さて、今日は打ち込みの、ドラムのことについて話しましょう。 講師のエブロフです。
えっ、DJ.Hはどうしたかって?
お腹が痛くてトイレに行ったみたいです。全く、困った物です。
さて、これを読んだ人がマニアックなまでに打ち込めるように話しましょう。

俺はマリスミゼルが大好きです。だからバンド組んでなくてもコピったりしますね。
むしろマリスはバンドしない方がコピりやすいですよw
それでですね、やはりコピーは、いかにリアルに近づけるかが課題になってくるのです。というわけで

「如何にリアルなドラムパートにするか」
というテーマの元に論じましょう。

それではまずは簡単なことから。わかるぜこんなモン!って人はすっ飛ばして 読んで下さいね。
まずドラムの構成から学びましょう。
大抵のドラムセットにはクラッシュシンバル×2、ハイハット×1、ライドシンバル×1など金物とタム×2、フロアタム、スネアドラム、バスドラムなど太鼓系がついてますね。
実際の形とか音は自分で確認してくださいね。
ドラムパターンを定義することはできませんが、強いアクセントのつけたい拍にクラッシュ、アクセントをつけたい拍にスネア、それ以外をハットかライドで刻み、パターンの骨格を支えるようにキックを入れるのが基本でしょうか。
で、大抵の最近のパソコンはmidi音源が入っていて、上記の音に加えたくさん音が入っています。
midiのパーカッションパートはトラック10のみで、そこでノートナンバー1〜128にふられた音色を再生することが出来ます。でも、たぶん25番くらいからしかないとおもいます。…たぶん。

さて、早速ここでドラムパートを打ち込んでみましょう。
そのためにまずシーケンスソフトをさがします。
俺が使っているのはテキスト音楽「サクラ」ver.2(フリー)です。
DLはこちらから。
このソフトはドレミって打てばドレミってなるし、言葉を定義すればどどどど、って打てば即席のツーバスが出来ます。 まぁ、それ以外のソフトを持ってる方はこの辺を読み飛ばしてくださいね。
起動して、エディタに、

/* ここから */

テンポ170
TR=10
~{ど} = {n36,} //Bass-drum
~{た} = {n38,} //Snare2
~{ぱ} = {n49,} //Crash cymbal
~{て} = {n51,} //Ride cymbal
l16
SUB{[32ど]}
l8
ぱ「てた」て「てた」て「てた」て「てた」
て「てた」て「てた」て「てた」て「てた」

/* ここまで */

と、打ってみましょう。鳴りましたか?
これで貴方もメタラーに一歩近づいたわけです。

さて、この簡単な打ち込みだけでも十分にドラムパートを使うことが出来るかと思います。

しかし、リアルにドラムを再現するにはまだまだですね。
次に、音量調整をしてみましょう。

midiには大きく3つの面からヴォリュームをコントロールしています。こういうと語弊があるかも知れませんが、説明の都合上そうさせて頂きます。
その三つとは
・ヴォリュームコントロール
・エクスプレッション
・ヴェロシティ
です。上記二つはコントロールチェンジの操作で変動しますが、ヴェロシティは普通のmidiメッセージです。
用途としては、ヴォリュームコントロールでトラックごとのヴォリュームを設定し、エクスプレッションでクレシェンドなどを表現し、ヴェロシティで1音1音の音の大きさ、そうですね、アクセントやらピアニシモやらを表現します。
さて、ここでパーカッションの種類ごとにヴェロシティをつけてみましょう。
ただ単に音の大きさを設定するのではなく、ランダム関数を使い、リアルさを追求しましょう。

/* ここから */
テンポ170
TR=10
V=127EP=127
~{ど} = {v(Random(110,127))n36,} //Bass-drum
~{た} = {v(Random(100,110))n38,} //Snare2
~{タ} = {v127n38,} //Snare2
~{ぱ} = {v110n49,} //Crash cymbal
~{て} = {v(Random(100,120))n51,} //Ride cymbal
l16
SUB{[32ど]}
l8
ぱ「てた」て「てた」て「てた」て「てた」
て「てた」て「てた」l16タたたたぱたたた

/* ここまで */

どうでしょうか?変わりましたか?
再生環境によってはもっと大袈裟に強弱をつけた方が良いのかも知れません。
これでサウンドフォントなんかと連動させればなかなかリアルになります。がサウンドフォントで音を調整してる場合もあるので音量の設定がムダになる場合もありますが。
さて、なかなかリアルになってきましたね。でもこれではまだまだリアルではありませんね。

次に音の出るタイミングについて考慮しましょう。
確かに、midiは楽譜に沿って正確な演奏をしてくれます。しかし、実際の人間の演奏は必ずしも正確ではありません。64〜256分音符ぶんくらいずれていることでしょう。
速い曲ではほんの少し早めのタイミングでノートオンすれば曲に疾走感を出せますし遅い曲で少し遅めのノートオンをすれば曲に重たさを出すことが出来ます。

次に音の高さです。
マリスミゼルのドラムをコピーするにはなんていったって3枚のスプラッシュシンバルです。しかしMicrosoftGSをはじめ、GM企画に対応した音源ではスプラッシュシンバルは55番にしか入っていないのです。
そこで、任意のノートナンバーの音色だけ、ピッチをあげたり下げたりします。ドラムのピッチはNRPN(ノンレジスタードパラメータナンバー)のMSB=24,LSB=NNに管理されています。
これをいじってスプラッシュシンバル3枚を再現します。

~{し} = {v100n55,}
NRPN=24,55,(65)し
NRPN=24,55,(64)し
NRPN=24,55,(63)し

さて、次に定位(パン)です。これもNRPNで設定します。
パンポットを設定することで、音の広がりを再現します。
ドラムは、一つ一つの音色にパンが振られていますが、マニュアルで設定留守事も出来るのです。

~{し} = {v100n55,}
NRPN=24,55,(65)NRPN=28,55,(90)し
NRPN=24,55,(64)NRPN=28,55,(64)し
NRPN=24,55,(63)NRPN=28,55,(30)し


さてここまで書いてえぶろふさんもそろそろ疲れましたが、これだけのテクを使えばだいぶリアルな音の出方になると思います。
ちょっと高めのシンセやいいサウンドフォントを使えば結構良い感じに聞こえます。
さらにリアル感を出すのならハイを削ったりノイズを入れるなど音の劣化を演出すればもうそれはリアルそのものです。
これで君もなんちゃってドラマー…!!