みのむし

石はフローライト(14.873ct−1400)、ムーンストーン、キャッツアイ。
フローライトは「葉っぱみたいだなぁ・・・」と思って買っておいたもの。 ただ、私はほとんどの石を通販で買っていて、通販だとサイズは書いてあるものの、 やはり実感としての大きさが想像出来ない。これは手元にきた時に意外に大きくてちょっとビックリした。


最初は葉っぱの部分だけを考えていて、 そのうちに引き輪なんかを付けないでネックレスに出来たらな・・・ と考えるようになり、 そう考えるうちに「みのむし」でも付けてみるか・・・と考え方がだんだん変わっていった作品。 (かなり重いです。)

葉っぱの上にあるもの・・・ということで思い浮かんだのが「虫」とか「露」で、 虫だと足をつけなくちゃならないな、でも足が細くてその辺に引っかかるのはイヤだなぁ・・・ってことで、 結局水玉のつもりでムーンストーンをつけてみた。
あと、たまたま小さな石もあったので水滴みたいな感じで付けてみた。



「蓑虫」は出来上がったものを見ると大したことない感じだと思うけど、 実際にこれを作っている時は「ホントに完成するのかなぁ・・・」と思うくらい大変で、 たぶん、全体の1/3以上の時間がかかっているはず。 まぁ、その割りに大したことないんですけどね。
葉っぱの上の水玉と同じく、「木からぶら下がっているかもしれないもの」ということで考えた時、 「蜘蛛」ぐらいしか思い浮かばなかった。でもクモは足が細いし・・・と同じように考え、 本来ぶら下がっていることはないだろうと思われる「蓑虫」に決めた。 もう、この辺りになると「現実味」なんかどうでもいいやって開き直った感じ。



仕上げは一旦ピカピカにしたものの、「それだとあまり面白くない」ということで、 結局ゴツゴツ感やザラザラ感を中途半端に残してみた。磨かれているんだか、磨いてないんだかよくわからない 本当に中途半端な感じ。
ただ、自分ではこれ以上どうすることも出来ない気がしていて・・・・これはこれでいいじゃん、と思っている。



作品の出来云々じゃなく、自分自身としては本当にチャレンジャーな気持ちで「頑張った」 作品なのでものすごい達成感がある。
ただ、冷静に見ると「もっとやれる」ところとか、「もうちょっと考えた方が良かったんじゃないの?」 というところは沢山ある。 そういう部分が減っていくように、これからも頑張る。