石はローズクォーツ(14.873ct−700)、翡翠。
これを作るために買ったというわけではなく、
カットの面白さにひかれて買った石。
ただ、面白いということは逆を言えば普通と違っているということで・・・
実際のところ買ったもののどうやって使えばいいのかな・・・という状態だった。
それがある時ふと思いついたのがこれ。
だいたいいつもこんな感じで紙の切れっ端に書くことが多い。
最初に考えたデザインは我ながら石の特徴というか良さ?を生かせているんじゃないかと思ったんだけど、
実際出来上がったものは・・・完全な失敗作で、これは自分の中では「衝撃的」と言っていいぐらいの感じだった。
デザインに決まりというのはないのかもしれないけど、
自分の中ではなるべく石は見えていた方がいいというのが常にあり、
最初のデザイン通りに作れたとしたら「上手く出来たなぁ」と思ったかもしれない。
でも作っていくと(特に石留めに関して)なかなか自分のイメージ通りにはいかず、
結局「逃げ」た感じになってしまった。
もちろん出来上がったものだけ見ていたら「最初からこういうデザインだったのかなぁ」
で問題ないと思うけど、自分自身の気持ちとしてはものすごく納得がいかないというか、
やはり「失敗」というのが一番ピッタリな感じと思う。
あ、もちろん全力でやってるので本当にこれが実力というか・・・「失敗」よりは「未熟」と言ったらいいのかな。
石に対して申し訳ない気持ちがすごく大きい。
あと、画像でわかる通り・・・体に突き刺さりそう・・・。これも納得がいかない部分の一つ。
同じデザインで作ることはもうないと思うけど、こういう「普通と違うカット」
の石留めにはこれからもどんどんチャレンジしていくつもり。
(でも同じカットの石をキチンと留められたという体験をしなければなかなかこの
「敗北感」的なものは解消出来ないのかも。)