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市内の交通手段といえば、トゥクトゥク、メータータクシー、チャオプラヤリバーエクスプレスなどいろいろあるが、なんと言ってもおすすめは「市バス」だ。
市バスはその大部分を占めるノンエアコンバス(赤い車体)の場合で一律3.5バーツ。なんと日本円にして10.5円という安さだ。エアコンがないのはちょっと痛いが、そこはアジアを満喫していると思えば苦にならない。
また、青い車体のエアコンバスでも、行き先により料金が異なるようだが、5バーツから乗れるらしい。
バスの種類はこのほかにもミニバス、マイクロバスなどいろいろあり、僕自身もよく分からないが、とりあえず赤バスと青バスに乗れれば市内はほとんど不自由なく移動できると思う。
しかし、膨大な数のバス路線網を知るにはかなり大変だ。バスには系統番号が付いているので、それを目当てにバス停でバスを待つことになるが、まずは上のようなバスマップを買わないと話にならない。
上のようなバスマップは、市内の書店などで「I want to get a bus map!」などと言えば、簡単に出してくれる。安いものでは30バーツ(90円)くらい、上のようなちょっと高いものでも60バーツ(180円)くらいで買える。
バンコク市内で歩いていると、トゥクトゥク(三輪タクシー)の運ちゃんが「乗らないか?」と話しかけてくることが多い。このタクシーの運賃は交渉制なので、トラブルを避けるためには乗る前に運賃交渉をしたほうが良いみたいだ。しかし、この価格交渉は相場を知らないとボラれる可能性大だ。僕らも相場を知らなかったので、1度目は近距離(1〜1.5km)で50B、2度目は2〜3kmで100Bもの料金を支払ってしまった。(実際はもっと安いらしい)
見た目には、メータータクシーよりもトゥクトゥクのほうが安そうに見えるが、実際にはメータータクシーのほうがトゥクトゥクよりもかなり安いらしい(乗っていないので実際はどうなのか知らない)。
アユタヤのテンソー(軽トラの荷台?に乗るタクシー)を時間借りする場合も、やはり相場を知らなくて痛い目に逢った。実際には1台1時間150バーツなのだが、運ちゃんから1人1時間150バーツだと言われてOKしてしまった。(結局2人で乗ったので倍額を支払ったことになる)
クアラルンプールは、見どころがある程度限られているので、「これがイチオシ」という交通手段はなかった。マスジットジャメ(国立モスク)に行くならばLRT(東京のゆりかもめみたいなヤツ)がいいし、バトゥーケイブに行くならばバス(INTARACOTA)に乗ることになる。その他の市内中心部は、ちょっと歩けばどこにでもいける。
KLでのタクシーは、あまりいい印象が残っていない。まずKTMのKL駅からブキ・ビンタン(2〜3km先)にあるホテルに向かったとき、10RM(340円)もの料金をふっかけられてしまった。実際にはこの区間ならば5RM弱(約170円)でいけるようだ。この時は「相場を知らなかった」&「タクシークーポン売場が深夜でしまっていた」ので、ぼられても仕方なかったかもしれない。
次にぼられたのはその翌日。KLタワーからブキ・ビンタンに行くときだ。乗る前は「10EMでOKね。やすいね」などと片言の日本語で言ってたくせに、降りるときになって「20RMね。ガイド料ね」などと言って、20RMを請求してきた。このときはいろいろと細かい理由があって、すんなり20RM払ってしまった。
この事件に懲りて、今度はタクシーの相場についてよく調べたところ、KL市内のタクシーは本来はメーター制で、交渉制は違法だそうだ。そんなことは知らなかった・・・。しかしその翌日、今度はホテルから駅に向かうときにもまたまたぼられてしまった。
今度はチェックインを終え、荷物を持ってシンガポール行き列車の待つ駅へ向かうところだった。ふつうに手を挙げてタクシーを捕まえ、トランクに荷物を入れされてもらい、「Please go to the KL station.」と言ったところ、英語で「鉄道の駅かい?どこ行くの?シンガポールだって!?今どき鉄道で旅行するなんてクレイジーだ。飛行機のほうが安くて早いよ。それに君たち、あんな高級ホテルに泊まらないで、もっと安いホテルに泊まってもっと別のことにおかねを使うべきだよ」などと言って散々お説教したあげく、メーターを回そうとしない。こっちもちょっと怒って「メーター!!」と叫んだところ英語で、「君たちトランクに荷物を入れただろ?トランクを使った場合はメーターを使わない規則になっているんだ」などと言ってくる。
そしてKL駅に着いたときに、悪夢は現実となった・・。How much?と聞いたところ、「20RMだよ。安いだろ?」と言ってきた。同乗していた友人と会わせて、こっちはもう25リンギしか現金ををもっていなかったので、英語で「僕らはそんなに金を持っていない。もっと負けてくれ言ったが、英語で「日本人からしてみれば20リンギ(680円)なんてはした金だろ?安いんだからとっとと払ってよ」と言ってくる。
荷物をトランクに入れていなければ、金を払わず(または少しだけ置いて)さっさと逃げるところだが、トランクに荷物という人質(ものじち?)が入っているので、そんな危険な真似はできない。それに、こんなことをしていないで、さっさとホームに行かないと、発車時刻も迫ってくる。そこで仕方なく20RMを払ってしまった。
この3回目の事件はかなり影響が大きかった。現金をほとんどすべてぼられてしまった(手持ちは170円)ので、食堂車で夕食を食べるわけにもいかないし、6時間の長旅なのにジュースも1本しか買えない。結局、シンガポールまで飲まず食わずで行くことになってしまった。
余談になるが、マレーシアでは、このほかにも友人がクレジットカードで不正請求をされたりと、いろいろなトラブルに逢ってしまったのであまり良いイメージが残っていない。友人は、行ってもいないペナン島のVISA加盟店でかなりの額の買い物を勝手にされたらしい。結局カード会社が後処理をすべてやってくれたので被害は0だったらしいが、面倒なことにならないように注意したほうがいいかもしれない。カードの処理に時間がかかったり、店員がカードを持ってどこかに行ってしまったりしたときは要注意だ。また、ホテルの場合は(正当な理由の時に)後から追加請求することができる権利を持っているので、知らぬ間に請求額が増えていることもある(これは僕がやられた)。
MRTとは東京で言う「営団地下鉄南北線」のようなものだ。つまり、新交通システムが地下化されたようなもの(地上部分もある)だ。
今回の宿はオーチャード周辺だったので、MRTの駅が近く、ナイトサファリ、ラッフルズプレイスなどに行く場合に、気軽にMRTを利用できた。またバス路線も多く、セントーサなどにもバスで簡単に行けた。
バス路線図は、よく覚えてはいないが確かMRTの駅で販売されていたと思う。これも1冊あると(バンコクほどではないが)重宝するに違いない。
シンガポールでは4回ほどタクシーに乗ったが、1度もボラれることなく、みんなメーターで行ってくれた。マレーシアではさんざんぼられたので、やはりメーターで行ってくれるのは心強かった。