楽曲解説

こんにちは、えぶろふです。
今回のアルバムに収録されている楽曲を開設するコーナーです。

1.Into the fantasy
○音作り
この曲はパッドをフランジャーかけて回してるくらいで、
特に特別なことはやってないですね。
あ、でも、CDを手に取った人にボリュームツマミをあげて貰うために
少しだけ音を小さくしました。
そうすると次の曲から大きめのボリュームで聞いて貰えます。
たとえ大きくして貰えなくても相対的に大きくなりますからね。大きく感じてはくれるでしょう

○世界観
まぁ…彷徨ってると綺麗な場所にたどり着いた、と言った感じですね。
最後の声については物語の方を呼んで頂ければ分かるんじゃないでしょうか。



2.MidnightRhapsody
○音作り
2005年10月作曲
まず1発目!ということで。
この曲で俺の歌を初めて聴く、と言う方もいるでしょう。
結構最後まで粘って混ぜていた曲です。ギターなんか入稿2,3日前まで弄ってましたから。
そして俺がどんな曲を作る人なのかな?ってことで、暗めのロックのイメージを与えたかったんです。
さらに、打ち込みを使わなかったのは、やはり俺の声を際立たせたいというのがありますね。
間奏で初めてWAHを使ってます。
全体的にもっとクリーンギターを前に出しても良かったかな。

○世界観
「Doll」っていう世界の序章、全体像を担うと言うことで、歌詞がやや抽象的。
また、このHPの名前からとっているので、やはり自己紹介的な意味も込めて作りました。
キーワードは「夜」ということで、この曲以外にも「夜」という言葉が出てくるのですが、
それがどういう意味を成すのかを考えてみると、面白いかも知れません。



3.OliveHill
○音作り
2006年春作曲
非常に明るい感じに仕上げました。全体的にハイが強め。
使ってる楽器とかも、歌い方なども。明るいイメージで。MRと対比をとってビックリさせたかった。
確かこの曲だけなんですよ、アコギが入ってるの。ラ○クっぽいのをイメージして作りました。
ギターの音はVSTで作りました。何使ったかは忘れた。
ソロはMTRのアンプシミュレータ。ややHiの伸びを削ぎ、粘りのある音にした。

○世界観
物語の前半をイメージして作りました。この曲は、伏線ですよ。



4.MorningMoon
○音作り
2006年2月作曲,2007年2月に一度録音、島村楽器の録れコンに応募した。
2007verに比べてだいぶ進化したと思うんですけど、どうでしょう。
ちょっとvoでかい。
サビの右からのバッキングが気に入ってます。あれはもうノリで弾いたらしいです。
ギターは左がOD-20,右がSimple_Guitar_Combo。
少女の声の最期の「Love」っていうのが真ん中から来るのが気に入ってます。

○世界観
この曲名は、ヒロインを喩えたものなんです。
たぶん、お話を読めば分かると思います。



5.LostConcerto
○音作り
2008年7月作曲
この曲だけ生ドラム。初めての生ドラム編集と言うことでかなりテンパりました。
録音の仕方も編集の仕方も分からなかったので。
で、シンバル用のマイクが足りないので、アンビエンスで拾ったのを使ってます。
そして、アンビエンスがスネアを拾うので、タイミング調整が非常に難しい。
そこでまず、アンビエンスからスネアの音だけを消す作戦に出ました。
スネアをイコライザでアンビエンスで拾ったスネアの音っぽくして、アンビエンスファイルからスネアファイルを減算しました。
んであとは合うように・且つ自然なように各トラック1拍ずつクロスフェードで繋げた。
結構な荒技です。
他にも色々変なコトしてるので注意して聞いてみるといいですよw

○世界観
失われた協奏曲、ということで。
協奏曲っていうのは誰かと時間を共にすると言うこと。
作ったのが6月くらいから。
Kamiの命日を意識してたりして、GacktとKamiのDuetを強く意識しました。

最初のクワイアが入る時点では彼岸を表現した。
ゴブリンで魂がふよふよ飛んでる感を出したかった。
そこに迷い込んだ主人公は死んでしまった友人に会う。
ピアノとドラムは二人をそれぞれ象徴的に表し、曲中で協奏するも、最後にドラムは消えてしまう…。

2月に亡くなった友人が、何度も夢に出てくるんです。
でも、最後には現実に戻される。そんなイメージから作りました。



6.Codeine-what is left-
○音作り
2005年5月作曲
これも大学入ったばっかの時の曲ですね。
バイオリンソロがあります。当時はギターソロを弾くほどの腕がなかったというか。
MorningMoonにおいても同じ事がいえますw
途中の台詞が印象的です。当時に比べて少し台詞が変わってる&減ってます。
ちょっと終わりが短かったな。

○世界観
Codeine…薬の名前なんです。
本人はいなくなってしまうのに、残ってしまうもの。
それは薬だったり、その人に繋がりのある人だったり、
その人達の心の中の哀しみだったりするんです。



7.壊-kai-
○音作り
2005年5月作曲
とにかく勢いです。
たまに表と裏が分からなくなるので、
ラララ…と歌ってる時はどこまで延ばせばいいのかわからなくなる。
ギターはかなり歪ませてドンシャリにしたらしいです。
途中色んなものを壊すSEは案外すんなり録れました。

○世界観
気付いていないんです。
衝動的に何かを破壊しようとする人たちは、自分が壊れていくことに。



8.Tearless-an eternal one-sided love-
○音作り
2008年5月作曲。
全トラック中一番音数が多い曲。
混ぜるのがかなり難しく、どうしてもvoが埋もれてる感がある。
まぁ、メタルだとバッキングに隠れてることはざらですが、
そう言った曲とはvoの音域が違うのと、他のトラックとのバランスを考えると微妙です。
そして全トラック中最速です。
テンポ的にはMorningMoonが220、それに序でOliveHillが180くらいなんですけど、
演奏スピードは明らかにこの曲が一番速くて難しい。
ギターも
「運指がかなり面倒」
と怒られました。
さらにヴォーカルの処理も、トラック数が多かったので非常に重かったです。
オートメーションの線が波形の上を縦横無尽に走り回ってた曲w

○世界観
サブタイトルを訳すと、永遠の片思い、なんですね。
本当に哀しい出来事が起きた時、
人はなかなか現実を受け止められない。
涙は後から来るんですよ。そして号泣した後はフィードバックしたみたいに涙が枯れ果てる。



9.Babydoll
○音作り
2005年12月作曲。2005,2006に公開
まず、DAWが止まりますwたまにw
長いせいか、やたらと重いんですよ。何度フリーズして再起動したことか。
パソコンが心配で心配で仕方なくなる編集でした。
バラード…ということで、スネアのワンショットワンショットを少し強め、
リバーブも多めにかけた覚えがあります。
そしてボーカルも下から上まで結構広いので録音にかなり苦戦しました。
ピッチもリズムもとても録りにくい曲です。

○世界観
クリスマスソングと言うことで作曲。
タイトルは香水の名前からとっています。
今回で3回目の録音になります。
ここからDollの話が出来はじめていったんですね。


<総合>
今回、初のフルアルバムと言うことで、まず気を遣ったことが曲順。
同じ属の調とか、同ポジみたいなのは避けたかったですねw
最初、LostConcertoの次が壊-kai-だったんですよ。
ピアノで終わってピアノで始まるのはどうなんだ?って思って。調違うのに、なんか違和感感じて。
でもLost〜もCodeineも入りがクワイアでどうなんだ?って思ったんですけど。
LostConcertoを挟んで前半後半にしてるんですけど、前半の3曲、後半のベビドを除く3曲は
前半と後半を入れ替えたくなかったんですよ。MRとオリーブはもう位置確定でしたから、
必然的にMMがあの位置に来て。
で、Tearlessはラス前、ベビドはラスト、するとCodeineと壊-kai-を入れ替えるぐらいしかできなかった

あとは音量関係ですね。
音圧を揃えるのはまだいいんですけどね。Tearlessだけちょっとでかい。
Voの音量をどうしようか、みたいな。全部が全部同じような感じじゃないので、
楽器隊の歌に対する被り方が違うのが凄く難しかった。

もし、何か感じたら、感想、アドバイスなどを御願いします。
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