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★2006年4月15日 荒川太郎右衛門自然再生協議会委員の江川見学会

 荒川太郎右衛門自然再生は「自然再生法」による河川の自然再生第一号の事業です。この太郎右衛門自然再生対象地は、江川が荒川に注ぎ込んでいる対岸にあたります。
 丸々3年前から協議会に於いて自然再生について議論を進めてきましたが、いよいよ基本計画が策定される段階までたどり着きました。
 私たちの願いとしては、この自然再生事業そのものを、江川下流域、三ツ又沼ビオトープ、荒川ビオトープ等の、中流域の良好な自然をリンクして、より大きな生態系を作り出すための「荒川エコロジカルネットワーク」に取り組んでほしいと願っています。
 三ツ又沼ビオトープと荒川ビオトープは荒川本線なので問題はないのですが、「江川」は埼玉県の一級河川なので、国の事業である太郎右衛門自然再生に組み入れるのは大変難しいという行政側の考えがあります。
 しかし、自然再生に最も必要な「サクラソウ」をはじめとした、荒川がすでに消失している原生的な自然が江川下流域には残っています。これらの遺伝子を荒川太郎右衛門自然再生に役立ててほしいと切望しています。
 私たちは荒川の自然再生に最も重要な観点は、江川の貴重な自然資源を生かすことと考えています。
☆サクラソウトラスト地の4月
 1990年8月に市民によるサクラソウトラストが発足。
 長年ヨシ刈りも行われなかった原野は、ノイバラが生い茂り、セイタカアワダチソウが侵入をしはじめて、手がつけられないほど荒れ放題でした。
 17年間継続的に市民ボランティアは結集し、環境管理活動を行い、写真のような荒川及び流域の原風景を取り戻すことができました。
☆江川見学会風景 T
 サクラソウトラスト地の自然を維持・再生するための努力や、江川の現状についてパネルを使って事前のレクチャーを行いました。


☆江川見学会風景 U
 荒川太郎右衛門自然再生協議会会長の浅枝さんは、「ここは荒川の自然の遺伝資源の宝庫であり、また、自然の治水機能を兼ね備えた大切な場所である」と強調されました。
 荒川本線からすでに姿を消した自然を目の当たりにして、参加者から感動の声があがりました。
 これから江川下流域の保全についても「荒川エコロジカルネットワーク委員会」で検討されでいくことを切望しでいます。
(12月30日)


(C) Saeko Ogawa 2006

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