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脳性マヒ・二次障害レポート

Eikoのひとりごと
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2010/11/22  おひさしゅうごさいます♪
Eiko
ほんとうに長い間のご無沙汰でした。みなさまはお変わりなくお過ごしでしたでょうか?  Eikoはこの頃どうなっているのだろう、とご心配くださっていたと思います。本当にごめんなさい。
 
ずいぶん寒くなりましたね。過酷だった夏を乗り越え、やっとしのぎやすくなってきたかと思う間もなく冬になってしまいました。でも激しい気温の変化で京都の紅葉も美しく色づいてきています♪ が、紅葉の名所に暮らしているEikoには交通渋滞で「出られない。帰れない。来ていただけない」という受難の季節到来!です〜〜〜 「桜」とちがい「紅葉」は期間が長いのでホトホト… しかし、まあ、イイ環境に住まわせてもらっている、ってことで感謝しないといけないのかも。。。 
 
さてさて、夏は熱中症になったり、先日からの寒暖の差についていけず風邪引きさんになったりしながらも、Eikoのリハビリは少しずつ進んでいます♪
 
いちばん最初、リハビリの先生は、Eikoの体は三年も歩かずにいたので関節や筋肉をまず正常に動くようにしなければ、と思われていたようでした。でもね、Eikoは「いずれは歩ける」と信じていたところがあって、関節だけは固まらないように毎朝ヘルパーさんに手伝ってもらって足のストレッチだけはしていたのです。そのおかげと、もともとのやらかい体質のおかげで、「三年も車いす生活だったのに、まるで正常!」と先生を感嘆させてしまいましたのよ。エヘッ♪
 
スタートは幸運に切れたのですが、普通に歩いていたときはどの筋肉をどのように使って、どこに重心をおいて歩いているか、なんてことは考えないわけで、それを意識するところから始めなくてはなりませんでした。それだけならナントカなっていくのですが、Eikoの場合は体幹機能障害というのがあって、よく赤ちゃんの首がすわるとかすわらないとか言いますよね? あれの腰バージョンみたいな感じなんですね。足は鍛えれば筋肉はおのずと付いてくるのですが、おなかあたりのグニャグニャがたいへんでした。いまもまだ「でした」とは言い難いところですが少しずつ力はついてきいるもようです♪
 
現在のリハビリは、先日から「膝立ち」や「膝立ち歩行」に駒をすすめています♪ 車いすから立って片手に杖を持ち、もう一方の手を誰かにかるくもってもらえれば、二三歩いけるかな〜♪ 先生は転んだときのために地べたから自力で立てるようにならないと、とおっしゃっていますが、腕の力もまだまだ弱いのでそう簡単にはいかないんですよね〜〜〜
 
週一回の通院リハビリなので、自宅でセッセセッセと筋トレに励まなくてはなりません。それをどこでするのが一番安全にできるのか、考えた末、どこだと思われます? エヘッ、トイレです! トイレなら横にも正面にも手すりを付けてもらっていますし、どのような座り方をしてもひっくり返らないイスも完備しているし、狭いので倒れても側面壁に肩で体が支えられます♪ それに一日数回は行くところなので、そのたびに1セットないし2セットの我流リハビリをすれば、無理なく何回もおこなえます♪ 考えたでしょ? ウフッ。
 
母のことも少し。母は現在パーキンソン病と数カ所の圧迫骨折で要介護2。腰は曲がり、足もしびれ、外では杖をつきながら、そう長くは歩けない状況です。しかしながら、要介護4のほとんど寝たきりの父とEikoの世話をし、家事、加えてお習字教室も月七回をこなす「超ド根性オババ」!!! 
 
そして、10月の半ば。Eikoを介助しようとしたとき、ボキッ!というかブチッ!とEikoにもびっくりする音が母の背中から聞こえました。その翌日から痛みが出て、すぐ病院へ。そのときは「ヒビが入ったのでしょう。安静に」と言われたのですが、生来「私が動かないと」という性分で、ノンビリのEikoが怒らずにはいられないほど動き回り、背中の調子が悪化。 
 
Eikoの勧めも聞き入れてくれて、Eikoの首を手術してくださった先生に受診。しかし「もう手術のしようもありません。もうお年もお年なので無理せず生活されたら」と。
 
心配したお習字の生徒さんがインターネットで脊椎の名医を何人かを探し出してくださって、本日、その生徒さんに付き添われ東京まで受診してきました。結果的にはEikoの先生とおなじこと、なのですが、遠くから来ているということで懇切丁寧に説明してくださったとか。背中がものすごい音がしたとき、背骨の何番目かが折れていたそうです。レントゲンで見る限り、折れ、欠けてしまった骨は行方不明。
 
仰るには「おつらいことは十分に分かります。治してあげられるものなら治してあげたいとも思います。しかし、手術するとすればものすごい大手術になります。それを受ける気力体力も大事なのですが、その後のケアがもっとも重要。ボルトやワイヤーで固定しますので、それが折れたり切れたりします。使用するボルトやワイヤーは病院ごとにちがうので、再手術は地元の病院で、というわけにはいきません。。いずれは激痛がくるか、排泄が困難になる可能性が多々あります。そのときは必ず手術しないといけなません。東京へ引っ越して住み続けるというのなら、私が手術し、治ることも可能だと思います。それができないなら、京都で地道に手術してくださる良い先生を捜してみられたらどうでしょうか」と。
 
先生の「おつらいことは十分に分かります。治してあげられるものなら治してあげたいとも思います」という言葉に、母は「この言葉を聞けただけで、しんどかったけど東京まで行ってほんまによかった」と言っていました。自分のつらさを他人に理解してもらえた、と実感したとき、心があたたかくなりますものね♪ Eikoも母の病状がはっきりと理解でき、納得できて、ほんとうに良かったと思いました。お習字の生徒さんには感謝しきれないほどの感謝です。ありがとうございます。
Eikoは、母は親切な生徒さんに恵まれて幸せやなあ、とつくづくうらやましく思います♪
 
しかしながら、うちのように寝たきりに近い老人と重度障害者を、こんなに大変な母が介護しなければならない、という現実にEikoは憤りを感じます。せめて、父を受け入れてくれる老人施設がないものでしょうか? 父が施設に入れないなら、自分が無理をしても一人暮らしを始めないと、とEikoは思うのです。そうでないと母が倒れるのも時間の問題。。。母は「そう簡単にぶっ倒れるかいな」と笑っていますが…!
 
でもね、そんな大変ななかでも、これからEikoにはいろいろな「おたのしみ」が目白押しなんですよね♪
今度の日曜日は養護学校の先輩たちとマージャン大会♪ 先月もしてEikoは270円も負けてしまったので、今回は取り返す所存♪ 12月1日から船旅で大の仲良しになったAさんが東京から来られます♪ そして5日の日曜日には、これも船旅の仲間の集まりで大山崎のサントリーへ♪ その間に日赤へ定期検診。リハビリ。七宝教室への顔出しなど、重度障害とは思えぬ忙しさ♪♪♪ 風邪など引いておられません、はい♪
 
みなさまも、これから師走に入り、何かとせわしくなりますが、健康だけは気を付けて、がんばってくださいね♪
 
Mog
日頃あまりがんばらないおねえちゃんも、いつも家のためガンバリ続けているおかあさんも、ほんとうに、よく頑張っていると思います。 それにひきかえ… まあ、彼は放っておきましょう! 彼も月一回はいやいやながらいやがらずショートスティに行ってくれているんだから♪
そういうことで、みなさま、この母娘をあたたかく見守ってやってくだされば、幸甚です。そして、お風邪など召されませぬように♪



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