初めてのブローチ−星

唐草2作目はブローチ。
私はほとんどブローチを付けることがないんだけど、それには理由がある。
ブラウスのように薄い生地に付けるとブローチが重くてだらしなく見えそう・・・だから。
なので、 今回作るにあたっては「コートに付けるブローチ」ということで考えました。

相変わらずチャレンジ精神旺盛なデザインを考え(本人にそのつもりはないんだけど) ビックリするくらいの時間を掛けて作りました。
(なんと6ヶ月。けど、時間で計算をすれば50時間くらいで、 私としては掛かり過ぎという感じはしないんだけどなぁ・・・。)
唐草自体は2作目なので、多少は要領良く出来るつもりでいましたが・・・ ☆の形に唐草を入れるのは結構大変でした。 というのも、先端に行くにしたがって細くなっているのでどう入れていったらいいかわからない。 先生には「そんなに深く考えなくても、適当でいいんだよ。」と言われたのですが、 その【適当】がわからない・・・。

元々は星型だけを貼り合わせるつもりでしたが、 先端部分の寂しさを補うために丸い粒も付けました。
あと、最後の磨きで、どうしてもきれいにならない部分があるので(凹凸があるので当然) 磨く前に全体を梨地にしてから磨き、結果的にこんなふうになりました。



今回の作業は初めてのことが多く(パーツの貼り合わせ、梨地、ブローチの部品関係等) たぶん、これまでの中で最も吸収することの多い作品となりました。

更に、この作品はとり返しのつかない大失敗をしたので完全な『非売品』となりました。
どんな大失敗かというと、最後の磨き(バフ掛け)で作品を飛ばしてしまったのです。
今までもず〜っと「飛ばさないように」と言われ続けていたのに・・・。
それまでは私なりに私としてはかなり順調に仕上がってきていたのに、 最後の最後で全てを台無しにしてしまいました。「注意1秒、ケガ一生」という感じです。
しかし、これはこれでよい勉強になりました。 今後は二度とこういうことがないように(あるかもしれないけど)強く心に刻みました。

●先生が言うことには「仕上げ(バフ掛け)で5000円違う」そうです。
●また、彫金の世界?には「バフ掛け3年」と言う言葉があるそうです。
●(「桃栗3年、柿8年」みたい・・・。)
●今回はこの意味がつくづく分かったというか・・・。