を回しながら印籠芯を付ける方に芯と同径の穴をあける.
印籠芯を差し込む方も同径で穴をあける.(コミさらい)
全体の継ぎを確認したら,埋め込み長を確認しながら接着剤で固定する.

ドリルチップで穴あけ 印籠芯を接着の4本

仮の口巻きをカッターナイフでこそぎ落とし,竿全体にペーパーがけ.
リリアン糸をミシン糸で巻いて穂先の蛇口加工.
先端はライターで炙ってコブ作り.
口巻きのため,糸を巻く部分をカッターナイフで軽く削る.
印籠芯側,挿げ口側にミシン糸#50で口巻き処理.
合成ウルシを少々薄めて,口巻きに筆塗り.
ペーパーがけ,塗りを都合3回.
胴塗り準備のため,ベンジンで全体の汚れを落とす.
節の芽取り跡に爪楊枝を使ってリキテックス黒を芽入れ.

口巻き筆塗り2回目 爪楊枝で芽入れ

筆で胴塗りを2回,その都度耐水ペーパー#1500で水研ぎ.
竿を継ぐときの位置決めに素人印?を打つ,序に手元付近にサイン.
竹は購入した時点で曲がりが無かったので,火入れ・矯めは一切省略.
まあ,相変わらず待てない.超特急で完成を急ぐ.

素人印? サイン

パンストのハギレに塗料を染み込ませ,拭き塗りで仕上げ.
拭いては乾燥を3回繰り返す,流石に筆塗りとは違い塗面が綺麗だ.
最後にコミを点検して,いよいよ試し釣りかな・・・

仕上げ塗り

まだ竿のケースは未完成だが,相変わらず待てないオジサン.
ホビーショーも振り切って,麻機遊水池で早速試し釣り.
卵の黄身と小麦粉,マルキューの『九ちゃん』を混ぜて餌作り.
適当な排水溝近くに腰を降ろし,糸を垂らす.
釣り針が小さくて,老眼の身には厳しい餌付けも次第に慣れてくる.
一投目から小さなアタリ,暫くして極小モロコが揚がる.
その内にはっきりとしたアタリ,
待望のタナゴが釣れた.タイリクバラタナゴ5cm.
♂は綺麗だね,そう言えば以前水槽に飼ったこともあったね.

麻機遊水池 タナゴ♂

小型のタナゴが掛かっても,原竹の穂先では綺麗にカーブしてくれない.
竹ひごでより細い穂先を目指す,1.8φの竹ひごに一回目の火入れ.
ブタンのコンロで炎を絞りひごをかざす,焦らずゆっくりと矯めていく.
しかし,なかなか竹は言う事を聞いてくれない,苦戦する.
ヤスリで慎重にテーパーを付ける,仕上げはサンドペーパー.

竹ひごの矯め テーパー加工

穂先にリリアン糸を括り付け,ウルシで固める.
全体を何度かウルシ刷毛塗りして,仕上げは拭き塗り.
手持ちのシナベニア4mmtで竿ケースの製作に入る.
もう少しコンパクトな大きさを期待していたが,まあこんなものか・・・

穂先の処理 竿ケースの製作

ケース内に100均調達のフェルトやら,
以前にブックカバーで使ったカエルの革やらを貼り付ける.
何となく格調高くなったような,微妙・・・
全体は,黒艶消しラッカー仕上げ.
蓋は真鍮製蝶番,ツマミは象牙の切れ端,マグネキャッチ取り付け.
竿のブレ防止に蓋裏にスポンジの切れ端を貼り付けて完成.

竿ケース完成 竿ケース

竹ひごの穂先の調子はどうだろう.
麻機遊水池で試し釣り.
糸を垂らして間もなく浮きが反応.
なかなか掛からないと思っていたところに浮きが完全に消し込む.
合わせ込むと20cm程度のギンブナが姿を現す,想定外の大きさ.
それ以降は5cmのムツゴ一匹で納竿,さて焼き肉食いに行くぞ・・・

ギンブナが掛かってしまった



■風力発電
新年もあっという間に一ヵ月が過ぎようとしているけど,
今年はこれまで未だ完結をみていないものを片付けようかと思う.
何かを始めると途中で別の何かが現れ,
更に新たな何かが登場して収拾が付かなくなる.
浮気心は極力抑えて,地道にやっていこう.
これまで未決の物件といえば風力発電とか
ロードバイクとか反射望遠鏡とか…直近のものもろもろ.
取り敢えず風力発電の再開,
中村氏の製作記事を参考にエアーギャップ発電機の製作.
コイル巻き治具は以前に作ったものを動作チェック,
100均電卓のカウンターがNG.
仕方がないので手持ちの電卓をバラして「=」キーの接点を取り出す.
「1+=」と入力後に「=」接点をリードリレーで叩けばカウンターに変身.
コイルはPEW0.45φ線を卵形に140回巻きを12個,
なるべくクロスしないよう慎重に巻く.
ステーターは4tべニア板に穴をあけて
コイル12個をエポキシ系接着剤で固定していく.
コイルは3個ずつをシリーズ接続してから
三相スター結線として端子上げ,相間のDCRは約9.5Ω.
ローターは3t鉄円板に磁石固定のガイドとして
4tべニア板を加工して貼り付ける.
磁石はネオジム15φ×5を16個×2,極性を確認してガイドに固定.
かなりの吸引力で手古摺る.

コイル巻き ステーター製作
ステーターほぼ完成 ローター完成

4月の日本平桜マラソン(23km)にエントリー,
怠けたい気持ちを宥めてジョギング.
さて,今回の発電機は『フレミング右手の法則』の右手を
そのまま宛がったような明解な構造だ.
磁石の極性は納豆の空容器船に磁石を乗せ水に浮かべて確認,
意外な勢いでN極側が北方向に回転.地球の磁場を実感できて楽しい,
太陽風から地球が守られているんだなぁとか思いを馳せながら…
接着剤を塗ったコイルはステーター用べニア板の穴に置き
上下をPP板でサンドイッチして硬化を待つ.
地道に12個のコイルを固定,コイルと板の「ツライチ」もほぼ良好,
全体を塗装して仕上げ.
フレームにステーターとローターを仮組みして,
コイル窓内をマグネットが通過するかを確認した.

ステーター完成 フレーム構造

相変わらず世の中は超低空飛行の経済状況なのに,
この大盤振る舞いは素晴らしい.
『棒きなこ当』は50本であたりが10本の高確率,
グリーンのパッケージにも勢いを感じる.
さて,本組みを始める.
フレームの片割れに12φSUSシャフトを通して,ローターを固定.
次にステーターをローターに出来るだけ近接させて固定.
もう1枚のローターは吸引力が半端ないので,
冶具を使って慎重に落とし込んでいく.
ギャップ間隔は最終的に約6.7mm程度で固定,
最後にフレームの片割れを固定して組付け完了.
指で回して出力電圧をオシロで観測,
約25Vp-pの正弦波を確認してひと段落.
ブレード形状をどうしようかまだ迷っている,
なるべく安全な手法を検討したいところだ.

棒きなこ当
組付け中 完成
ギャップ状況 出力波形

寒の戻りも収まったようでベランダの巣箱も騒がしくなってきた.
頻りに雀が巣材を運び込んでいる,
時折石油製品を咥えているのがちと寂しい.
タケノコもぼちぼちかと下見に行く,何とか一本をゲットして食す.
これほど甘みを感じたのは今回が初めて,
美酒『志太泉』で流し込む.うぅ~~勿論 沁みます.
三相ACはブレーキ用のショートSWを介して倍電圧整流でDC出力を得る.
ブレードは偶数翼の場合は対称なため,
共振を起こす可能性があるようなので,5枚翼の先細形にする.
塩ビライト管125φ2.5tをノコでカットして,
アルミ円板とアングルで組んだ台座に固定.
塗装してブレードを体重測定したところ,
1枚の重さは約135g前後でバラつきがある.
手で回してホイールバランスをチェック,
9gと5gの鉄バランサーを取り付けてほぼバランスが取れた.

雀が巣材運び タケノコで一杯
整流回路 ブレードの加工
ブレード組み上げ 台座部アップ
バランス調整中

日本平桜マラソンに出走,天気良し,体調良し,トイレ良し(これ大事).
早々の登りでヘタレ,『でかまる子ちゃん』にロックオンしたのも束の間.
汗が流れ始めたものの,往生際が悪い体は踏ん切りが付かない様子.
待望の山頂からの下りは絶好調,シェケナベイベー,
終盤は『バイキンマン』とデッドヒートも.
昨年より少しタイムが落ちたものの,歩かない完走に祝杯!
飲んでばっかいるんじゃないよ!とチコちゃんに叱られそうだ…
さて,プロペラ関係も徐々にパーツが揃い始めて仮組.
尾翼はアルミ板1tで最近迷走気味の何処かの国の開拓時代をイメージ.
どっかで見たようなロゴ似はご愛敬,
発電機本体から伸ばしたアルミ細板で固定.
本体は22cmφのアルミ鍋に収納,
ポールへの取り付け方法が悩みどころだ.

マラソンスタート プロペラ部
全景 発電機部

ベランダで種から育てているニューサマーオレンジ.
幼木にアゲハがウロウロする季節が到来.
毎度卵を産み付けられては幼虫が新葉を食べつくし,無残な姿になる.
今年は先手を打とうと竹枠にネットを被せてみた,
何故かキャプテンウルトラの『バンデル星人』っぽいなぁ
発電機は単管(48.6φ1.8t)を使って固定する予定だが,
そこで単管用のキャスターに注目.
キャスターのタイヤを取り外して加工すれば,
回転機構付き単管用固定金具として使え,強度も十分そうだ.
発電機出力の取り出しはスリップリングも検討したが,
ケーブルの余長を十分取ることで妥協.
実際に運転してみて必要かどうか検証する,工作が面倒だしねぇ…
プロペラのノーズコーンは100均SUSボール100φを加工して取り付け.
これで一応完成形なので例によって体重測定,
発電機+尾翼4.6kg,プロペラ1.2kgの計5.8kg也.

ニューサマーオレンジ養生 ノーズコーン
キャスターバラシ キャスター加工済み

兎に角プロペラを回したくて,今日は手ごろな風が吹いている.
手持ちの直交クランプを使って単管を適当に固定していざっ
音もなくプロペラが回りだした,
ポールに振動もないのでバランスも取れているのかな.
暫し見惚れてしまう,うぅ~最高だぜベイベ~.
ていうか早々に本設置せねば.

プロペラ試運転

天気も良いしマストの資材も揃ったので建て方始め,熱中症要注意!
資材は単管とクランプ類,エンドキャップ,
基礎に使う軽量ブロック1/2コーナー,インスタントセメントなど.
まずは基礎を埋めるためスコップで穴掘り,既に汗だく&腰が??
ブロックを二つ積み単管を差し込み,捏ねたセメントを注入していく.
単管の根元には回り止めとしてM6ボルトを事前に差し込んである.
基礎はメインポール3m用とほぼ直角に交差する支柱2m用2本の3箇所.
後は自在クランプで単管どうしを固定し,
セメント養生が終えたらいよいよプロペラ取り付け.

単管ほか資材 支柱基礎
本柱と支柱建て方

貴重な梅雨の合間の青空,真夏日予報も何のその.いざっ!
プロペラポールを固定するため,
メインポールに400mm長の横腕3本を直交クランプで固定.
最下部の腕に自在クランプを取り付けて,プロペラポール2m下端を固定.
これがメンテナンス時のスタイル,
そこからプロペラポールに手を添え垂直まで立て掛ける.
すかさず上部横腕に直交クランプで固定,
ここまでの一連動作が何とか一人で出来そうだ.ふぅ~
プロペラ中心までの地上高は約3,800mm,
回転中の不穏な音や振動も特に無さそう,暫し様子見.
こんな高さではウインドシアや乱流の影響は避けられないが,
まあやむを得ないか…中華製風速計を用意したが電池切れ(泣),
風速対電力の確認は次回に持ち越し.
まだ,コントローラーや負荷をどうすのか思案中,
粋な夜間の防犯用照明とか?

メンテナンスイメージ 稼働スタイルアップ
稼働スタイル

和製キャロルキング,五輪真弓の渋谷ジャンジャンライブレコード.
針を落としてみると当時の会場の熱気が漂ってくる,
勿論お伴は乙類芋系,シミジミ…
知床ネイチャー系弾丸ツアーに行く,やっぱり自然は偉大だなぁ~
食事中のヒグマ親子にも遠目に遭遇.
さて,発生した電力はパナのバッテリー1台(40B19)に
コントローラーを介して蓄電する.
コントローラーはコンパレーターを使ってリレーで過充電と過放電を制御.
意味もなく集積度を追求し,基板上のパーツはギツギツ,
回路チェックすら出来やしない(後の祭り)
過充電時には,切り離された発電機の無負荷を避け,
クリプトン電球を負荷にした.
組み上がった基板はタッパーに収め,バッテリーボックスに.
バッテリーボックスは発泡スチロール箱をバラシて内壁四方を囲み断熱.

レコードと酒 知床のヒグマ
コントール基板 基板収容
バッテリーボックス

コンパレーターの過充電&過放電はヒステリシスを持たせて電圧設定,
安定化電源が無くてはやりづらい,
パーツを集めて作ると買うより高く付きそうだが,
そこは拘りの自己満足の世界,迷いは一切ないので早速取り掛かる.
1.5tアルミ板でケースを作る,久々の板金は梅雨時の環境で汗だく.
たまたま遊びに来た孫娘に『じいじぃ~臭いっ!』と言われ,いたく傷つく.
3端子REGで回路を組む,しかし低電圧出力時の発熱量が気になる,
ドロッパ方式の宿命だね.熱設計もせず適当な放熱板で組み上げ
テストするも矢張り甘かった,結構チンチン.
これでは危険が危ない,熱計算して放熱方法を変更,
電圧によって電流制限をしながら使おう.
丁度届いた怪しげな中華製V/Aメーターもパネルに仕込んだ.


負荷の夜間照明用としてウイスキーボトルをホヤとして切断を試みたが,
糸を巻き付けオイルを燃やし冷水手法では,上手くいかず一旦断念.
サプリの茶色い瓶があったので,LEDテープを収めて仮に使ってみる.
バッテリーボックスはガスレンジ用アルミパネルを被せて,
熱&雨&劣化対策.設置を終え適当な風が吹いていたので,
中華製風力計を使って出力との特性測定.
が,微風レベルのみで思うようなデータは得られず,後日に再挑戦.
梅雨の合間に久々の青空が覗き,
下から見上げるプロペラの回転は惚れ惚れしてしまう.
これで時々充電状態などをチェックしながら暫し様子を見ることにする.

データ取得中 バッテリーボックス設置状況

最近の猛暑で心配事,バッテリーボックスの温度対策.
塩ビ75φエルボにソーラーモーターと80φ5枚羽プロペラを仕込む.
手持ちの小型ソーラーパネルを接続してテスト,
天気が良ければ元気よく回ってくれそうだ.
早速ボックスに穴あけ加工をして取り付ける,
これで温度上昇は少しは軽減されるかな.
外灯用のホヤ,結局ウイスキーボトルは切削ブレードディスクでカット.
適当な長さのLEDテープを仕込んだ,ノスタルジックで良い感じ.
夜間点灯回路が未だにうまく動作してくれない.
回路確認のため,プッシュピンをプラバンに逆付けのテストボードに組む.
このボード,意外と調子良いかも,ピンの半田乗りもバッチリ.
でも要注意,剣山よりデンジャラスなので誤って尻餅などつかぬよう.

塩ビエルボにファン仕込み ボックスにエルボ取り付け
ウイスキーボトルの外灯 テストボードで動作チェック

第二の作業場所『SHIMO BASE』,メガネレンチの文字看板が錆びだらけ.
100均のSUS製だからって錆早くねぇ~,
止む無くワイヤーブラシで錆落としと塗装.
夜間点灯は調整によりクリアできたが,
2晩ほどでバッテリーが過放電検知で切り離される.
プロペラは気紛れに回ってはいるが,
なかなか十分に充電出来ていないのが実情.
如何せんここは風がショボいのだ,時々補充電して凌いでいる.
台風が近づいているので,直交クランプ2箇所を外して
ポールを倒し,専用台座に固定.
一夜明け風が収まったのを見計らって,復旧作業.ヤレヤレ…

shimobase補修 台風対策

設置してから早や一年以上が経過したが,
なかなかにして自然は,風は気紛れ,まあ俺らも同列ですけど.
風の通り道を動物的な勘で吟味して設置場所を選んだつもりだったが.
コントローラーの過放電アラームが発報していることが多い.
まあ,プロペラが回っているだけでもうっすらとした満足感に浸れるのだ.
先日は久々の寒気のお蔭で強風が吹き続け満充電状態に満足頻り.




■六郷とんび凧
和凧はそれなりの趣があって良いもんだ.
東京都・六郷のとんび凧,翼長は1.3mなので本物もビックリするかも.
パーツの割竹は1.6mの長尺もあるので,竹から切り出す.
2mほどの竹を四ツ割する,一瞬にして割れる様は気持ちが良い.
竹の幅や厚さ決めの道具は,先人の工夫を参考にしながら自作しよう.
刃は鉄板3t×38mm幅を適当にカットしてグラインダーで片刃に削り,
焼入れ・焼戻し処理をしてから,砥石で仕上げる.
市販のL型金具とミニクランプで刃を固定する塩梅.
だいたいの寸法にした割竹を道具に通すが,
慣れないとなかなか要領を得ない.
何とかパーツが揃ったので,糸で縛りながら順番に組み上げていく.
次第にとんびらしい骨組みが現れる,お次は紙貼り.

竹ひご道具 幅引き
厚さ決め パーツ一式
骨組み完成

手持ちの障子紙に薄墨を塗ったあと,羽根などを絵の具で書き込む.
凧骨に合わせて紙の形整え,木工ボンドで貼り付ける.
乾燥したところで早速テストフライト,
あれっ?いきなりぐるぐる回り始めて墜落.
左右の糸目を調節してみるものの改善されない.(泣)
羽根の両端は袋状になっていて,
そこから風が抜けることで安定度を確保している.
その袋の深さがどうも足りないようだ,折角貼ったのに張り替えることに.
再度フライト,今度はまっすぐに揚がった.
しかも予想以上に揚力がある.(笑)これなら空撮も出来そうだ.
彦一凧(千葉)の円形尾翼を取付けて更に安定度を向上させよう.
糸巻きも作ろうと,以前に骨董市で入手した明治時代の織機用糸巻き.
大きさも丁度良さそうだ,糸を巻く部分を凹ませるようカットし,
持ち手に10φチーク丸棒を差し込んだ.
今日は風の具合が良さそうなので,
安倍川河口でGoProをジグで吊るして空撮開始.
尾翼のお陰もあってとんびは安定した飛行でぐんぐん高度を上げていく.
勘違いした本物のとんびが近づいて覗き込むショットを期待したが残念.

紙貼り完了 糸巻きを製作
空撮中 パイロットの勇姿
安倍川河口方面空撮

調子に乗って翼長約80cmのチビとんびも製作.
パーツの骨を糸で結びながら組み上がっていく様が楽しくてしようがない.
胴体はブルー,翼は朱色で紙貼り.
早速揚げてみるが勢いよくぐるぐる回ってしまう.
デカとんびの教訓を生かしたつもりだったが・・・
改めてチェックしてみると羽根の両端の袋などが左右で対照でない.
他にも修正箇所を発見,再度挑戦.まだイマイチだがかなり改善.

骨の組上げ チビとんびフライト

まだ割竹が余っているので,お次は新潟・三条の六角凧.
縦骨が取り外せるので持ち運びに便利だ,『巻いか』とも呼ぶらしい.
横骨は割竹2本,縦骨に7φしの竹で六角の頂点を形成する.
タイミング良く近所の松林で清掃作業,その中に適当なしの竹を発見.
六角の紙の周囲は糸を巻き込んで補強する.
何を描こうかなと思案したが鼠小僧に決定,名は次郎吉.
横骨のそり糸は,3つの穴を開けた竹の小片で張りを調節できるように.
4本の糸目を横骨に結びつけ,フライト開始.

巻いか状態 張り調節の小片
フライト開始

2017.1/4
とんび凧で久々に『あけおめフライト』
このところ適度な風が吹いていて,絶好のフライト日和だ.
とんびを放つと早速高度を稼ごうとする,例によってGoProを吊り下げる.
途中,本物のトンビが凧の周囲を警戒しながらゆっくり旋回していった.
糸のマーキングは100mに達した,角度45度とすると約70mの高度だね.
風向の変化で凧の方向が多少変化しているので,
ある程度はロケーションが確保できたかな.
寒くなってきたので,適当な時間でフライトを終える.
今回は2秒間隔で撮影したものを家で画像チェック,
おぉ~富士山も小さいが写っていた.

フライト開始 高度約70m
空撮カメラ 風電君と

2017.1/31
今日は適度な風が吹いている,今年二度目のフライト.
浜に出てみるや以外,安定していない気紛れな風が吹いている.
まあ,何とか揚がるだろうと高をくくり,
助走してみると一気に高度を稼いでいく.
しかし,上空では時折強烈な風でタコ糸が引き千切れそうだ.
高度は約100m程度か,
これ以上は何処かへ飛んで行ってしまいそうな勢いで危険.
トンビが風に煽られて,回収は一苦労だったが,無事カメラも帰還ふぅ~

助走をつけるおやじ フライト準備完了
凧凧上がれ 太平洋

2017.3/4
今までは風向き次第のアングルだった.
まあそれはそれで『風任せ』というそれなりの贅沢だった訳だけど・・・
少し欲が出て水平回転装置を追加,これでバリエーションが増したかな.
ジグの途中をカット,必要に応じて回転装置を追加できるよう改修.
模型用モーター6400rpmにギヤ4枚で減速させ7rpm,
ギヤボックス製作はギアの?み合わせ具合の調整が面倒な作業だった.
単4電池1本でドライブ,気になる体重測定,
カメラ+ジグ=249gから+回転装置で327gに増量.
風力にもよるが,何とか持ち上げられる揚力は得られると踏んでいる.
新技命名『360(スリーシックスティ)』を得たパフォーマンスに期待.

ジグ
回転装置追加 ギヤボックス

■マッタクー
『こんなにもこんなにも空が恋しい・・・』と歌の文句ではないけど,
時々,空を飛びたくなる.
沖縄の郷土凧『マッタクー』は自由翼,
風に素直で安定性に優れているらしい.
これまで作った凧といえば,竹骨の交点は糸でガチガチに固定している.
自由翼は一部に竹骨の交点を設けないことで,
無暗に風に逆らわず後方へ受け流す.
材料の竹は,昨年11月に伐採し乾燥させストックしていたものだ.
伐採期を表すことばの『木六竹八』,旧暦換算しても少し早い気がする.
やはり水の吸い上げが少なく虫が入りにくい秋~冬が適期なんだろう.
竹割り鉈で割っていき,
以前に製作した治具を使って5mm×2t,1tのサイズに加工していく.
障子貼りで残った紙を逆台形に裁断,
絵具で幾何学模様の赤と青に彩色.
紙が乾燥したら補強紙を貼りながら竹骨もはっていく.
骨の交点は糸を縛り補強する.そり高を簡単調整できるよう,
竹の端材を使ったそり具とそり高を確認するスケール15cm長を作る.
尾は下端センターに1本,3φ荷造りひもを15m,ちょっと長いかも・・・
早速テストフライト,でも風が強すぎて苦戦.
それでも一度だけグングンと高度を上げた.
空梅雨の青空に赤青の模様が映えて気持ちが良かった.
序にとんび凧を上げて空撮(高度50m)も楽しんだ.

竹骨加工 凧完成
竹骨の様子 そり具で調整
テストフライト とんび凧で空撮




えの工房Home