木村 光一
Kimura Koichi

演出家・地人会代表

1931年 千葉県生まれ。
東京大学文学部美学美術史学科中退。
劇団文学座を経て1981年、演劇制作体 地人会を設立。

木村光一
木村 光一

1963年、英国の劇作家A・ウエスカーの『調理場』で衝撃的なデビュー。
翌年、故杉村春子主演の『欲望という名の電車』(T・ウイリアムズ作)の演出を担当。
その後 J・オズボーンの『怒りを込めて振り返れ』、水上勉の『山襞』『雁の寺』『飢餓海峡』、
宮本研の『美しきものの伝説』『阿Q外傳』、J・フォードの『あわれ彼女は娼婦』など
国内外の作家の作品を幅広く演出。
'71年には文化庁の研修派遣により一年間ロンドンに留学。
その後井上ひさし氏と出会い、氏の作品の演出本数は二十作品を越える。
海外との交流も活発に行い、これまで
『化粧』『藪原検校』『はなれ瞽女おりん』『日本の面影』の海外公演は
いずれも各地で絶賛され、海外公演の延べステージ数は121ステージを数える。

水上勉、宮本研、また山田太一、斎藤憐といった作家諸氏との共同作業の傍ら、
日本では紹介されずにきた海外の秀でた作品を掘り起こしての上演を
多く手がけてきたことも、特筆すべき仕事である。
戯曲の本質的な読解力と圧倒的な舞台構成力、そして俳優への細やかな演技指導により
数々の名舞台を生み出している。


《主な演出作品》
水上勉『はなれ瞽女おりん』『越前竹人形』『瀋陽の月』『雁の寺』『飢餓海峡』
宮本研『美しきものの伝説』『夢・桃中軒牛右衛門の』『阿Q外傳』『花いちもんめ』
井上ひさし『雨』『化粧』『頭痛肩こり樋口一葉』『小林一茶』『藪原検校』
山田太一『ラヴ』『早春スケッチブック』『日本の面影』『夜からの声』
斎藤憐『朝焼けのマンハッタン』『はつ恋』『恋ひ歌』『世紀末のカーニバル』
竹山道雄(原作)『ビルマの竪琴』
アーノルド・ウエスカー『調理場』『クリスティーン その愛のかたち』『青い紙のラブレター』
ウィリアム・インジ『階段の上の暗闇』
ロバート・ボルト『花咲くチェリー』
エイソル・フガードほか『こんな話』『島』
ソーントン・ワイルダー『めいっぱいに夢いっぱい』『危機一髪』
トム・ケンピンスキー『デュエットのあとで』
ロバート・アンダーソン『歌え、悲しみの深き淵より』
アリエル・ドーフマン『谷間の女たち』『死と乙女』
ルドヴィ・ホルベア『丘の上のイエッペ』
ほか多数
 
'82年紀伊國屋演劇賞、'90年芸術選奨文部大臣賞、
'94読売演劇賞最優秀演出家賞、'03湯浅芳子賞、'04年菊池寛賞など受賞多数。


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