

2001年8月
2001年8月17日(金)晴れ
告別式も終わりました。明日初七日を済ますと一段落です。
親戚のお泊まりは本家宅ですが、鍋,釜,お皿を我家から運びます。
お風呂は我家の狭い所を使っていただきました。
猛暑が続いていて、1日に首に巻いたタオルを何本使うかわかりません。
みんな身の置き場もないほどに暑さに、くたびれました。
しかし、いつも思うことは人間の生命の儚さです。
生と死の境目はほんの何分何秒でしょうか?瞬間に愛しいものすべてに別れを告げなくてはならないのです。
誰にでもいつかはやってくる別れの時。
私は自分が32歳のときにすでに両親を亡くしてしまいました。病院のベッドで息を引取る母を見送り、
ちょうど2年後には心臓発作で父を・・・
そんなこともあり、若いうちから生命の儚さ、反対に生命の尊さを感じ、考えるようになりました。
気張っても仕方ないことのほうが多い世の中かもしれません。
でもどんなことでも、どんな結果でも誰のせいではなく、自分が選んだ結果だと責任を持ちたい。
そして、その過程を楽しみながら生きていきたい。
旅行がキャンセルになったことは仕方ないことですぐにあきらめがつきました。
こんなことなどなんでもないことです。
「いつ何が起こるか判らないのが人生」だから、これからも「今を大切に」
「多くの人に支えられながら生きていることに感謝して」・・そんな思いを新たにしました。
お盆にこの世に里帰りした両親は強くなった我娘を微笑んで見てくれたでしょうか・・
2001年8月14日(火)晴れ
今頃は十和田湖温泉で月明かりをたよりにお湯に浸かって「ゴクラク〜」なんて言っている頃なのに・・
準備のできた旅行カバンは枕もとに並んでありました。
浅い眠りで暗いうちから目が覚めていました。4時半をすぎてそろそろ起き出そうとしていると
電話のベル・・早い電話でいい話しはない?・・・
「極楽」へ行ってしまわれたのはご本家の当主でした。
あまりにも突然の急死でした。
今時はすべて葬儀場の手配にお世話になる所も多いようですが
御本家は家も広く、昔ながらの風習、伝統に添った葬儀を自宅で執り行うことになりました。
しかしながら、内儀も嫁もいない男所帯。
仏様は舅の兄ですが男ばかりの兄弟は皆、遠くに世帯を構えています。
さっそく遠方にお知らせを馳せました。
ご住職や、葬儀屋さんがいらっしゃるまでにまずは掃除からです。
隣近所5軒組が葬儀の段取りをしてくれますが、お勝手や、お客様のもてなしは分家の仕事になります。
途中、友引が入ることから、葬儀は17日になりました。
故人を偲び、悲しみをかみ締めるには騒々し過ぎるのです。
家族や身内では出来ないことを5軒組がしてくれます。
私達の夏休みは今日から18日までちょうどぴったりお葬式に替わりました。