バーナビーの誕生日。ポイントはプレゼントしたけれど、それだけじゃあやっぱりちょっと味気ない。
ここはやはりそう。恋人同士なのだから、自分をプレゼントをやってみたい。
そう考えた虎徹はバーナビーと夕食を食べ、先に風呂に入った後自分の首にリボンを巻き、ドキドキしながらベッドの上で待っていた。
バーナビーがどんな反応をするのかは分からないが、がっかりしないでいてくれると嬉しい…。そんなことを考えながら、リボンを巻いただけの全裸でベッドに座り込んでいると、扉の開く音がする。
やろうと思ったものの、いざその時になれば恥ずかしくて、バーナビーのほうを見ることもできない。
虎徹は目を閉じて、シーツを握りしめてバーナビーが近づいてくるのを待っていたが、一向に近づいてくる気配がない。
飽きられてしまったのだろうかと、おずおずと顔をあげて目を開くと、バーナビーが扉の所で首からタオルを下げて固まっていた。
がっかりさせてしまったのだと、虎徹はこれから先をどう取りつくろうかと慌てていると、ようやく我を取り戻したらしいバーナビーが一歩ずつ近づいてきた。
「…虎徹さん…それは…いったいどういう…」
やっぱりあきれられてしまっていた…!
虎徹はこんなことを考えた自分が恥ずかしくなり、真っ赤になりながら両手を首を振る。
「いやっ…そら…その、バニーちゃんの誕生日だからっ…。プ、プレゼント…」
「虎徹さんが?」
「いやっ…そのッ…」
ぎしりとベッドが軋んでバーナビーがベッドに乗り上げてくる。
「虎徹さんをくれるんですか?」
トン、と肩を押されてあっけなく虎徹は倒れこんでベッドに沈み込む。
あわあわしながらバーナビーを見上げると、その目は欲望に煙っていた。
「こんなリボンまでして…虎徹さん…可愛い…。今日は好きにして、いいんですね?」
バーナビーの声は欲情にかすれて色っぽい。
ねだるように視線を向けられ、虎徹はこくこくと頷いた。
「バニーちゃ…も…イきたいよぅ…おじさん無理だよぉ…」
ベッドの上、シーツをぐちゃぐちゃに乱しながら虎徹はすすり泣いていた。
首に巻いていたリボンは外されて、代わりに手首を戒めている。大きく足を広げた間にバーナビーをしっかりと挟み込みながら、快感に腿を痙攣させていた。
「はぅ…イきたい…イきたいぃ…」
何度もこうしてねだっているが、もう小一時間以上バーナビーは虎徹の竿だけを責め続けていた。根元をゴムで縛られ、射精できないようにされて擦りあげられ続けていた。
キャパシティをオーバーした快感はもう苦しみしかない。
出せない欲望は体内をぐるぐると渦巻いて苛み続ける。果てしない快感に、いっそ意識を飛ばしてしまえればどんなに楽か。
どれだけ懇願しようとも、今日のバーナビーは一向に許しを与えてはくれない。
後ろの蕾も開放を求めてひくひくとわななき、勝手にほころび始めていた。あまつさえ、腸液まで滴らせていた。
「バニー…何でもするからイかせて…出させてっ…」
涙でボロボロになりながらもう何度目か分からないおねだりをした時、ようやくバーナビーがごそごそと動いた。
ようやく出させてくれるのか、と期待したが、そうはいかなかった。
「ひ…ぃぃぃぃ・…!!」
前を堰きとめられたまま、バーナビーは自身を虎徹のアナルにぴったりと押し当て、そのまま一気に最奥まで貫いた。
がくんと思いっきり身体をのけぞらせ、虎徹は喉から絞り出すような悲鳴をあげて一瞬意識を手放すが、激しく突き上げられてすぐに意識をとり戻す。
「ふぅ…ぁあっ…あ、ああっ…あっん、や…・やぁあああっ…」
嬌声をあげながら、虎徹は自由にならない手を動かし、快感から逃れようとシーツの上でもがく。足先でベッドを蹴りあげ、腰を浮かせる。
「虎徹さん…気持ちいいですっ…。今日はっ…このままイッてくださいっ…」
うっとりとした声を零し、バーナビーは激しい動きで虎徹を突き上げ続ける。
「やッ…や…出せないぃ…バニー…無理ぃ…ほどいて…ほどいてぇ…」
初夜を迎えた少女のように懇願しながら虎徹は何度も何度も頼みこむが、バーナビーは許してくれない。
ぱんぱんと肉のぶつかる音を響かせながら、突き上げられているとバーナビーがようやく限界を迎える。
足を抱えあげられ、
「虎徹さんっ…出しますよ…っ」
名前を呼ばれ、奥まで付きいれられると、中に飛沫を感じた。
どくどくと巨大なバーナビー自身が脈打ち、その精を中に吐き出した。
その瞬間、虎徹は背筋を震わせて大きく身体をのけぞらせた。
内壁がうねうねとうごめいてバーナビーにからみつき、最後の一滴までその精を絞り取ろうと懸命に締め上げる。
「あぁあああっ……」
虎徹も大きな声をあげて、前を戒められたまま絶頂を迎えた。
意識を失った虎徹からバーナビーは欲を引き抜くと、虎徹の蕾からはとろとろと精液があふれ出した。
だが、虎徹のペニスは赤黒く染まってびくびくと震えているだけで白濁は吐き出していなかった。ドライオーガズムを迎えたのだった。
ニヤリとバーナビーは口元を持ちあげると、ぐったりしている虎徹からようやくリボンとゴムを外した。すると、とろとろと勢いのない精液が虎徹からあふれ出してシーツをドロドロに汚す。
「ああ…虎徹さん。これからもいっぱい可愛がってあげます」
最高の誕生日プレゼントです、と小さく零すと虎徹を抱えあげて風呂に向かった。