両替対決！T/CとC/Cはどちらが得か?

旅行に持っていくお金といえば、現金・クレジットカード(C/C)・トラベラーズチェック(T/C)が思いつくだろう。しかし実際、どれのレートがいちばんお得なのかというのは、国や所属しているカード会社によってまちまちなので、実際に使ってみないとあまりわからないだろう。特にマレー鉄道の旅の場合は、通貨も3種類が必要なのでややこしい。そこで、僕の両替体験記をまとめてみた。

上から順にEMP/JCBカード、郵貯カードセゾン(VISA提携)、セゾン・アメリカンエキスプレスカード、日本円現金(5000円)

準備したもの

今回の旅行で使った支払い手段は次のとおり。

• セゾンカード(VISA提携)
  年会費無料がウリのセゾンカード。「流通系カードは銀行系よりも換算レートが悪い」という噂も耳にするが、それが本当なのかどうか試してみた。基本的にVISAのマークがついていれば、発行会社が住友だろうがセゾンだろうが加盟店は同じように取り扱ってくれるが、換算レートは各発行会社所定の換算レートになる。なおKTMの窓口では、VISAカードでも列車チケットが買えるようだ。
  　
• セゾン・アメリカンエキスプレスカード
  年会費3000円で3000万円の海外旅行保険が付いてくるというのに惹かれて入会したカード。実際にこの旅行では、計算上数千円分の保険料が浮いた。しかし疾病治療の保険金額が少なめなので、このカードのほかにバラ掛けで別の保険にも入っておいたほうが安心できるかもしれない。
  　

• アメリカンエキスプレス・トラベラーズチェック
  T/Cとは簡単に言うと「保険付きのお金」。なくしたり盗まれたりしても現地で再発行してくれる。セゾンカード会員だと発行手数料が半額(0.5%)になるというので、池袋の西武デパートで買った。しかし、たった0.5%のために電車賃を払って池袋まで買いに行くのは、ちょっと馬鹿かもしれない。地元の銀行や信用金庫でも、在庫があれば売ってくれる。なお、セゾンカウンターでは1万円券のばら売り(1万円単位)しかしていない。逆に銀行や信金だと、5000円券または1万円券を10枚セットでしか売っていないことが多い。マレー鉄道の旅ならば、5000円券の10枚パックがいちばん便利だと思う。
  　
• 現金
  日本円を少々と、年末のハワイ旅行で余らせた米ドルを持参した。タイ/マレーシアの国境駅では、日本円やT/Cが使えない(注:タイバーツやリンギットはもちろん使える)と言う噂もあるので、心配ならば米ドルを持っていったほうが無難かもしれない。

結果

タイ・バーツ(THB)の結果

ご覧のように、日本の空港で両替するのはあまりお得ではないかもしれない。最近はレート変動が激しいようなので、C/Cを使うと得することも損することもあるようだ。タイバーツの場合は、T/CとC/Cの引き分けと言うところだろう。なお日本円T/Cからバーツへの両替は、至る所に銀行の両替所があるので簡単にできる(パスポート(orそのコピー)が必要)。T/Cだと手数料が一律13BHT取られるが、現金よりも良いレートが適用されるので結局はT/Cがお得。なお見て分かるように、タイのAMEXは換算がVISAよりも遅いようだ。

リンギット・マレーシア(RM)の結果

パダン・ブサール国境駅の両替所は、あまりレートが良くないようだ。また、日本円やT/Cが使えないと言う噂を聞くが、実際には米ドルT/Cならば受け付けてもらえるようだ。国境では余ったタイバーツをリンギに買えるくらいにとどめておいたほうが、無難かもしれない。日本円からリンギへの両替は、KLならば市内に銀行や両替所が結構あるのでそこでできる。しかし、T/Cは両替所では使えないらしい。換算日については、タイとは逆にAMEXのほうがVISAよりも早かった。

シンガポール・ドル(SGD)の結果

見て分かるように、KTMシンガポール駅の両替所はレートが「極端に悪い！」と言えるだろう。シンガポールでは町中に両替所や銀行がたくさんあるが、両替所でT/Cを使うとこのように高い手数料を取られるので注意が必要だ。銀行でも自社発行以外のT/Cだと、こちらも高い手数料を請求してくるらしい。AMEX-T/Cの場合は、MRTのRafflesPlace駅付近にあるAMERICAN EXPRESS BANKで両替したところ、上のような素晴らしく良いレートをつけてくれた。おまけにAMEXの窓口の方はとってもFriendlyで良かったので、おすすめ！
なおCityBankのT/Cの場合は、オーチャードRoadにCityBankがあるので、こちらで両替するとレートが良いらしい。

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