両替対決第3弾!ヨーロッパのレートは?


CC=クレジットカード、BN=現金、TC=トラベラーズチェック、VI=VISA、AX=AMEX、JPY=日本円
CI=CITIBANKワールドキャッシュ、MA=Maestro


イギリス

換算日 場所 種類 レート 手数料 備考
2/15 TRAVELEX HEATHROW JPY(BN)→GBP 201.15 603.45  
2/16 AMEX CITY TSO JPY(TC)→GBP 193.7771 0  
2/16 AMEX HAYMARKET FES JPY(TC)→GBP 197.9543 0  
2/17 Lloyds Bank JPY(CI)→GBP 201.6 200 換算はCITIBANK
2/17 VISA C/C JPY(CC/VI)→GBP 195.8122 0 ショッピング
2/18 VISA C/C JPY(CC/VI)→GBP 197.5121 0 ショッピング
2/19 VISA C/C JPY(CC/VI)→GBP 198.9878 0 ショッピング
2/22 AMEX C/C JPY(CC/AX)→GBP 200.4890 0 ショッピング

空港で現金5000円を両替したところ、6DM(約603.45円)もの手数料を取られてしまった。これに懲りて、以降はAMEXのトラベルサービスオフィス(TSO)で、円のT/Cを両替することにした。AMEXのT/Cならば、AMEXに行けば手数料は0になる。オフィスはロンドン市内のあちこちにあって結構便利。場所はAMEXのWWWサイトであらかじめ調べておくと便利です。

ロンドン最終日に、現金の手持ちが少なくなったので、仕方なくワールドキャッシュで引き出してみました。ごらんの通りレートは最悪でしたが、24時間使えるので便利です。前回の台湾とは違って、1発でうまくいきました。

AMEXのレートは、TSOごとに違うようで、シティにあるTSOのレートは、ほかのどの両替所のレートよりも良かったです。おまけにコミッション(手数料)無料なので、とってもお得でした。


フランス

換算日 場所 種類 レート 手数料 備考
2/18 GARE DU NORD JPY(MA)→FRF 21.20731 0 換算はCITYBANK
2/18 AMEX FES SCRIBE JPY(TC)→FRF 20.46161 0 ECU100を両替
2/19 AMEX C/C JPY(CC/AX)→FRF 20.6471 0 ショッピング
2/22 VISA C/C JPY(CC/VI)→FRF 20.8383 0 ショッピング
2/22 VISA C/C JPY(CC/VI)→FRF 20.8383 0 ショッピング
2/23 VISA C/C JPY(CC/VI)→FRF 20.7034 0 ショッピング
3/1 AMEX C/C JPY(CC/AX)→FRF 20.1429 0 ショッピング

ユーロ通貨圏に入ったので、早速ユーロT/Cを利用しました。ユーロT/Cをフランの現金にする場合のレートはどこでも一緒(公定固定レート)ですが、両替所ごとに手数料が違ってきます。今回は、前回の教訓を生かしてAMEXのTSO(オペラ前)で両替しました。

TSOなので当然のごとく手数料なし、またレートボードを見ると、円T/Cをフランに直接替えるよりも、一旦ユーロT/Cにした場合のほうが、レートが得でした(1フランで1円くらい違う)。フランスでは円T/Cはあまり良いレートで買ってはくれないようで、ユーロで得した!と感じました。

記載のレートはFRF→EURO→JPYとしたときの円換算レートです。EURO→JPYは、T/Cを買ったときの134.22を利用して計算しました。

また、地下鉄の駅にMaestroのステッカーがあったので、早速利用してみました。詳しくは別ツリー(#00744など)に書きますが、レートは上の通りで、あまりよくありませんでした。


ドイツ

換算日 場所 種類 レート 手数料 備考
2/21 Reisebank Koln JPY(CI)→DEM 71.38 200 換算はCITYBANK
2/21 DJH Bacharach JPY(BN)→DEM 100.0 0  
?/?? ?? EURO(TC)→DEM 68.6255 0 シミュレーション

ケルン駅に着いて、早速大聖堂前にTSOを見つけましたが、この日はあいにく日曜なのでTSOは閉まってました。仕方なく駅構内の両替所(Reisebank)でT/Cのコミッションを聞いたところ、なんとDEM10(約700円)と言われたので、やめてATMで現金を引き出すことにしました。

TSOのATMでキャッシングすることも考えたのですが(ATM手数料無料)、帰国までまだ2週間あるので、利息(年29.8%)がかなりかかりそうなので、ワールドキャッシュを使いました。

ユースではCCを使おうと思って、ATMであまり現金を出さなかったのですが、いざユースに行くとCCは使えませんでした。仕方なく、緊急用の1000円札を使って激悪のレートで両替しました。

最後に、もしTSOが開いていた場合のシミュレーション(DEM→EURO:公定固定レートで換算、EURO→JPY:TC購入時の134.22、手数料0)をしてみました。やはり、ワールドキャッシュよりも断然得になることがわかります。

スイス

換算日 場所 種類 レート 手数料 備考
2/22 SBB BASEL CHANGE EURO(TC)→CHF 86.0385 0 ECU50を両替
2/24 VISA C/C JPY(CC/VI)→CHF 85.4303 0 ショッピング
2/24 AMEX C/C JPY(CC/AX)→CHF 84.7620 0 ショッピング
2/24 AMEX C/C JPY(CC/AX)→CHF 83.3334 0 ショッピング
2/26 VISA C/C JPY(CC/VI)→CHF 84.2270 0 ショッピング
3/1 AMEX C/C JPY(CC/AX)→CHF 83.0304 0 ショッピング

バーゼル駅の両替所は、T/Cのコミッション無しでした。最初は円を両替しようとしましたが、レートボードを見ると円のレートは良くなかったので、ユーロを使いました(1フランで約1円お得)。スイスはユーロ通貨圏ではないのですが、やはり円よりもユーロのほうが高く買ってくれます。

ちなみに、レートはCHF→EURO→JPYとしたときのレートを書いてあります。EURO→JPYのレートは、僕がEUROを買ったときの134.22(過去1ヶ月で最悪のレート)を使っています。それでもユーロを経由させたほうが、直接CHF→JPYとするよりも得になりました。

イタリア

換算日 場所 種類 レート 手数料 備考
2/23 FS MILANO C.LE EURO(TC)→ITL 0.06932 0 ECU50
2/24 VISA C/C JPY(CC/VI)→ITL 0.0704 0 ショッピング
2/25 AMEX VENICE TSO EURO(TC)→ITL 0.06932 0 ECU50
2/26 VISA C/C JPY(CC/VI)→ITL 0.0698 0 ショッピング
2/27 VISA C/C JPY(CC/VI)→ITL 0.0690 0 ショッピング
2/27 AMEX FLORENCE TSO JPY(CC/AX)→ITL 0.0702 22 手数料は利息
2/28 Thomas Cook ROMA EURO(TC)→ITL 0.06932 381 ECU50
3/1 AMEX C/C JPY(CC/AX)→ITL 0.0683 0 ショッピング
3/1 MUSEI VATICANI EURO(TC)→ITL 0.06932 0 ECU50
3/2 VISA C/C JPY(CC/VI)→ITL 0.0690 0 ショッピング
3/3 VISA C/C JPY(CC/VI)→ITL 0.0693 0 ショッピング
3/2 Maestro JPY(MA)→ITL 0.07101 0 換算はCITI
3/4 AMEX C/C JPY(CC/AX)→ITL 0.0695 0 ショッピング

イタリアに入ってまず着いたミラノ駅の両替所は、なんとT/Cのコミッションが無料だったので、早速ユーロTCを両替しました。レートは公定固定レートでした。

次にベネチアに行きましたが、こちらの駅は・・現金/TC共に手数料9.8%でした。ミラノの駅が無料だったので期待してたのですが、残念です。しかしベネチアのTSOも、奥まった場所ですがすぐに見つけることができ、やはりNo Commissionで現金化できました。

フィレンツェには土曜日に着きました。着いた時間は12:40。TSOの営業は 12:30までだったので、もう少しのところでTSOで両替できませんでした。仕方なく、町中の両替所を渡り歩きましたが、どこも手数料が4.5〜6%と高額。そこで、TSOのExpress Cashを使って生まれて初めてのキャッシングを利用しました。自宅に電話したついでに、妹に西武へ行って入金するように頼んだので、利息は4日分だけで済みました。この結果、ATM手数料は無料、利息はわずか22円で済みました。このときはAMEXの高い年会費も、うまく使えば元が取れるかも!?と思いました。

 翌28日は日曜日だったので、やはりTSOは休み。しかし、このままではユーロのTCが大量に余ってしまうので、日曜に開いている両替所の中でも一番 コミッションの低い(4.5%)トーマスクックで両替しました。しかし、ミニマムコミッションに引っかかってしまい、結局5500リラの手数料を払いました。

バチカン博物館のエントランスにある両替所も、やはりコミッションが0だったので、両替しました。しかし、端数を切られてしまったので、TSOなどよりは若干劣ります。

TELEMONDOは、一般のVISA加盟店です。この店ではカード限度額すれすれの高額の買い物をしたので、セゾンに電話してレートと換算額を教えて 貰いました。TIMも、一般の加盟店ですが、ここではAMEXが使えなかったので、Maestroを使ってみました。(VISAは限度額オーバー間近だった)

まとめ

ヨーロッパも他国と同じように、為替変動を考慮してもやはりワールドキャッシュレートが最も悪く、ついで現金のレートが悪かった。またクレジットカードとT/Cについては、同じくらいのレートだった。しかしヨーロッパの場合、「手数料」が非常に高く、せっかくT/Cが良いレートでも、かなりの手数料を取られてしまう。(手数料は現金でも取られるが、T/Cの手数料のほうが高い)

T/Cの場合、発行元(Thomas cookやAMEX)が運営している両替所ならば、自社発行のT/Cならは手数料無料で両替してくれる。ヨーロッパの場合は、やはりThomas Cookのほうが、日曜も営業している上、両替所の数が多いので、使い勝手が良さそうだった。ちなみにAMEXは日曜休みで、各都市にほぼ1〜2箇所しかない。


したがって、最もおすすめできる決済手段は「クレジットカード」そして「Thomas Cook EURO T/C」と言えるだろう。
トーマスクックのユーロT/Cは、日本ではさくら銀行などで扱っている。


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