「名曲の地を訪ねて」 〜 秋の気配 〜 2010年3月20日
今回の曲は、「秋の気配」です。
でも秋では無く、春先に行ってみました。相変わらずネタが無いというか、更新はしたいので、やけくそ気味です。
では、どうぞ。
横浜の元町側から公園に向かうと写真のような入口があります。 |
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公園の名前は、「港の見える丘公園」。 でも、歌詞には公園名は出てきません。 「〜〜 港が見下ろせるこだかい公園 〜〜」となっています。 となれば、神奈川、東京に住んでる人は、すぐに思いつくのがこの公園ですね。 この付近は、小田和正さんと鈴木康博さんの地元だそうで、また、後にこの公園であることや、作詞の頃の心境を語っています。 |
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この入口付近はまだ港は見降ろせません。 ここから階段を上っていきます。 |
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階段を上る前に、何やらモニュメントがあります。 昔の建築物の残骸です。 ご存知のように横浜は外国文化の入口であったため、 建築物も貴重な歴史資料のようです。 奥に階段が見えます。 |
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この階段を上るもよし、 車道を迂回するもよし、 入口が何か所かあります。 また、ローズガーデンもあり、 どこからどこまでが 「港の見える丘公園」なのか私にはわかりませんでした。 |
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階段を上る途中では、マリンタワーも見えます。 マリンタワーは、しばらく閉鎖していましたが、横浜開港150周年でお色直しをして再営業していますね。 マリンタワーについては「日本一を訪ねて」のコーナーでどうぞ。 マリンタワーの右下あたりに有名な「山下公園」があります。 |
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まだ、港が見えるところではありません。 途中には花壇もあります。 |
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これも建築物資料です。 |
内側から撮影です。 |
その横には風車があります。 これも保存資料です。 |
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これも公園に登る途中にあるものです。 「愛の母子像」です。 |
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レンガ造りの井戸です。これも資料です。 中をのぞいたところです。外観を撮り忘れました。 いつも思うのは、素人的には、こんな高い所から井戸を掘っても効率が悪いんじゃないかと思うのですが、ちゃんと調べて、しかも当然使っていたのでしょうね。 |
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お待たせしました。 森林公園のような所を抜けるとこのような開けたところに出ます。 |
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ココが港が見えるところです。 この先に港が広がっています。 公園の入口はこの写真を背にしたところにもあります。 車でこの丘まで来れます。 |
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ちょっと別のアングルから。 |
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見晴らし台です。 |
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さて、それでは港を見下ろしてください。 特別広角レンズもどき撮影の写真でどうぞ。 人々は継ぎ接ぎ写真と言いますが。 ![]() 海がよく確認できないかもですね。 左にマリンタワー。 中心右側上にベイブリッジ。 そのほか、写真でわかりにくいですが、山下公園、大桟橋、氷川丸などが見えます。 |
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さらに進むとこのような噴水のある広場があります。 |
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ところで、歌詞では、公園に居たのではなく、公園の見ているようですね。 「〜〜 あれがあなたの好きな場所 〜〜」となっています。 また、部屋からでしょうか、車でしょうか。 「〜〜 僕は黙って外を見てる 〜〜」とあります。 歌の設定は別れ間際の二人を歌ったものですね。 男側の一方的な心境を詩にしています。 ほぼ体験談に近いようです。 男の身勝手な別れを歌詞にしていますので、歌が醜くならないように、言い回しにはかなり気を使った様です。 |
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奥にある大佛次郎記念館 作家のようです。 |
今現在、小田和正さんはソロで活動していますが、この歌はオフコースの頃ですね。 オフコースも、5人の頃や、その前の2人の頃などもあったようです。 もう一人は、もちろん鈴木康博さん。 この頃の曲では、「ワインの匂い」も好きです。 また、再結成してほしいなぁ。 |
「オフコース」とは、もちろん「もちろん」ではありません。 「道を外れる」。 「Off Course」です。 数十年前、知った時は意外でした。どちらかと言うと優等生的な生き方をしてきた人たちなのに、「道を外れる」と命名するとは。。。 私は5人になった初期の頃の曲が好きかな。 「言葉にできない」「Yes No」「愛を止めないで」「Yes Yes Yes」「時に愛は」「さよなら」「一億の夜をこえて」「I love you」といった頃でしょうか。 小田さんの歌詞の特徴として、風、時、愛、君、あなた、僕、日々、黄昏で構成されていると言っても過言ではありません。 中でも、「風」は小田さんお気に入りで、TV番組で「俺は風さえあればそれでいいんだ」との発言を聞いたことがあります。 ほとんど固有名詞的な言葉はありません。地名もありません。なので、好きな曲はたくさんあるのに、「名曲の地を訪ねて」での登場が遅れました。 今回の公園も抽象的にしか出ていませんね。 時代とともに消滅や発生してくるようなツール、つまり、レコード、携帯電話、CD、路線、地名などが歌詞に少ないことで、常に、聴く側の都合のいいように解釈され、かつ時代を感じさせないで、いつも新鮮に聞こえるのかも知れません。 私は普遍的な物が好きなので、自然にこのような特徴の歌詞の曲も好きです。 |
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大佛次郎記念館を背にして撮影したところです。 真ん中に噴水、向こうには見晴らし台が見えます。 |
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港の見える丘公園の見える、「ローズガーデン」から撮影です。 この説明を書きたくて撮りました。 「港の見える丘公園」、 この名称を見ると、「不思議の国のアリス」という題名を思い浮かべてしまいます。 「不思議な〜〜」ではなく、「不思議の〜〜」となっているのは、修飾ではないからなんですね。 ちなみに読んだことはありません。 |
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ローズガーデンです。 併設されています。 |
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さわやかな春先の公園を紹介して来ましたが、私の個人的な「港の見える丘公園」の印象として、夏の夜は、恋人たちが集まって、各カップルがベンチを占領し、夜通し、如何わしい行為・・・・、いや、羨ましい行為を繰り返しているところというイメージがあります。 とうとう、私の青春にはこのような機会は無いままに今に至っています。 小田さんや鈴木さんは、そんな青春の1ページを刻んだのでしょうかねぇ。 |
◆『秋の気配』データ
『秋の気配』(あきのけはい) 作詞:小田和正 作曲:小田和正 唄 オフコース 1977年8月5日リリース
あれがあなたの好きな場所
港が見下ろせるこだかい公園
あなたの声が小さくなる
ぼくは黙って外を見てる
眼を閉じて 息を止めて
さかのぼる ほんのひととき
こんなことは今までなかった
ぼくがあなたから離れてゆく
ぼくがあなたから離れてゆく
たそがれは風を止めて
ちぎれた雲はまたひとつになる
「あのうただけは ほかの誰にも
うたわないでね ただそれだけ」
大いなる河のように
時は流れ 戻るすべもない
こんなことは今までなかった
別れの言葉をさがしている
別れの言葉をさがしている
あゝ嘘でもいいから
ほほえむふりをして
ぼくのせいいっぱいのやさしさを
あなたは受けとめる筈もない
こんなことは今までなかった
ぼくがあなたから離れてゆく
◆場所
*神奈川県 横浜市 中区 山手町 114
*最寄駅は、みなとみらい線 元町中華街駅から徒歩。 JR根岸線 石川町駅からも徒歩圏です。
◆今回のスケジュール
*3月下旬の風の強い日の午後。
*山下公園から徒歩でのんびりと港の見える丘公園へ。
◆行きたくなってしまった人へ
*普通の公園です。長居は飽きます。他の観光地を廻るスケジュールもたてて行きましょう。
*ロースガーデンがあります。薔薇の咲く時期もいいかもしれません。
◆服装と持ち物
下記の表は、日帰りの持ち物の参考です。
品目に○が付いているものは、「あればいいかな」というものです。
それ以外は必需品です。が、使わないでも「嘘つき!」とは言わないでください。
*「山頂を訪ねて」の三原山に同じ。 | ||
品目 | 詳細内容 | 備考 |
カメラ | ||
◆その他
近所の憩いの場というより、観光地になっている公園です。
今回の曲の他に、この公園を歌ったアーティストはたくさんいるようです。
皆さんなりの公園を満喫してください。
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