香港やマカオと比べるとかなり遅れている。車窓から見えるのは、煉瓦の家と灰色の廃墟だけ。でもどんなに田舎へ行ってもGSMは使える。こりゃすごい。おそらく、固定電話が発達していないので、携帯電話が固定電話の代わりを果たしているのだろう。 中国の国内通話は、いまだに交換手が対応している場所もある。北京でさえ、国内長距離電話は「長距離電話処」に行かないと通話できないらしい。町かどにおじさんかおばさんがいすに座って、古めかしい電話が数台置いてある電話屋が、北京でさえもあちこちにある。 コーリングカードによる国際電話も、公衆電話の種類によってかけ方が違ってくる。そごうのような日系デパート内の最新型電話ならば、受話器をとっただけで呼びだし音がとれるので、フリーダイヤルにもそのままかけられるが、古い電話では5角コイン(約7円)を入れないと、フリーダイヤルにもかからない。 さらに、相手が受話器を上げたかどうかの判定ができない交換機を使っているらしく、電話料金は一律に呼び出しの20秒後から請求される。よって、相手が呼びだし後にすぐ出て、すぐに話せば料金は無料。逆になかなか応答しない場合は、話していなくても料金がかかりはじめる。 使用体験記香港から国境を越え、さっそくディスプレイを見るとCT GSMの表示が現れた。早速試しに日本への国際発信をしてみようとするが、なかなかできない。001-81 -***でもだめだし、77-00-81-もだめ、55-00-81-もだめ。いつも中国語と英語で「番号が違います」というアナウンスが流れる。 しかし、そのトーキーもひどい。トーキーが悪いのかGSM設備が悪いのかわからないが、GSM機から耳を裂くようなハウリング音が聞こえてきたりする。こりゃひどい。試しにKDDのコーリングカード番号(フリーダイヤル)にもかけてみたが、こちらももちろんGSMからは利用不可だった。 説明書を読みながら試した結果、SmarToneのカードでは香港以外から日本(外国) への発信(IDD)はできないことがわかった。そこで、試しにSingTelのカードで00 -81-とかけたところ、ちゃんと児玉さんにつながった!! 中国ではCT GSMのほかにUNICOMというキャリアも選択できたが、こちらではSing TelのカードでもIDDをすることはできなかった。 販売店北京の場合、あちこちに携帯電話ショップがあり、かなり普及している。携帯は北京電話(Beijing Telecom)がやっているらしいが、多分これも国営だろう。端末はNOKIA、MOTROLLAなどのほか、松下、ソニー、三菱、そして聞いたこともないような中国メーカーのものも置いてあった。(でも形はノキアそっくり) ショートメール中国滞在中に、SmarTone-SIMの残高を知るために使った。*#132#と発信すると、香港のSmarToneセンターから残高がショートメールで送られてくる。国境を越えてメールが受けられるなんて! さらに、SmarToneの場合は、圏外や電源OFFの間にかかってきた番号の発番を、電源ONや圏内になるとすぐにショートメールで知らせてくれるサービスもある。なかなか便利だった。(ただし発番は香港の番号しか通知されない) SmarToneで中国から香港へ発信たとえば香港の98765432に発信する場合は、**132*98765432#とダイヤルする。発信ボタンを押すと、すぐにACCEPTEDと表示されて一旦電話が切れてしまうが、すぐに香港からコールバックがかかってくる。そしてしばらく待つと、通常の呼び出し音が聞こえてくる。そのままではつながらないらしい。 中国での検証結果
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